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英語で「疲れた」は「I am tired」だけじゃない?今すぐ使える英語表現12選!

「疲れた」を英語で言ってください、と言われた場合、どんなフレーズを思い浮かべますか?

一番に頭をよぎるのが「I am tired.」

ではないでしょうか。

このフレーズは学校で習うこともあって、もっとも一般的な表現ですね。けれども英語には、肉体的に疲れているとか、精神的に疲れているとか、病気で衰弱しているなど、状況に合わせて使える「疲れた」フレーズがたくさん存在します。

ざっくりと調べてみただけでも見つかったのはなんと30種類以上!

今回はそれらの中から日常的に使える8種類のフレーズと、少しカジュアルめな4種類の表現の併せて12種類を、それぞれのニュアンスや使い方と一緒にご紹介します!

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分詞の違いで意味が変わる!?

英語表現を紹介する前に、押さえておくべきポイントを一つ。

「疲れた」という英語表現は基本的に、上でも述べているとおり「I am tired」のようなbe動詞+分詞の形で使われることが多いです。

ただ、分詞には過去分詞(-ed)と 現在分詞(-ing)があり、どちらを使うかで文章のどこに焦点を当てるかが変わります。
そのため、同じような文に見えても意味合いがまったく変わってしまうのです。

正しい使い方を身に着けるためにも、まずはその違いについて知っておきましょう。

過去分詞(-ed):疲れている「対象」について話す

冒頭にあった

「私は疲れています」
「I am tired」

という表現がまさにこのケースです。
文章の主語や主体となる人物が疲れている場合に、「-ed」の形を取る過去分詞を使用します。

ちなみにこの過去分詞形は名詞の前につけて

「A tired man」=「疲れた男」

と形容詞のように使ったり、

「It makes me tired」=「それは私を疲れさせた」

と使用できます。

現在分詞(-ing):疲れている「要因」について話す

同じ動詞を使っていても、現在分詞「-ing」の形を使ってtiringとした場合、文章の焦点は「疲れの要因となっているもの」「人を疲れさせている理由」にあてられます。たとえば
「Raising kids is tiring」=「子供を育てるのは疲れます」

のように、疲れの原因が主語になるのです。

慣れるまでは、どっちがどっちなのかとっさに思い出すのも大変かもしれませんが、

be動詞+過去分詞(-ed)=受動態⇒主語が動詞の状態(疲れ)にさせられる
be動詞+現在分詞(-ing)=進行形⇒主語が動詞の状態(疲れ)を引き起こしている

というように考え方の区別をつけると、分かりやすくなりますよ。

こんな英語表現もご紹介。
⇒ 英語で「残念です」はなんと言う?覚えておきたい6つのフレーズ

一般的な「疲れた」表現 8種

英語 疲れた I am tired

疲れた、もうたくさん、休みたい/眠たい
1. 「tired」

日本で最も基本的で一般的な「疲れた」の英語表現は「tired」。
そのため、ついつい「I’m tired」とよく使われている方も多いのではないでしょうか。

なぜ疲れたのか、という原因を追加したい場合には、tiredの後にfrom+名詞節を加えましょう。

毎日、長時間働いているので疲れています。
I’m tired from working long hours every day.

また、of+名詞節を付け加えることで、身体的な疲労ではなく、何かにうんざりしてしまった、飽き飽きしている、というように、精神的な疲労を表すことも可能です。

待ちくたびれました。
I’m tired of waiting.

彼女の怠け癖にはうんざりだ。
I’m tired of her laziness.

少し気を付けたいのが、大人が単純に「I’m tired」と言った場合「疲れたので休みたい」「眠たい」という意味に取られることがある点です。

「眠たい」=「I’m sleepy」

では?と思われるかもしれませんが、実はこれ、子供が使う表現なんです。

そのため大人が使用すると子供っぽく聞こえてしまいかねません。
本当に休みたい場合は問題ありませんが、もっと一般的な意味合いで「疲れた」と伝えたい場合は、from~やof~を活用して、その理由なども付け加える方がいいでしょう。

疲れ切った、疲れ果てた、くたくたになった
2.「tired out」

強調表現の「very」や「so」を「I’m tired」に使って「とても疲れた」とするのも一手ですが、ここはせっかくなので、「tired out」という熟語表現を使ってみましょう。
「out」には「~の外」だけではなく、「すっかり」や「完全に」「徹底的に」といった意味も持ちます。

そのため「I’m tired out」

とすることにより「疲れ果てました」と疲れの度合いを表現することができます。

彼女は一晩中起きていたため、疲れ果ててしまった。
She was tired out from staying out all night.

