ネイティブの英語が聞き取れるようになるたった1つのポイント!
英語を勉強されている日本人の方に多いお悩みとして、リスニングが苦手というものがあります。
そのせいでとにかく英語を聞いて聞いて聞きまくる、といった学習をされている方も多いでしょう。
実は、リスニング力を高めるカギは、発音にあるのです。
今回は、リスニング力を高めるために知っておきたいこと、リスニング力向上のための学習方法を紹介します。
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聞いたままの音を日本語で変換
今回は例として、ビートルズの名曲のタイトルを2曲挙げてみます。
Let it be
Don’t let me down
さて、この2曲ですが、英語の勉強をしていない小学生が聞くとどのように聞こえるでしょうか?
育った環境にもよりますが、多くの場合以下のような読み方になると考えられます。
Let it be:レリビ
Don’t let me down:ドレミダ
しかしいわゆるカタカナ英語ですと、前者は「レットイットビー」、後者は「ドントレットミーダウン」となります。もちろんこれはネイティブな発音ではありませんね。
だからと言って、「レリビ」や「ドレミダ」というのがネイティブかと言うと、実はそうではありません。
聞いた音のまま発音をしているはずなのに、どうしてこのような現象が起こるのでしょうか?
実は、人の脳というのは知らない言語の音を聞いた時、その音を理解するために、自分の母国語に一番近い音へと変換し解釈する、という仕組みがあります。
つまり、知らない音をそのまま記憶するのではなく、近い音として記憶・理解するのです。
特に、一定の年齢になるとこの現象はより頻繁に起こるようになると言われており、そのせいでリスニング力がなかなか身につかないということにつながるのです。
ネイティブ発音についてはこちらの記事も参考になります
まずは自分の発音力を補う
では、いったいどうすればリスニング力をしっかりと身に着けられるようになるのでしょうか?
普通に考えれば、とにかくたくさん英語を聞いて覚える、といった方法が思いつくでしょう。
しかし、前述した通り、脳が勝手に英語の音をカタカナに置き換えてしまうと、そこから先へ進めなくなってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、はじめに自分の発音力を補うということです。
なぜ脳が音をきちんと理解できないのか? それは、その音を知らないからに他なりません。
と言うことは、しっかりとその音を知り、理解をすれば、すんなりとリスニングができるようになるわけです。
英会話の上達のカギは発音にある!
では、どうやって知るのか? それはやはり自分で正しく発音するに限ります。
発音の練習法にはさまざまなものがありますが、たとえばシャドーイングの本を買うのがおすすめです。
ただし、ただシャドーイングをしているのでは効果が薄いかもしれません。
そこで試していただきたいのが、シャドーイングの際に自分の声を録音するという方法です。シャドーイング中の自分の声を聴き直し、CDと聞き比べをしてみてください。
そして、少しでも違う部分があればそこを集中的に直していく、ということを続けましょう。
こうした発音の練習を続けていけば、リスニング力も同時に養われていきます。
英会話上達法についてはこちらの記事も参考になります
リスニング上達!の具体的勉強法
こちらでは、英語を英語で理解するための、リスニング力を鍛える具体的な勉強方法を紹介します。
ステップ①リスニング素材を用意しよう
まずは、英語教材を準備してみましょう。過去に購入した参考書に付属されていたCD、英語アプリ、海外ドラマなどを教材にしてもOKです。
ただし、海外ドラマを教材にする場合には
フレンズ(Friends)、
フルハウス(Full House)
など日常生活を背景とした作品を選びましょう。
英語の意味を理解するための練習にならないよう、英語のあとに日本語の音声が入っているような教材は、選ばないようにしましょう。
また、イギリス英語を学びたい場合にはイギリス英語の教材を選ぶことも大切です。
私たち日本人は、アメリカ英語のほうが聴きなれているため、イギリス英語を学びたい場合には教材選定も大切ですよ!
ステップ②意味を理解しないリスニング(音理解)
英語を学習する際、つい意味を理解してから!と思いがちです。
しかし、英語を英語で覚えるためには和訳する癖を止める必要があります。
意味を知りたい気持ちをグッとこらえて、音を理解する→意味を理解する、の手順で進めましょう!
例えば、リスニングする際、聞こえた音を和訳したり、文法を考えたりしていませんか?
