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関係代名詞と間接疑問文の違いって?見分けるコツは分割にあり!

中学英語で必ず習う、関係代名詞と間接疑問文。この2つの区別の仕方はご存知ですか?

なんとなくは知っているけど、実際に例文を見分けるとなるとちょっと自信がない…。という方は多いのではないでしょうか?

そこで、今回は分かってはいるけど本当はよく見分け方が分からない、関係代名詞と間接疑問文の違いについて紹介します。

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まずは「関係代名詞とは何か?」をおさらい

中学校で習った関係代名詞。あなたは説明ができますか?

関係代名詞と間接疑問文の違いを見ていく前に、まずは関係代名詞についておさらいしておきましょう。

関係代名詞には
who

which

that

whose

whom


などがありましたよね。

今回は、whoを使った例文で関係代名詞を見ていきましょう。

これらの関係代名詞の大事な働きは、「説明を後ろから追加すること」でしたね。「後ろから」というところがポイントです。

たとえば、

公園に女の子がいる。
There is a girl.

彼女は公園を歩いている。
She is walking in the park.

という2つの文があった時、関係代名詞を使うと、2つの文を1つの文にすることができます。

2つの文をつなげると、

公園に歩いている女の子がいる
There is a girl who is walking in the park.

とwhoでつなげることができます。

どんな女の子(=a girl)なのかを「後ろから」説明を追加していますね。

関係代名詞は、名詞(上の例文のa girl)を後ろから説明を追加している語句と覚えておきましょう。

「間接疑問文とは何か?」についてもおさらいしておこう!

間接疑問文は中学校で習った文法の中でも難しかった記憶があるという方も多いのではないでしょうか。

間接疑問文についても「who」を使った文でおさらいしておきましょう。

間接疑問文の前に直接疑問文を確認しておこう

まずはこちらの簡単な例文をご覧ください。

彼女は誰?
Who is she?

これはwhoを使った普通の疑問文ですよね。

このような普通の疑問文を「直接疑問文」と呼びます。

間接疑問を見てみましょう!

下の2つの例文も見てください。

彼女が誰なのか知ってる?
Do you know who she is?

私は彼女が誰なのか知らない。
I don’t know who she is.

上の例文は2つとも先ほどの、彼女は誰?という直接疑問文が文中に入っているのがお分かりですか。

このように直接疑問文が文中に入った時に間接疑問文となります。

しかし、間接疑問文では、直接疑問文(Who is she?)の時の「彼女は誰?」という疑問文としての意味ではなく、「彼女が誰か知ってる」という動詞「know」の目的語になっています。

また、語順にも注目してみましょう。

直接疑問文では、Who is she?という語順でしたが、
間接疑問文では、Do you know who she is?I don’t know who she is.と、

whoのあとが「S+V」と普通の文章と同じ語順に変化しています。

間接疑問文の最大のポイントは語順です。

間接「疑問文」という名前がついているのでややこしいですが、間接疑問文になった時はwhoなどの疑問詞のあとの語順は「S+V」となることを覚えておきましょう。

1つだけ注意したいのが、疑問詞が主語の時です。

例えばこちらの例文を見てください。

誰がこの本を書いたのですか?
Who wrote this book?

この疑問文は「誰が」という、主語Sを問う疑問文ですね。この文では疑問詞「who」が主語の代わりとなっています。

このような疑問文はすでに語順が、S+Vの形になっています。したがって、間接疑問文にしても語順はそのまま変えなくて大丈夫です。

Who wrote this book?という文を間接疑問文にしてみましょう。

すると、

私は誰がこの本を書いたのかわからない
I don’t know who wrote this book.

直接疑問文の時と語順が変わりませんね!

間接疑問文になった時は、whoなどの疑問詞のあとの語順は「S+V」となると覚えておけばこの場合でも語順は変えなくてもいいと分かります。

間接疑問文の時制の一致

少し難しいですが、間接疑問文の「時制の一致」についてもおさらいしておくとよいでしょう。

次の3つの間接疑問文を見てください。

私は彼がどこに住んでいるのか知らない。
1.I don’t know where he lives.

私は彼がどこに住んでいたのか知らない。
2.I don’t know where he lived.

私は彼がどこに住んでいるのか知らなかった。
3.I didn’t know where he lived.

