棒読みは意味ナシ!4つの効果的な英語の音読方法で発音力アップ!

英語の音読は非常に有効な英語の勉強方法です。
多くの参考書にはCDの音声を追いかけるシャドーイングや、英語の音読が英語習熟のために効果的だと記載されています。
今回は、発音矯正の10個ポイントと矯正エクササイズについて音読練習をする意味や効果と合わせ紹介します。
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リスニング力はあなたが知っている音によって変わる
音読練習を行うメリットのひとつは、リスニング力の向上です。
音読練習というとスピーキング力が向上するのは想像できると思いますが、リスニング力にはあまり関係がないように感じるかもしれません。
しかし、音読練習とリスニング力は密接に関わっています。
多くの人が中学校から英語を勉強しはじめますが、そのときの発音は中学校の先生が話す日本人なまりの発音だったはずです。
日本人には、この日本人なまりの英語が刷り込まれているということになります。
日本人なまりの英語とは、いわゆるカタカナ英語です。
このカタカナ英語とネイティブが話すリアルな英語には、実は大きな違いがあります。
カタカナ英語の発音を英語として覚えている日本人がいきなりネイティブの英語を聞いたとしても、おそらく、ほとんど聞き取れないでしょう。
しかし、頭に入っている英語の発音がネイティブに近ければどうでしょうか?
聞き取れる確率は高くなってくるはずです。
つまり「知らない音は聞き取れない」ということです。
知っている音が多ければ多いほど自然とリスニング力も向上してきます。
そのため、音読練習はリスニング力の向上においても非常に重要なのです。
発音を良くすればするほどリスニング力は上がる
リスニング力と音読の関係については、お分かりいただけたかと思います。
しかし、ただ音読を繰り返してしていればいいのかというと、当然そんなことはありません。
あくまでネイティブの発音を意識しながら、それに近づけていくのがポイントです。
もともと知っているカタカナ英語とネイティブの発音には大きな隔たりがあるため、カタカナ英語をネイティブらしい英語に矯正しないと理解できるようになりません。
頭に入っている英語の発音がネイティブの発音に近づくにつれ、自ずとリスニング力も向上してきます。
音読の際には必ずネイティブの発音を真似するよう心がけてください。
そうした努力を繰り返していくうちに、音読だけではなくリスニング力も上達していることに気づくはずです。
発音矯正のための10個のポイント
発音をネイティブらしく美しくしていくためには、気を付けたいポイントが、10個あります。
それでは順番に確認していきましょう!
棒読み音読にならないこと
棒読み音読を続けていると、いつまでたっても発音は上達しません。
こちらは、カタカナ英語が染みついてしまった日本人が陥りやすいミスです。
カタカナ英語、そして平坦な棒読み音読からの脱却は、発音を良くするうえでまず抑えておかなくてはいけないキーポイントとなります。
あくまでネイティブの発音を参考し、英語らしく起伏のついたダイナミックな読み方を心がけてください。
恥ずかしがらずにネイティブの真似をすることこそが、発音上達の一番の近道です。
参考書についてくるCDの音声をそっくり真似して、ネイティブのようなダイナミックな音読になるまで何度も何度も練習しましょう。
音読は単語の意味を理解してから
シャドーイングや音読の練習を日常的に行っている方の中には、センテンスの意味を全く理解していない方もいます。
しかし、これは英語の勉強法として正しいとは言えません。
お経をイメージしてみてください。
日本人であればお経を読む機会はたびたびあると思いますが、お坊さんでない限りお経の意味を理解して読むことは少ないはずです。
そして、そんな風に意味を理解せずお経を読み続けても、お経を理解できる日はいつまでたってもやってきません。
英語も同様に意味を理解しないまま音読を続けても、理解できるようにはならないのです。
「英語の習熟」という目標を考えたときに、内容がわからない音読を続けていてもあまり効果的ではないことがおわかりいただけるかと思います。
言葉は伝えたい意図によって発音が変わってきますので、意味をわかっていない状態での音読は発音自体も上達しません。
音読を開始する前にはセンテンスの意味をしっかりと理解しましょう。
単語の意味や文法まで、細かく分析することが大切です。
そして実際にセンテンスを読む際は頭の中で意味を思い浮かべ、音読と意味をリンクさせるようにしましょう。
単語ごとに区切らず、流して音読する「リンキング」
I like studying English.という英文には単語ごとにスペースが空いています。
これらのスペースを意識して区切って読んでしまうと、途端に英語がネイティブらしくなくなってしまいます。
英語という言語は、それぞれの単語が続けて発音される言語です。
日本人の多くはスペースを区切って読んでしまう傾向があるため
上の例文を読むと「アイ ライク スタディング イングリッシュ」とたどたどしい英語になります。
英語このような発音はとてもネイティブらしい流暢な英語とはいえません。
頭の中でそれぞれの単語の意味や文法を把握することは大切です。
しかし音読の際は、スペースで一区切りせず、センテンスを最初から最後まで一気に読み切るようにしましょう。
流れるリズムを意識!スピードが大切!