なかなかうまく聞き取れない原因は、一体何かを考えてみましょう。
無意識にリスニング上達を妨げていることも
無意識にしてしまっていることが、実はあなたのリスニング力を、妨げてしまっているかもしれません。
知っている単語が聞こえるとそれに捕らわれたり、知らない単語の意味に引っかかり、混乱してしまうことはありませんか?
リスニング上達には、英単語を覚えれば覚えるほどいいと勘違いしている方が多くいます。
しかし、知っている単語で、リスニングに集中できない限り、リスニング上達にはなりません。
また、聞こえた音の文字を浮かべて和訳してしまったり、リスニング中に英文法について考えることも、リスニング力上達の妨げとなります。
私たちが日本語を会話する際に、日本語の文法は頭に思い浮かびませんよね?
リスニング時は、リスニングに集中し、リスニング時のストレス要因を少なくする意識をしましょう。
これらのことを意識して、ステップ①で準備した教材を聞いてみましょう。
音を理解する学習法(英単語当てエクササイズ!)
まずは英語を聞き流すクセを付けましょう。聞き流した英文が何単語でできているかをカウントする学習法です。
これは、英単語をカウントすることにより和訳したり、意味を考えたりすることを止めるためのエクササイズです。
手順
1).最初から最後まで音を聞く(停止しない)
2).教材の英単語がいくつであったかを数える
3).最後まで聞いた後に、頭の中で復唱。
例えば、
Let me take it.
という英文があったとしとします。
日本人の発音は「レット ミー テイク イット」(4単語)になりますが、ネイティブはそのように発音しません。
ネイティブは「レミ・テイキット」と、まるで2単語のように発音します。
このように、2単語に聞こえた英語も、英語のリンキング(リエゾン)により、実際は4単語なのが短くなっていることに慣れていけます。
音を理解する上で知っておきたいこと
言語にはそれぞれの周波数が存在していることをご存知ですか?
英語の周波数:2,000 〜 12,000ヘルツ
日本語の周波数:125 〜 1,500ヘルツ で、伝わると言われています。
日本人のリスニングは、動物が話している言葉を、懸命に理解しようとしているイメージです。
知っているはずの単語が聞こえていないことが多いのは、この周波数の違いが原因です。
まずは、こういった「悪い癖」を捨てなければ、英会話上達には繋がらないことを覚えておきましょう。
ステップ③意味を理解するリスニング
上記で、まず音をマスターした後に今度は意味を理解してみましょう。
意味を理解する学習法
1)英語教材を聞きながら、「内容予測」する
2)教材で内容予測の答え合わせをする。
例えば、海外ドラマを教材にする場合なら、最初に英語版で内容予測し、日本語字幕などでどれくらい予測が当たっていたのかを確認します。
ステップ④仕上げの音読
これは、発音と意味を完全に身につけるステップです。
会話系の教材であれば、相手に話しかけるように、ニュースや物語系のものであれば、読み聞かせるイメージでやってみましょう。
仕上げの音読 学習法
1)教材を再度聞く
2)自分の口で復唱(録音する)
3)聞き比べ&発音を近づけよう!
小話~イヤホンやヘッドフォンで、リスニング上達?~
イヤホンやヘッドフォンを使用すると、より、聞くことに集中できます。
例えば、
L と
R などの
発音の違いや、リンキングの聞き取りにも最適です。
事前と事後にTOEIC®テストなどを活用して、成果を測ることもオススメです
あなたの英語リスニング力が、向上していることが目に見えて分かるはずです。
まずは、1ヵ月間くらいから、トライしてみてくださいね。
ネイティブの英語が聞き取れるようになるたった1つのポイント!まとめ
いかがでしたか?
あなたのリスニングがなかなか上達しない理由は、発音ができていないからかもしれません。
今回紹介した音の理解 → 意味の理解 → 発音矯正の手順で、発音を磨いていきましょう。
まずは、リスニング時の「悪い癖」を失くしていくことを意識しましょう。
英語のリンキングなどを耳と脳で理解することで英会話上達はもちろん、海外ドラマを字幕なしで楽しめるようになりますよ!
勉強の前後で、TOEIC®テストを受けたり問題集でスコアを確認しておくと、勉強の手ごたえをより感じられます。
ぜひ、お試しください!
動画でおさらい
「ネイティブの英語が聞き取れるようになるたった1つのポイント!」を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。