「蒸し暑い」は英語で?むしむし感を表現する英語
日本は、春の桜、夏の美しい緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の美しい自然を楽しむことができる国です。
しかしながら、梅雨から盛夏の日本はむせ返るほどの湿気と暑さが包み込み、まるで熱帯雨林地域か!と感じる日もある程です。
そんな時期には、日本を訪れた外国人も驚いてしまうようですし、毎年この時期が来ると分かってはいても、げんなりとしてしまう日本人も多いのではないでしょうか?
今回はこの「蒸し暑い」という表現と夏特有の「暑い」という表現について、いろいろなニュアンスの表現方法を紹介します。
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
「湿度が高い暑さ」を表現する形容詞5選
「暑い」といって真っ先に思い浮かぶのは“hot”ではないでしょうか?
ですが、“hot”だけでは「蒸し蒸ししている」感じは表せません。
ここでは「蒸し暑さ」を表現したい場合の、代表的な5つの【形容詞】を紹介します。
特に①humidと②muggyは、よく使われる表現ですので、しっかり覚えましょう!
①humid「湿度が高い蒸し暑さ」
“humid”は「ヒューミッド」と発音します。
“humid”の名詞形である“humidity”は「湿度」という意味です。
英語圏の天気予報にも頻繁に出てきますので、こちらも併せて覚えておきましょう。
形容詞の“humid”を直訳すると「湿度が高い」という意味になりますが、これを夏場暑い時に使うと、「蒸し暑い」というニュアンスで使うことができます。
また、「蒸し暑い」ともっと強く表現したい場合は“hot and humid”
というように“hot”と併せて使うと良いでしょう。
今日は蒸し暑いですね
It’s hot and humid today.
日本の夏は蒸し暑いです
Japan is humid and hot in summer.
夏になると、むし暑くなります
It gets hot and humid in the summer.
私は、昨夜蒸し暑くて寝られなかったです
I couldn’t sleep last night
because it was humid.
夏の日本は蒸し暑い
Summer in Japan is hot and humid.
蒸し暑いと心も体もだらけます
Hot and humid weather makes us lazy.
湿度が80パーセントだって?蒸し暑いはずですよね。
The humidity is 80%? It must be really humid!
②muggy「うっとおしい蒸し暑さ」
“muggy”は「マギー」と発音します。
この単語は、「蒸し蒸ししている」という意味で、日本語で言う「蒸し暑い」のニュアンスに一番ぴったりとはまる単語です。
英語で説明するなら、“muggy”=“hot and humid”となります。
今日は本当に蒸し暑いですね
It’s really muggy today.
蒸し蒸しうっとうしいです
It feels muggy.
昨夜はとても蒸し暑くてよく眠れませんでした
It was so muggy last night that I couldn’t sleep well.
③steamy/steaming「高温多湿の暑さ」
“steamy”は「スティーミー」
“steaming”は「スティーミィング」と発音します。
もともとは「水蒸気の多い」という意味を持つ単語で、蒸発するほど高温で、水蒸気の多い状態を表現しています。
日本の夏は蒸し暑いです
Summer in Japan is steaming hot.
“steaming hot”を
直訳すると「お湯が沸いたような暑さです」になりますが、「蒸し暑い」ことを表現できます。
ちなみにこの“steamy”は口語では、「性的な」「エロチックな」という意味もあるので、相手を見極めて使わないと、とんでもない勘違いをされてしまうかも!?
お気をつけください。
④sticky「べとつくような蒸し暑さ」
“sticky”は「スティキィ」と発音します。
ステッカー(sticker)の
“stick”が形容詞になったもので、「ベトベトする、ねばねばする」という意味があります。
例えば“sticky rice”はもち米のことです。
ねばねばする感じが伝わってきますね。
この単語は、暑いだけでなく、湿気がひどく、べとべとする蒸し暑い日本の夏を表現するのに最適な表現です。
明日はかなり蒸し暑いらしいです
It will be super sticky tomorrow.
今日は結構蒸し暑いですね
It’s pretty sticky today, isn’t it?
⑤stuffy 「息がつまるような蒸し暑さ」
“stuffy”は「スタァフィ」と発音します。
もともとは「風通しの悪い」などの意味があり、転じて「むっとする」といったところから派生してきたようです。
空気がよどんでいるような暑さのニュアンスにピッタリです。
この部屋は蒸し暑いです
This room is very stuffy!
室内が暑くむっとしており、私たちは窒息しかけていました
The room was hot and stuffy
and we were suffocating.
ラッシュアワーの電車は蒸し暑くて嫌いです
I hate the rush-hour train,
because it’s stuffy.