あまりにも疲れていたせいで、何もできずに寝てしまった。
I was too tired out to do anything but sleep.

体力・精神力を使い果たした=疲れ果てた
3. 「exhausted」

「exhausted」という単語には、資源などが使い果たされる、底を尽きるという意味があります。これを疲労状態に当てはめて考えると、体力や精神力を使い切ってフラフラになっている状態が想像できるでしょう。

彼はフルマラソンを完走したことですっかり疲れ切ってしまった。
He was totally exhausted from finishing the full marathon.

経営陣との会議ので精神的に疲れ切ってしまった。
I’m mentally exhausted from the meeting with top managements.

彼女は問題だらけの職場環境のせいで、すっかり疲れ果てている。
The troubled work environment is exhausting her.

擦り切れた・ボロボロになった⇒疲れ切った
4.「worn out」

「I’m worn out」

という表現は「wear(着る)」+「out(徹底的に・完全に)」=着古す、履きつぶすという表現を元にしています。
着古す、履きつぶす、という日本語訳から想像できるように、「ボロキレのようになった」という比喩表現を伴うレベルの疲労困憊ぶりを表します。

双子たちの世話で疲労困憊です。
I’m worn out from taking care of those twins.

今日はホームパーティーを開いたのだけど、料理を作りすぎでヘトヘトです。
I held a home party today, so I’m worn out from all the cooking.

燃えつきた
5.「burnt out/burned out」

「burn(燃える)」+「out(徹底的に)」が元となるこの表現は、ろうそくや燃料が最後まで燃え尽きてしまった、という意味を持ちます。

燃え尽き症候群という言葉が連想されるように、これまで頑張ってきたのに力尽きてしまった、という状況や、長期間の労働や辛苦によって溜め込まれた、鬱積していた精神的・肉体的な疲労感を表します。
そのため、短期間に一気に何かをして疲れた、という場合にはあまりふさわしくない表現です。

彼は残業のしすぎで疲れ切っている。
He is all burnt out from too much overwork.

力尽きてしまう前に、休憩を取るようにしなさい。
Try to get some rest before you are burned out.

ちなみに「burnt」と「burned」は同じ過去分詞なのですが、イギリス英語かアメリカ英語かで、つづりが異なります。
どちらを使っても同じ意味ではあるのですが、話す相手や自分が主に使っている英語によって、少し気を付けるといいかもしれません。

力が費えた、(予想以上に)体力・精神力を使った
6.「spent」

「spent」は「消費する」「浪費する」、あるいは「散財する」という意味をもつ「spend」を元とする動詞です。
「疲れた」の文脈で使用する際には、体力や活力を「使い込んでしまった」というニュアンスが表現されます。

長い一週間だったよ。もう疲れ切っちゃった。
It’s been a long week. I’m spent now.

試験の後、私はすっかり疲れ切っていた。
I felt totally spent after the examination.

力を出しつくした
7.「drained」

元となる動詞「drain」は、排水する、枯れる、外に出すといった意味を持ちます。
また、溜め込んでいたものを出しつくして空っぽになってしまった、といったニュアンスも持ちます。

体力や精神力のすべてを出しつくして、もうこれ以上は絞り出しても何もできないというくらいの疲労困憊具合がうかがえます。
先述の「exhausted」も使い切るという意味を持ちますが、あえて区別をつけるとすれば、「exhausted」の「使い尽くす」というニュアンスに対し、「drained」は「出し尽くす」というニュアンスを持っています。

この表現を使う場合は、「I’m drained of energy」のように「of 名詞」を付け加えることで、出し切ったのが何なのかを一緒に伝えることが多いです。

彼は重労働のため体力を使い果たした。
He was drained of his strength from the heavy work.

