書籍レビュー:英語は5つの口で発音できる!中西智子
日本人は英語の発音が下手だということは海外でも有名で
「発音が苦手で恥ずかしくて英語を話せない」
「どうしてもカタカナ英語になってしまいネイティブに言いたいことが伝わらない」という人も多いですよね。
今回は、そんな英語の発音をどうにかしたいという気持ちを抱えている人におすすめしたい[音声DL付]英語は5つの口で発音できる!という本を紹介します。
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英語の発音学習の目的
まず本書では英語の発音学習の目的を、美しい発音だという評価を得るために行うのではなく、自分の言いたいことを相手にきちんと伝えるためだとしています。
日本人特有のカタカナ英語は英語として全く通じないということは、著者で英語発音のスペシャリスト中西智子先生自身も、10年以上在米生活を送る中で痛感したそうです。
中西先生によると、英語で自分の言いたいことを相手にきちんと伝えるためには、正しい英語の音を知り、コツコツと発音を練習することが大切とのこと。また、正しい音を発音できれば自然にリスニング力も向上し、ネイティブとのコミュニケーションもスムーズになります。
発音学習の大切さは分かっていても、
発音学習の本って内容が難しくて最後まで読めない
発音の本を読んでも結局具体的に何をすればいいのか分からない
という人もいますよね?本書はそんな人にこそぜひ読んでいただきたい一冊です!
私もこのように感じていましたが、本書は写真などを使い視覚的にも分かりやすく、実際にどのような練習をどのような順番で行えばいいのかが明確に示されているので最後までコツコツ発音学習を行うことができます。
本書の著者は、ロサンゼルスの発音矯正学校で指導者免許を取得し、英語発音スクールも設立されている英語発音のスペシャリストの中西智子先生。編集は、英語教材や学習ソフトの開発を手がけ、英語学習書のベテラン著者でもある晴山陽一先生が行っています。
ここからは、英語スペシャリストの二人がタッグを組んだ本書、[音声DL付]英語は5つの口で発音できる!の構成と内容を少し紹介します。
英語は5つの口で発音できる!の構成
本書では、まずはじめに
第1章:英語発音のための「5つの口」
として、英語の母音を正しく発音するための「5つの口の形」が写真付きで分かりやすく紹介されています。その後、
第2章:発音力を引き上げる5つのテクニック
第3章:ネイティブらしい発音のための4つのテクニック
という3つの章で構成されています。
第1章|英語発音のための「5つの口」
私が本書で一番気に入ったのが本書のタイトルにもなっている「5つの口」の説明の部分です。
横の口、突き出しの口、脱力の口、縦の口、力の口という英語の母音を正しく発音するための「5つの口」が、ネイティブが実際に発音する際の口の形を写真とともに分かりやすく説明されています。
写真を見れば、どのくらいの大きさで口を開けばいいのか、どのようなイメージで発音すればいいのかが一目で分かります。また、舌の位置のイラストも付いていてイメージしやすいと感じました。
写真やイラストだけでも口の形をイメージしやすいのですが、さらに分かりやすく学習を続けやすいと感じたのが、各章の学習内容をマスターするためのレッスンの流れが図解で示してあること。
レッスンの流れが図解で示されているのは、第2章、第3章も同様なので、最後までゴールを意識しながら勉強を続けることができます。
一つ一つのレッスンは、本書の副題と「はじめに」にも書いてある通り1日1分でもできるくらいのボリューム。これなら無理なく最後までコツコツと発音学習を続けられそうですね。
第2章|発音力を引き上げる5つのテクニック
第2章では、音節とアクセント、リンキング、弱音などの音声現象を紹介しています。
解説を読み理解し、実際に舌や口の位置を確かめ、音声を聞いて実践するという流れでしっかりと正しい発音を身につけることができます。
第3章|ネイティブらしい発音のための4つのテクニック
第3章は、文の中での英語の発音について学びます。文の中で強調するところ、イントネーション、リズム、息つぎという、さらにネイティブの発音に近づけるようなテクニックが紹介されています。
また、本書に対応した音声のダウンロードが可能です。
解説を読み理解したら、必ず音声を使って発音練習をしましょう。コツコツと学習を続け、本書の表紙にも記載されている日本人が最短で「きちんと通じる」英語の音を習得できるを実現させましょう!
カタカナ英語を卒業したい
自分の伝えたいことをネイティブにきちんと伝えたい
という人は、ぜひ本書[音声DL付]英語は5つの口で発音できる!で英語の発音を習得しましょう!