「蒸し暑さ」を連想させる英語表現8選
「蒸す」といった単語を直接使う場合もありますが、表現として「蒸す感じ」をイメージさせる間接的な英語表現を集めてみました。
1 The room is a bit damp.
部屋が少し湿気ています
2 I feel like I’m in an oven.
かまど中にいるみたいです
3 My hair is frizzy.
髪が湿気で広がってます
4 I feel like I’m getting baked.
焼かれているように暑いです
5 It’s like I’m in a sauna.
サウナの中にいるようです
6 I’m drenched in sweat.
汗だくです
7 It’s so hot (that)
I lost my appetite.
暑くて食欲がないです
8 The rainy season has started in Tokyo.
東京が梅雨入りしました
「暑さ」の英語表現5選
1 sweltering
「うだるような暑さ」
うだるような、あまりにも暑すぎて不快になる暑さを表現する際に“sweltering”を使えます。
この部屋は地獄のような暑さです
This room is sweltering.
タクシーは地獄のような暑さでした
The cab was sweltering.
2 scorching
「焦げるような暑さ」
“scorching”は「直射日光による暑さ」というニュアンスを含んでいます。
暑さのもとが太陽の「熱」ということから、“scorching”+“heat”としてセットで使われることが多いいです。
猛暑が連日、続いています
Scorching summer heat continues day after day.
外はじりじりと焼けつくような暑さです
It’s scorching outside.
炎天下の中でサッカーをしました
We played soccer in this scorching heat.
3 sizzling
「じりじりするような暑さ」
“sizzle”は「ジュージューと音を立てる」という意味です。
よく広告写真などで、肉や食べ物のおいしさを表現できているかどうかを「シズル感を出して」などと言っていますよね。語源はこれなんですね。
暑い日差しの中で一日中、日光浴をしていた
I spent the whole day sunbathing
under the sizzling hot sun.
今日外は焼けるように暑い
It’s sizzling hot there today.
4 melting
「溶けるような暑さ」
日本語でも、「暑すぎて溶けてしまいそう」と言ったりしますが、英語でも同じように“melting”「溶けるような」を使えます。
今日は溶けるような暑さです!
I’m melting hot today!
暑さで溶けそうです
It’s so hot I feel like
I’m going to melt.
暑すぎて、いっそ溶けてしまいそうです
I’m simply melting.
5 boiling
「沸騰するような暑さ」
“boiling”という言葉通り沸騰する鍋のお湯の中にいるくらい暑いというニュアンスです。
今日は猛烈に(うだるように)暑いです
It’s a boiling hot day.
外は沸騰するような暑さで耐えられないよ
It is boiling hot outside
and I can’t stand it.
凄く暑いです
I’m very boiling.
ほかにもこんなにある!「暑さ」の英語表現13選
1 extreme heat:
極端な暑さ
2 excessive heat :
過度の暑さ
3 torrid heat:
焼けつくような暑さ
4 intense heat:
強烈な暑さ
5 brutal heat:
容赦のない暑さ
6 severe heat:
厳しい暑さ
7 fierce heat:
すさまじい暑さ
8 hot and close:
蒸し暑い
9 heat wave:
熱波
10 sweltering night:
熱帯夜
11 hot summer day:
真夏日
12 extremely hot day:
猛暑日
※10、11、12のように温度によって呼称がはっきり分かれるのは日本だけみたいですね…。
蒸し暑い時期に気を付けたい病気の英語表現7選
1 heatstroke:
熱中症
2 summer fatigue:
夏バテ
ただし明確な病名の英語訳はなく、「夏の倦怠感」といったニュアンスです
3 food poisoning:
食中毒
4 sun stroke:
日射病
5 dehydration:
脱水症状
6 Insect bites:
虫刺され
日本では虫に「刺される」と言いますが、英語では「噛む」と言います。
7 mold allergy:
カビアレルギー
日本語では「アレルギー」と発音しますが英語では「アレジー」です。
「蒸し暑い」は英語で?むしむし感を表現する英語まとめ
今回は、「蒸し暑い」時期のいろいろな英語表現を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
天気の話はネイティブスピーカーと世間話をするのに絶好の話題ですよね。
日本で天気の話をするなら、「蒸し暑い」は必ずと言っていいほど使える表現です。
「どれか1つだけ覚えればいい」と思う人もいるかもしれませんが、1つしか覚えていないと、ほかの表現をいざネイティブスピーカーに使われたときに理解できなくなってしまいます。
自分が使えるようになるだけでなく、聞き取りができるようになるためにも、全部を覚えて使いこなしてくださいね!
動画でおさらい
「「蒸し暑い」は英語で?むしむし感を表現する英語」を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。