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過去完了は難しく無い!やさしい英文法解説

英語の文法の中でも、過去完了形が難しいと感じている方は少なくないでしょう。

実際、「過去完了」は難しいというイメージがかなりあると思います。
しかし、要点さえきちんと覚えておけば、実はそんなに難しくありません。

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どちらが先の出来事?

過去完了 英文法 解説

When I arrived, the meeting had already started.

という文章があります。

おそらくですが、過去完了形が難しいと感じている人の多くは、ここにhadが入っていることが原因ではないかと思います。

「私が到着した時」
When I arrived

これだけであれば、わかると思います。

had”をいったん抜いて考えてみると、

「私が到着した時」When I arrived

「ミーティングは」the meeting

「すでに始まっていました」already started

という文章なのです。
次の文章を見てみましょう。

I had lost 30 kilos, but I gained it back.

です。

これもいったん”had”をないものとして考えてみます。すると、

「30キロ痩せました」I lost 30 kilos

「でも」but

「元に戻ってしまいました。」I gained it back

つまり、いったん30キロ痩せたものの、リバウンドしてしまいました、といった表現です。

ちなみに、”gained”は

「増える」という意味なので、

gained it back

というと「元に戻る」といった表現になります。
このように、”had”を抜いて考えればすんなりと意味のわかる文章になりますが、過去完了形の難しいところは、”had”を使うべきなのか使わないべきなのかが判断しづらいという点です。

hadの使い方についてはこちらのトピックもご参考に。
⇒美味しさを英語で思いっきり表現しよう!「今まで食べたステーキの中で一番美味しい!」

どっちが後の出来事?

When I arrived, the meeting had already started.

I had lost 30 kilos, but I gained it back.

という2つのセンテンスを取り上げて紹介しました。
これを見た時に、過去完了がどういう感じのものなのか想像がつくでしょうか?

まず一つ目のセンテンスでポイントとなるのが、

arrived

と【had already started

の2カ所です。

arrived

「私が到着した時に、ミーティングはすでに始まっていました」

というように言ったら、どっちが先に起きた出来事でしょうか。

自分が到着したらすでに始まっていた、つまり、ミーティングの方が先に始まっていたということになります。

ミーティングが先に始まって、その後に私が到着した、ということです。
二つ目のセンテンスを見てみましょう。

had lost

「30キロ痩せた」
同じように考えてみると、「30キロ痩せた」のと、「リバウンドした」では、どちらの方が先の出来事でしょうか?
もちろん、先に痩せなければリバウンドはしませんから、30キロ痩せた方が先の出来事となります。

つまり、先の出来事の時に対して、”had”を使います。had 過去分詞”、というように、”had”の後に過去分詞を入れて使いましょう。

過去分詞についてはこちらの記事も参考になります。
⇒バーで声をかけられたらなんて答える?!使えるネイティブ英語

過去完了で説明

過去完了 英文法 解説

ここでもう一つ理解しておきたいのが、“had 過去分詞”と、普通の過去形で比べてみると、“had 過去分詞”の方が過去形より前の出来事になる、ということです。

過去分詞についてはこちらの記事もお役立ちです。
⇒「話は常々聞いています」を英語で言うと?

日本語の時文脈で瞬時に理解している

30キロ痩せたのはリバウンドする前の出来事ですし、ミーティングが始まっていたのは私が到着する前の出来事となります。

つまり、どっちが先に起きた出来事で、どっちが後に起こった出来事なのかというのを、この過去完了を使って説明することができるのです。
そしてネイティブは、これを自由自在に操っています。

過去完了が難しい理由

過去完了 英文法 解説

日本人にとって、過去完了形の使い方が非常に難しいと言われている理由は、日本語の文法にはこういった概念がないからです。
日本語の文法で見てみると、どっちが前の出来事で、どっちが後の出来事かというのは、文法で理解するのではなくて、文脈で理解しています。

ただ英語の場合というのは、文法でどっちが前の出来事か、どっちが後の出来事なのか、というのを瞬時に使い分けることができるのです。
日本人にとって過去完了形が難しいといわれる理由は、日本語にこの文法がないからでしょう。

しかし、意味さえ理解してしまえば、過去完了形は誰でも覚えることができます。

「“had 過去分詞”の方が前の出来事で、普通の過去形の方が後の出来事だ」
というように覚えてしまえば、そんなに難しくないでしょう。

ただし、実際にセンテンスの中でこれを組み立て、英会話の中でこれを使いこなしてくのは慣れないと難しいかもしれません。

日本で話した時に意識してみて!

では、どうすればすぐに過去完了を使いこなせるようになるのでしょうか?

そのコツは、日本語で意識することです。
日本語で話しをしている時、実際に日本語の中にこの文法はありませんが、「こちらが前の出来事、こちらが後の出来事」という意識をしながら会話します。

たとえば友人と話をしているときに、「いやもう着いた時ミーティング始まっててさあ」と話しながら、どっちが前の出来事でどっちが後の出来事かというのを意識してみましょう。
2つ目のセンテンスの場合も、「いやさ、30キロ痩せたんだけどもリバウンドしちゃって」と会話しながら、どちらが先でどちらが後の出来事かを頭の中で考えてみます。

日本語にはもともとこの文法が無いので、咄嗟に英語で話した時に”had”をうまく使いこなせませんが、日本語で同じように癖をつけておくことで、自然と身についていくのです。
ネイティブは、無意識にこれがわかっているから、自然と会話ができます。

どちらが前の出来事でどちらが後の出来事かというのを瞬時に判断することが出来るようになれば、過去完了という文法も理解できるようになるでしょう。

過去形の時は普通の過去形の動詞、そして、その過去形より前の出来事を言う時というのは”had 過去分詞”を使う、この形さえ覚えてしまえばOKです。
「日本語で話すときに常に意識するのは難しそう」「英語で話す時に意識するだけじゃダメなのか」と思う方もきっと多いでしょう。

確かに、友人と会話をしながらこういったことを考えていると、なかなか会話が頭に入ってこなくて大変かもしれません。
しかし、日常的に英語で話す機会はあまりありません。

英会話スクールに通っていたら、週に1回だったりとか週に2回だったり。
それくらいの機会しかなくて、しかも1回のレッスンは1時間程度しかありません。

その時間しか意識できないのでは、なかなか使いこなせないでしょう。
日本語で話している時間はとても長いですから、1番のステップは、日々の生活の中で、常に意識しておくということです。

日本語での会話の中で英文法の時制の感覚をつかむことができれば、あとはそれを英語に訳してあげればいいだけです。
その出来事が、どちらが先でどちらが後なのか、というのを意識して、過去完了をマスターしましょう。

まとめ

ここで紹介したように、日本人にとって過去完了形が難しいと言われているのは、日本語の中に、過去の出来事における順番を表す文法がないからです。

日本語の場合、先の出来事か後の出来事かは、
文脈から判断するものであり、文法上は特に変わりません。

英会話の中で使われる過去完了形とは、この過去に起こった出来事の順番を表しています。

先に起こった出来事がhad 過去分詞となり、その後に起こった出来事が過去形となっているのです。
この仕組みさえ理解しておけば、過去完了形というのもそこまで難しくないでしょう。

これに慣れるためにも、普段から日本語で会話をする中で常に出来事の順番を意識しておくのがおすすめです。

動画でおさらい

「過去完了は難しく無い!やさしい英文法解説」を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。