うつは悲しい気分にさせるだけではなく、精神力の消耗による疲労感を感じさせます。
As well as making you feel very sad, depression can also make you feel drained of energy.

(体や心が)弱る、疲れる
8.「weary」

これまで紹介した表現は、どちらかというと動詞の意味から比喩的に疲れの度合いや状況を表していましたが、この「weary」はほぼ直球で「疲れた」「しんどい」を意味する表現です。
肉体的な疲れだけでなく精神的な疲れを表現することができるほか、がっかりしたり残念な気分になって心が弱っている状況にも使えますし、「tired of ~」で紹介した「(何かに)うんざりする」、という状況にも使用できる表現です。

彼女は長い間病気だったため衰弱していた。
She was weary from long illness.

そのころ既に、私は戦争にうんざりしていた。
At that time, I was already weary of the war.

スラング・俗語的な「疲れた」表現4種

英語 疲れた I am tired

これまでご紹介した一般的な表現以外にも、「疲れた」はスラングや俗語で色々な言い回しが存在しています。
スラング・俗語とされていることからもわかるように、どの表現も若干癖があるので、使用する際には場の空気を読んで相応しい表現を選びましょう。

死ぬほど疲れた
1.「dead tired」

まさしく読んで字のごとくな表現。

「死んだ」を意味する形容詞「dead」を、「very」や「so」の代わりに強調表現として副詞的に使ったのがこのフレーズです。

死ぬほど疲れました。
I am dead tired.

この表現は「tired」以外の「疲れた」を意味するフレーズとも一緒に使うことが可能です。

ヘトヘトに疲れる
2.「beat」

この表現はアメリカのスラングで、動詞では「殴る」を意味しますが、形容詞になると「ヘトヘトに疲れる」という意味を持ちます。
動詞の意味からも、何かに打ちのめされてフラフラになっているような状況が想像できるのではないでしょうか。

顧客との長時間の会議の後、私はすっかり疲れてしまった。
After the long discussion with the customer, I was totally beat.

この「beat」ですが、先述の「dead」を付け加えて「dead beat」とすることで、「死にそうなくらいヘトヘトに疲れ切ってしまった」とすることも可能です。

30キロ過ぎたあたりで、僕はもう死にそうなほど疲れ切っていた。
After thirty kilometers or so I was dead beat.

体力・精神力が根こそぎ奪われる
3.「wiped out」

「ふき取る」という意味を持つ「wipe」と「out」を組み合わせたこの表現は、体力などが「完全に拭い去られる」「根こそぎ奪われる」というニュアンスを持つ表現です。

ニュアンス的にも外的要因のせいで疲れきってしまった、と言いたい場合に使用するのがベターでしょう。

長旅の後、私はすっかり疲れ果ててしまった。
After the long journey, I was totally wiped out.

ひどく憔悴しているようですね。
You look totally wiped out.

4.「bushed」

(自然の中で働いて・自然の中を歩き回って)疲れ切った

「bush」はもともと「藪」や「茂み」、また「未開の地」を意味する単語で、ニュアンス的には「exhausted」に近い疲労度を表します。
元は19世紀後期のアメリカで、「一日中森や茂みの中を歩き回って疲れる」という意味の俗語として使われていました。

都市部が増え、農作業も機械化されているため廃れつつある表現ですが、山登りやハイキングなどで歩き疲れた時に使ってみるといいかもしれません。

山頂まで登り切ることができましたが、私はすっかり疲れ切ってしまいました。
We’ve made it to the top of the mountain, but I was totally bushed.

まとめ

今回は「疲れた」を表すフレーズを、カジュアルなものから一般的なものまで、合わせて12種類を紹介しました。

一度にたくさんの情報が出てきたので少し混乱してしまったかもしれません。

ですが、それぞれの基本の単語によくよく注目すれば、どういう状況を表しているのかが見えてくるので、使い分けのカギになるでしょう。
「疲れた」には今回紹介した12表現以外にもたくさんあるのは前述の通り。

ある程度慣れてきたら、他にどんな「疲れた」表現があるのかぜひご自身でも調べてみてください!