少しややこしいので、
前半の、I don’t know(I didn’t know )私は知らない(知らなかった)と
後半の、where he lives(where he lived)彼がどこに住んでいるのか(住んでいたのか)という2つのパートに分けてみましょう。

1と2の前半部分は、i don’t know(私は知らない)と現在時制です。

1は後半の、where he lives(彼がどこに住んでいるのか)も現在時制で前半と時制が一致していますね。

2は後半が、where he lived(彼がどこに住んでいたのか)と過去時制となっていて、前半とは時制がずれていますが、I don’t know where he lived.(私は彼がどこに住んでいたのか知らない。)日本語の訳と英語の時制が一致しており、理解しやすいです。

問題は3の例文です。

3の前半部分は、I didn’t know(私は知らなかった)と過去時制になっています。

3の後半は日本語訳を見ると(彼がどこに住んでいるのか)と現在時制になっていますね。

しかし、後半をこのまま日本語と同じように(彼がどこに住んでいるか)という現在時制にしてしまうと、
I didn’t know where he lives.

となりますが、この文は成り立たなくなります。

私は彼がどこに住んでいるのか知らなかった。という3の例文の日本語訳をそのまま英語にすると、

彼がどこに住んでいるのか→where he lives(現在時制)
私は知らなかった→I didn’t know (過去時制)となり、

I didn’t know where he lives.
私は彼が(現在)どこに住んでいるのか
(過去の私は)知らなかった。

と、なんだかおかしな意味になってしまいます。

過去の時点で現在彼がどこに住んでいるかなんて知るわけがないですよね。

「私は彼がどこに住んでいるのか知らなかった。」という日本語は、「住んでいるのか」という部分を現在のことのように書いてありますが、実際には、「知らなかった」と同じ過去のことです。

英語ではこれを「時制の一致」といいます。

少しややこしいですが、時制を間違えると意味の分からない文になるので時制の一致には気をつけましょう!

whoを使った関係代名詞と間接疑問文の見分け方

それではいよいよ関係代名詞と間接疑問文の見分け方を見ていきたいと思います。

まずはwhoを使った文で見分け方を見てみましょう。下の2つの例文を見てください。

私は彼が誰か知っている
I know who he is.

私は昨日見た男が誰か知っている
I know the man who I saw last night.

この2つの例文は、どちらが関係代名詞でどちらが間接疑問文かわかりますか?

先ほど出てきた例文とほとんど同じなのでわかった方も多いと思います。

答えは、上の例文が間接疑問文、下の例文が関係代名詞となります。

それでは、どのように見分ければいいのでしょうか。簡単に見分けるコツは、文を分割して考えてみることです。

まずは上の例文、I know who he is.を分割してみましょう。

最初の部分は、I know(私は知っている)です。

この時点で、「私は知っている」という意味になりますが、これだけだと、何を知っているのか文が成り立っていないことが分かりますね。

「I know」の後に「who he is」が続くことにより、私が何を知っているのか詳しい内容がやっと分かり、文が成立します。

先ほどの間接疑問文の説明の復習になりますが、I know who he is.という文は、「know」という動詞に対する目的語の役割が、後半部分の「who he is」となるのです。

それでは下の例文、I know the man who I saw last night.はどうでしょう。

前半部分の、I know the man.(私は男を知っている)これだけで文の意味が十分成立していますね。

I know the manの文章は、意味合いとして十分通じています。

しかしこれだけでは情報が足りないのであえて、who I saw last nightといった文章を付け加える事により、私が知っている男についての補足説明をしています。

先ほどの関係代名詞のおさらいの部分で説明したように、the manという名詞を、who I saw last nightという部分で後ろから追加で説明していますね。

このように、2つの例文では「who」の役割に違いがあります。

上の例文(間接疑問文)では、who以下の名詞句はknowという動詞の目的語となっていますが、下の例文(関係代名詞)では、the man という名詞の情報を関係代名詞で補っています。

簡単に関係代名詞か間接疑問文かを簡単に見分ける方法として、whoの前で分割してみる方法があります。

whoの前で分割すると意味が通じなくなるものが「間接疑問文」whoの前で文章を分割しても意味がわかるものが「間接代名詞」です。

少し練習として違う例文でも関係代名詞と間接疑問文を見分けてみましょう。

トムには英語を上手に話す友達がいる。
Tom has a friend who speaks English well.

私は誰が教室の掃除をする予定なのか知りません。
I don’t know who will clean our classroom.

この2つの例文もwhoの前で分割してみるとわかりますね!

上が関係代名詞で、下が間接疑問文です。

上の例文では、whoの前の部分である、Tom has a friend.だけでも意味が通じますね。

a friendを後ろから、who speaks English wellという部分で後ろから追加で説明しています。

下の例文を、whoの前で分割してみると、I don’t know(私は知らない)
このままでは「know」という動詞に対する目的語がないので意味が通じなくなってしまいます。

何を知らないのかという目的語の部分は、who以下のwho will clean our classroom.(誰が教室の掃除をする予定なのか)で書かれています。

それでは、whereやwhatを使った文でも見てみましょう♪

whereを使った関係代名詞と関節疑問文

次に「where」を使った例文を見ていきましょう。

私はあなたがどこに行きたいか分からない
I don’t know where you want to go.

