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「What time is it now?」は使わない!?ネイティブが使う「今何時ですか?」

日本人のほとんどが学校の英語の時間に習う

今何時ですか?
What time is it now?

実は、ネイティブはあまり使わないと聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

ではいったい、ネイティブがどんな表現を使っているのか、「今何時ですか?」と英語で自然にたずねる表現について紹介します。

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What time is it now?はあまり使わない

日本の英語の授業で、必ずと言っていいほど習う表現の1つに、

今何時ですか?
What time is it now?

という表現があります。

しかし実はこの表現、ネイティブの会話の中ではあまり使われていません。

使われることはありますが、現在の時間を知りたい時、ネイティブは別の言い方をすることが多いです。

それは、
Do you have the time?

という表現です。

the timeという言葉を使って、何時何分か、時間をたずねます。

日本語に訳すと、「今何時かわかりますか?」となり、現在の時間をたずねる場合の表現そのものです。

ネイティブは今何時かを知りたい時、

What time is it now?
と言うよりも、

Do you have the time?

と聞きます。

状況によって使うフレーズは違ってくる

時間をたずねる表現にもいくつかあり、それぞれフレーズの持つニュアンスや使用する状況はさまざまです。

What time is it now?

さきほど、ネイティブがあまり使わない表現だと説明しました。
それは、この表現は、単に何時何分なのかをたずねる表現ではないからです。

(さっきは何時何分だったけど)今は何時になった?というように、ある時点から経過した時間をたずねる状況で使います。

よって、使う場面は限られてきますよね。

What time is it?

What time is it now?nowをつけないパターンです。

相手に直接「何時何分?」と時間を聞く表現です。

ただ、この表現は相手が時計など時間を確認できるものを持っていることが前提になります。

時間がわかることを決め付けている印象があり、失礼な言い方に聞こえることがあるので、注意が必要です。

相手が友だちや家族であれば全く問題はなく、日常会話の中で自然に使われます。

Do you have the time?

ストレートに時間を聞くときによく使われる表現で、
What time is it?
より丁寧な聞き方です。

さまざまな相手や場面で使える万能な表現と言えますね。

それぞれのニュアンスの違い、おわかりいただけましたか?使う状況や相手によって、使い分けが必要ですね。

英語らしい英語表現

Do you have the time?
を日本語に直訳すると「あなたは時間を持っていますか?」という質問になり、ちょっと違和感がありませんか?

実はこのフレーズ、
What time is it?
よりも遠回しで丁寧な表現なんです。

実際には「あなたは時計か何か時間を確認できるものを持っていますか?」という意味で使われます。英語らしいニュアンスの質問の仕方ですね。

こう言われた相手は、時間を確認できる何かを持っているかどうかについて答えるのではなく、きちんと時間を教えてくれます。

会話の中では、最初にExcuse me, butを付けて、

すみませんが、時間が分かる何かをお持ちですか?
Excuse me, but do you have the time?

というように聞くと、とても丁寧な印象になります。

日本人的な感覚…誘われてるの?

先ほど紹介したDo you have the time?という表現、日本人には引っかかりのある表現の1つでもあります。

というのは、日本人の感覚でDo you have the time?と言われると、誘われていると勘違いをしてしまう方がとても多いのです。

time=時間と思い、「今時間ありますか?(声をかけられているのか?)」と言われているととらえてしまうのでしょう。

日本語で「時間ありますか?」という表現は、相手をお誘いするときの表現です。

そのため、相手に誘われているように思ってしまう方が多いんですね。

今、何時ですか?(時間わかりますか?)
Do you have the time?

時間を知りたいに相手にたずねる時のフレーズです。お誘いの言葉ではありませんので、ご注意を!

the timeとtime

では、本当に「時間ある?」と聞きたいときには英語ではなんというのでしょうか?

英語で「今時間ある?」と聞きたい場合は、Do you have time?という表現を使います。

先ほどの時間をたずねる表現とどこが違うかお気づきでしょうか。

「時間ありますか?」とたずねる場合:
Do you have time?

→timeの前にtheの冠詞がない

「今、何時ですか?」と聞く場合:
Do you have the time?

→timeの前にtheの冠詞が入る

すなわち、timeの前にtheが入るか入らないかの違いです。

一見似ていますが、このtheという冠詞があるかないかで「何時ですか?」と「時間ありますか?」の使い分けができます。

theがついていないtimeだけの表現
Do you have time?
も、超頻出の表現ですので、この機会に覚えておくといいでしょう。

アメリカ英語とイギリス英語の違い

アメリカとイギリスとでは、時間をたずねる時の表現が異なります。

アメリカやイギリスの全員が同じではありませんが、一般的な表現の違いを説明します。

今まで紹介したDo you have the time?はアメリカで日常的に使われるフレーズです。

さまざまな場面で広く使えますが、カジュアルな印象があります。

イギリスでカジュアルに時間を聞きたい時、

今何時?
What’s the time?

という表現を使います。アメリカではまず使われません。

時間分かりますか?
Have you got the time?

こちらも、イギリスでは日常的に使われるフレーズです。

ビジネスシーンでも使える時間の聞き方

ビジネスシーンで、時間の話になることもあるでしょう。

お客様にも使える丁寧な表現、相手に失礼にあたらない「今時間ですか?」の言い方をいくつか紹介します。

すみません、今の時間を教えていただけませんか?
Excuse me. Could you tell me what time it is now?

すみません、時間を教えてもらえますか?
Excuse me, would you mind telling me the time?

時間を聞いてもいいですか?
May I ask the time please?

Could you~?Would you~?、は「~していただけませんか?」という丁寧な依頼をする場合に使う表現です。

一方May I ask~?を使うと、「~をたずねてもいいですか?」という、相手の意向をうかがう丁寧な声かけになります。

覚えておきましょう。

まとめ

今回は、ネイティブがよく使う「今何時ですか?」時間をたずねる表現について説明しました。

Do you have the time?という1つのフレーズの中に、英語学習におけるさまざまな要素が含まれていましたね。

時間がわかる何かをお持ちですか?とは日本語ではまず言いませんし、theがつくとつかないではフレーズ全体の意味が大きく変わりました。英語の難しさでもあり、面白さでもありますね。

ネイティブが日常で使う表現やニュアンスを理解するには、今までの英語学習で積み重ねてきた知識の応用が必要だと感じます。頭の中の知識が、会話の置かれた状況や背景と結びつくかどうか、それを実際に言葉にできるのか。

間違いを恐れず、会話の中で実践してみることで、確実に英語力がアップします。覚えたフレーズは、どんどん使ってみましょう!

今回のDo you have the time?theについては、聞き逃さないように気をつけてくださいね。

時間を聞かれているのか?誘われているのか?何と答えたらいいのかわからなくなり、会話もチグハグになってしまいます。

お互いに驚くことがないように、しっかり聞き取ることを心がけましょう。

動画でおさらい

「What time is it now?」は使わない!?ネイティブが使う「今何時ですか?」を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。