実際にネイティブの日常会話を聞いたことがあれば、彼らが非常に速いスピードで話していることにお気づきかと思います。
ノンネイティヴに合わせた教材のCDや、英会話スクールの先生の英語と比べても、そのスピードの差は歴然です。
音読のスピードも、そうしたネイティブのスピードに合わせていくと、リスニングへの効果が如実に現れてきます。
上述したようなセンテンス単位の発音を心がけていれば自然と音読のスピードは上がってくるでしょう。
もちろん最初はひとつひとつの意味や発音を確かめられるゆっくりとしたスピードでかまいません。
英語の抑揚を意識すると、「こんなリズムで話すんだなぁ」と発見もあり、楽しいですよ。
慣れたら少しずつネイティブのようなスピードに近づけていってください。
発音のスピードを上げるだけでかなりネイティブの英語らしくなり、またリスニング能力も向上してきます。
リスニング力の向上についてはこちらの記事も参考になります
余計な母音は発音しない
what を「ワット」 、but を「バット」、and を「アンド」 と読んでいませんいか?
余計な母音を入れると一気に通じにくくなってしまいますので、意識して余分な母音は発音しないように注意しましょう。
Rで始まる単語は、頭に「ゥ」を付ける意識
例えば、right は「ゥライト」、rice は「ゥライス」と、単語の頭に小さい「ゥ」を付けるイメージで音読しましょう。
WHとWの発音
日本人が意外と発音できていないのが、WとWhの発音。
wood、wool、would、whichなどの単語は日本語の「ウ」で発音すると、ほとんど通じません。
単語にもよりますが、日本語の「ワ」ではなく、唇を丸めて「ゥワ」というこもった感じになる場合が多いです。
英語の参考書や単語集、英語発音について紹介しているサイトやアプリなどでどう発音しているか研究するもOK!
gonna、gotta、wannaを覚えて距離を縮めよう
フォーマルな場面や文書ではオススメできませんが、カジュアルな会話シーンでは、省略して発音される表現もあります。
例えば、
I’m going toがI’m gonna、
I have got to がI gotta、
I want toがI wannaなど。
これらの表現を覚えておくと、親近感がググッと縮まりますよ。
難しい単語は使わなくてOK
日本人の日常会話をイメージしてください。常に難しい単語は使いませんよね?
それと同じく、実はネイティブの話もシンプルな単語で会話をしています。
頑張って難しい英単語を覚えるよりもまずは、コミュニケーションを楽しみましょう!
話す時は120%大げさに
日本語は英語に比べ抑揚が少ないです。
ネイティブのような会話を目指すあなたは思い切って大きな声でハキハキ発音してみましょう。
今からできる!発音矯正エクササイズ
もっともっと英会話を楽しむため、今から発音矯正エクササイズをしてみましょう!
1から10までを英語でカウントしよう
ネイティブ並みの発音を身につけるために、課題となる音が主に4つあります。
それは、「R、TH、V、F」の4つの発音です。
この課題を克服するために今から出来ることがあります。
それは英語で1~10まで英語でカウントすること。
3にはTHが含まれ、4にはFとR、5はFとVが含まれています。
発音に慣れてきたら、リンキングも意識してみましょう。
7と8をリンキングし、seven eightを「セヴネイト」と発音してみます。
恥ずかしがらず、大きな声でハキハキと練習しましょう!
まとめ
英語の勉強は一つ行っていれば完璧ということはありません。
それぞれの勉強はお互いに密接に関わっているのです。
その中でも音読の練習はリスニング力の向上、発音の上達など、特に得られるメリットが大きい勉強方法です。
今回お話ししたようなポイントに気を付けながら、音読練習を日々の勉強に取り入れてみましょう。
発音以外のいろいろなところで思わぬ影響が現れてくるはずです。
動画でおさらい
棒読みは意味ナシ!4つの効果的な英語の音読方法で発音力アップ!を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。