ここが私が行きたい場所です
This is where I want to go.

いかがですか?

どちらが関係代名詞でどちらが間接疑問文なのか見分けがつきますか?

先に答えを言うと、上の例文が「間接疑問文」下の例文が「関係代名詞」になります。

今回は少し難しいですね。whoの時に紹介したように、「where」の前で分割してみると、両方とも意味が通じないように見えるからです。

この2つの例文で注目してほしいのは、2つの文の訳し方です。

「where」自体は、ご存知の通り疑問詞として使う場合「どこ」という意味で訳しますね。

I don’t know where you want to go.
(私はあなたがどこに行きたいか分からない)

上の例文では、「where」はそのままの意味の「どこ」という意味合いでの訳し方となっています。

where以下の間接疑問文は、どこに〜したいのか。という疑問文口調で訳すことができますね。

下の例文(関係代名詞)はどうでしょうか。

This is where I want to go.
(ここが私が行きたい場所です)

「where」を「どこ」という本来の意味合いで訳してみると、

ここが私がいきたいどこです。と、意味が通じない文になってしまいますよね。

また、関係代名詞の場合、「どこに〜したいのか」という疑問文口調で訳そうとすると違和感がでてきます。

このように和訳しながら見分けることもできます。

さらに、下の関係代名詞の例文の中には、秘密の言葉が隠されているのです。

ここが私が行きたい場所です。
This is (the place)where I want to go.

このように、「where」の前に「the place」という言葉が隠されているのです。

この隠された「the place」に気づくことができれば、

下の例文の後半部分、where I want to goは、the place(where以下で説明される先行詞)を「後ろから追加で説明」する文=関係代名詞だったのだと判断できます。

このパターンでは「the place」が省略されているためとっさの見分けがつかなくなってしまいがちですが、

「the place」が省略されているケースがあると事前に理解しておけば、whereの前で文章を分割できるかどうかで関係代名詞と間接疑問文を見分けることができます。

whatを使った関係代名詞と関節疑問文

では、whatを使った文はどうでしょうか?

私はあなたが欲しいものを知っている
I know what you want.

私はあなたが何を言ったか知っている
I know what you said.

先ほどのwhereを参考にして考えてみると判断がつきますね。

上の例文、I know what you want.の「know」と「what」の間には「the thing」 が隠れていることに気づくことができたでしょうか。

私はあなたが欲しいものを知っている
I know (the thing) what you want.

つまり、the thing=モノという名詞に対して、後半の「what you want」が「後ろから追加で説明」している例文だということがわかります。

このことから考えると、上の例文は「関係代名詞」と判断できます。

しかし上の例文、I know what you want.は、(私はあなたが何を欲しいのかを知っている)とも訳すことができます。

what you wantの部分は、動詞「know」の目的語ともとれるのです。このように考えると、上の例文は「間接疑問文」ともとれるということになります。

実は「what」の見分け方はとても難しいのです。このようにどちらとも訳せる場合は、前後の文脈などからふさわしい訳をするようにしましょう。

反対に下の例文、I know what you said.(私はあなたが何を言ったのか知っている)は、what you saidの部分が動詞「know」の目的語になっているので、「間接疑問文」ですね!

関係代名詞と間接疑問文の違いって?見分けるコツは分割にあり!まとめ

関係代名詞と間接疑問文の基本的な見分け方を理解することはできたでしょうか?

関係代名詞は、文を関係代名詞の前と後ろで分割した時に前の文だけでも十分に意味が通じ、

後半の文は情報を後ろから追加で説明しているという特徴があります。

一方、間接疑問文は分割したときに意味の足りない文になってしまう、また、後半の間接疑問文の部分が直前の動詞の目的語になるという特徴があります。

このような基本的な見分け方を覚えておくと関係代名詞と間接疑問文の見分けがつきやすくなりますね。

しかし、whereやwhatを使った関係代名詞の場合、the placeやthe thingのような目的語が省略されることが多いのでその場合は見分けることが難しいかもしれません。

しかし、ほとんどの文は「who/where/whatの前で分割できるかどうか考える」という方法で区別することができます。

the placeやthe thingのような目的語が省略されている場合は、文を和訳してみて、whereやwhatの部分が、「どこで〜したのか」「を〜するのか」など疑問文口調にできるものは間接疑問文ということを覚えておくと、見分けることができるはずです。