スラングbopの意味|読み方や音楽シーン以外での使い方も例文解説

「bop」という言葉を聞いたことがありますか?音楽やダンスの世界でよく使われるこのスラングは、最近ではTikTokやSNSを通じて、Z世代を中心に新しい意味を持つようになり、さらに広がりを見せています。
また、「BOP」という略語は、ビジネスや医療などさまざまな分野において異なる意味で使われています。
この記事では、「bop」のスラングとしての意味とその使い方、例文を紹介します。さらに、「BOP」が使われる他の分野における意味や使い方も取り上げ、幅広い用途を解説します。
bopの持つ幅広い意味を理解して、シーンに応じた使い方をマスターしましょう!
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スラング「bop」の意味と使い方
bopは、カジュアルでフレンドリーなスラング。読み方は、「バップ」が一般的です。
元々は1940年代のジャズスタイル「bebop(ビバップ)」から派生した言葉で、高速で複雑な演奏を特徴とする音楽ジャンルを指していました。
現在では以下のように、さまざまな意味で使われています。
bopのスラングの意味①楽しい音楽やヒット曲
bopは、「踊りたくなる曲」や、単に全体的に「良い曲」の代名詞として使われます。たとえば、以下のように使われます。
ハリー・スタイルズはノリの良い曲の王様だ。
Harry Styles is a king of bops.
こういう夏のヒット曲は本当に気分を上げてくれるよね。
These summer bops always make me feel so good.
※bopsはbopの複数形。ここでは「複数のヒット曲」と言う意味になります。
この曲、最高にノリが良い!大好き!
It’s a bop! I love it!
It’s a bopというフレーズは、心地よいビートやダンスしたくなる曲を称賛する際によく使われます。「ノリが良い」、または「エネルギッシュで楽しい」ことを強調します。
bopのスラングの意味②ダンスすること
bopは、特定のダンススタイルを意味することもあります。複雑な振り付けではなく、音楽に合わせて軽く揺れるようなシンプルでリズミカルな動きが特徴です。
パーティーではみんな音楽に合わせて踊っていたよ。
At the party, everyone was bopping to the beat of the music.
※boppingはbopの進行形で、意味はbopと同じです。
bopのスラングの意味③カジュアルな外出
bop to somewhereの形で、「どこかにふらっと行く」という意味で使われることもあります。
ちょっとお店に行ってくるね。
I’m gonna bop to the store real quick.
※gonnaはgoing toの略で、口語表現でよく使われます。
bopのスラングの意味④殴る
bopは、「軽く殴る」という意味で使われることもありますが、これは特定の文脈においてのみ適切です。
たとえば、冗談として誰かの頭を軽くbopする場合、友好的で軽い感じが伝わりますが、言葉として強い攻撃的な印象を与える場面では使わない方が良いでしょう。
彼は彼の頭を軽く叩いた。
He bopped him on the head.
>>Bling-Blingの意味は?スラングやBling-Bang-Bang-Bornの歌詞も解説
Z世代が使う「bop」の新しい意味
TikTokなどのSNSでは、bopが新しい意味で使われることが増えてきました。特に、自撮りを頻繁に投稿したり、異性との積極的な交流を表現する人物を指す言葉として使われることがあります。
この意味でのbopは、主にSNSでの自己表現や行動を強調する投稿に対して使われます。特にTikTokで見られる傾向が強く、2023年頃からZ世代を中心に使われ始め、話題になっています。
しかし、多くの場合、特に女性に対して批判的なニュアンスが含まれることがあり、あまり好意的に使われないこともあります。そのため、この意味でbopを使うことは避けた方が良いでしょう。
彼女はいつも自撮りをTikTokに投稿している。まさにbopだね。
She’s always posting selfies on TikTok. She’s such a bop.
彼女はいつも多くの男と一緒にいる、まさにbopだ。
She’s always hanging out with a lot of boys, she’s a real bop.
>>SNS上で英語での投稿に使えるスラングや誕生日メッセージなど例文解説
「She Bop」の意味
1984年にリリースされたシンディ・ローパーの楽曲「She Bop」は、bopという言葉を巧みに使った作品です。
タイトルにもなっている「She Bop」という表現自体には辞書的な明確な定義はありませんが、自己表現や自由をテーマにした深いメッセージが込められています。特に、女性の自己肯定や欲望を祝福する内容が特徴的です。
「She Bop」は当時、保守的な価値観に挑む楽曲として議論を呼び、アメリカの「PMRC(有害な歌詞の規制団体)」の「Filthy Fifteen(不道徳15曲)」にリストアップされるなど、象徴的な存在となりました。
>>英語スラングbussinの意味は?読み方や元ネタ・歌詞も例文解説
bopのその他の用法
bopはスラング以外にも、さまざまな文脈で使われる言葉です。ここでは、ビジネスや医療など、異なる分野でのbopの意味とその使用例について紹介します。
なお、これから紹介する「BOP」は、アルファベットの略語です。基本的には「ビー・オー・ピー」(B-O-P)と発音されます。
レースでのbop
bopは、自動車レースや競技イベントなどモータースポーツの分野においても使われることがあります。この場合、Balance of Performanceの略語として使われ、レースにおいて車両の性能を公平にするための調整を指します。
BOP調整により、公平なレースが実現しました。
The BOP adjustments ensured a competitive race.
ビジネスでのbop
ビジネスの世界でもbopはさまざまな用語の略語として使われています。たとえば、Base of the PyramidまたはBottom of the Pyramidは、経済学で最も低所得の人々が属する層を指します。
主に発展途上国において、貧困層の大部分を占めるこのグループをターゲットにした「BOPビジネス」戦略が注目されています。
この事例はBOPビジネスの失敗例としてよく引用されます。
This case is often cited as an example of a BOP business failure.
また、製造業では、製造プロセスの詳細な手順や必要な材料、作業の順序を記載した文書「Bill of Process(工程表)」を指すこともあります。
医療でのbop
医療の分野でもbopという言葉は使用されることがあります。たとえば、整形外科においては「ballottement of the patella(膝蓋跳動・しつがいちょうどう)」の略語として、膝関節の状態を確認する診断手法を指します。
また、歯科用語では「bleeding on probing(プロービング時出血)」の略称として使われることもあります。BOPの有無によって、歯周ポケット底部の炎症を評価するものとして使われます。
プロービング時の出血は、歯茎の炎症や歯周病の指標となります。
BOP is an indicator of gum inflammation or periodontal disease.
世田谷区のbop
このBOPの使用例は一つのユニークなケースですが、世田谷区では、放課後子ども教室を「Base Of Playing(遊びの基地)」略して「BOP(ボップ)」と呼んでいます。
まさに、bopはその使われるシーンや地域によって意味や使い方が大きく異なることが特徴ですね。

スラングbopの意味|読み方や音楽シーン以外での使い方も例文解説まとめ
bopという言葉は、音楽やダンスのスラングとして親しまれる一方で、SNSや専門分野でも多様な意味で使われています。その多義性を理解し、文脈に応じて使い分けることで、より豊かなコミュニケーションが可能になるでしょう。
ぜひこの記事を参考に、bopの正しい使い方をマスターしてください!