良いことづくめの英語学習法・ディクテーション。その注意点とは?
英語の学習の中でも、人によって得意なことや苦手なことがそれぞれあると思います。
リーディングとライティングは得意。しかし、リスニングやスピーキングは苦手、という人は結構多いのではないでしょうか。
特に苦手克服のためにどのような対策を講じたらよいか、頭を悩ませている人もいると思います。
そこで、今回は主にリスニング能力のレベルアップに効果的な英語学習法、ディクテーションを紹介します。
同時にスピーキングの上達やライティングでの語彙力アップにもつながり、英語基礎力の底上げにもなりますよ。
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英語の音声を聞き取って、英文を書きとる
そもそも、ディクテーションとは何でしょうか。
音源はなんでもいいのですが、英語の音声を聞いて、聞き取った英文をそのまま書き取る勉強法、それをディクテーションと言います。
ディクテーションはリスニング力アップのための最適なトレーニング法のひとつです。
リスニング力アップに欠かせない
ではなぜ、ディクテーションをすると、リスニング力がアップするのでしょうか。
まず聞いた英文を全部書きとるためには、ものすごい集中力が必要です。
大事なのは、集中して英語を聞き続けること。事実、ディクテーションを繰り返すと、リスニング力は確実にアップしていきます。
さらに聞いた英文を書き取ることで、新たな単語や表現も覚えることができるという、一石二鳥の勉強方法なのです。
半年や1年以上の留学を経験者人にディクテーションをやってもらうと、英文を思ったほど聞き取れないケースが意外に多いんですよ。
逆に、ディクテーションを集中しておこなった人は、たとえ留学経験がなくても、リスニング力は一気に伸びていきます。
このような事実からも、聞こえてきたものを書くというステップは、非常に重要な意味を持っているのです。
なぜ留学に行っていた人は意外に聞き取りが出来ないのか
せっかく長期間海外で過ごしたのに、実は英語の聞き取りが出来るようになっていなかった!とあとでわかったら悲しいですよね。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
それは、たとえ聞き取れていなかったとしても、場の雰囲気や、文脈から予測することが出来てしまうからです。
正確に聞き取れていなかったとしても、英会話に慣れてくると、何となく言っていることが理解できるようになってきます。
留学していた人でも、会話の全部を聞き取れていないことが結構あるということです。
次の会話を予測することでコミュニケーションがとれることから、聞き取れてないことに気付いていない人もいます。
せっかく勉強しているのだから、英語を正確に聞き取れるようになりたい、ネイティブスピーカーのようにきちんと聞き取れるようになりたい!と思いますよね。
であれば、ぜひディクテーションをやってみてください。意外なほどに効果が出る、非常におすすめの勉強法です。
自分の英語のレベルに合った教材を
しかしながら、もちろんディクテーションにも注意点があります。
英語を勉強している人たちに、なぜ英語を勉強しようと思ったのか?と聞くと、以下のような理由の方が非常に多いです。
- 海外ドラマや映画を字幕なしで見ることが出来るようになりたい
- ネイティブスピーカーの友だちと活発に話せるようになりたい
そのような方は、リスニング力を上げるため、自分の夢を叶えるために、洋画や海外ドラマでディクテーションをおこなおうとします。
自分の好きな教材で勉強するのだから、勉強もはかどるのではないか、と思っていませんか?ですが、最初はこのような教材選びはやめておきましょう。
最初は音源の好き嫌いで教材を選ぶのではなくて、英語レベルに合ったものを選んでください。
なぜならば、洋画や海外ドラマの英語は初心者にとってはとても難しいからです。
ネイティブが話す会話のスピードというのは当然ものすごく早く、あまり標準的でない表現も出てきます。
ネイティブスピーカーしか知らない熟語や慣用句なども多いのです。
難易度が著しく高い教材だと、ディクテーションしようとしたところで、ほとんど聞き取れないまま終わってしまう可能性があります。
結果的にモチベーションが下がってしまい、勉強が続かないことが多いのです。
ですから、始めからあまり難しいものを選ばないようにしましょう。自分の英語力に合った教材を使うのが一番です。
簡単すぎず、難しすぎず
自分の英語力に合った教材というのは、簡単すぎなくて、難しすぎない教材です。
実際に英語の音声を聞いてみて、だいたい7割程度は何を言っているのか分かるというのが、練習に一番いい難易度です。
7割聞き取ることができていれば、ある程度文脈から会話の内容を理解することができるので、聞いていてつまらなくなることがありません。
それを一生懸命聞いて何度も繰り返してディクテーションを練習してみてください。今まで聞こえてこなかった音がきちんと聞こえてくるようになってきます。
聞こえるようになると、ディクテーションそのものが楽しくなり、勉強へのモチベーションも上がっていくものですよ。
逆に簡単すぎると、容易に聞き取れすぎてリスニング練習にならず、成長に繋がりません。
あまり得るものの無い勉強になってしまう可能性があり、時間もムダになってしまいます。
教材選びは、慎重に。レベル選びに気を付けてくださいね。
ディクテーションの手順
ディクテーションは、英語の全文を再現するのが目的です。
コミュニケ―ションをとるために、聞き取れた英単語から内容を予測することが目的ではありません。
英文を完全に再現できるようにすることで、理解力を上げていきます。
ディクテーションの一般的な手順を紹介しますので、参考にしてみてください。
➀英語音声の1センテンスだけを聞く
文章ではなく、1センテンスだけ聞くのがポイントです。
複数文を聞いて要約を書くのは上級向けの別のトレーニングになります。
初心者~中級の方は1センテンスから始めましょう。
➁聞き取れた部分だけでも書き出す
書き出した文の、主語述語、時制、冠詞が、文として成り立っているかを確認する。
単語綴りの間違いは最後に訂正する。
➂しっかり書き取れるようになるまで、何度も1センテンスだけを聞く
ただし、書き取りを始めるのはその1センテンスを最後まで聞き取ってから。
音声を途中で止めて書き始めないこと。
➃最後にテキストを見て正解を確認する
間違えた部分については、なぜ自分は正しく書き取れなかったかを何度も検討する。
少ない量でもいいので、1センテンスをしっかり行うようにしてください。
初級レベルだと1センテンスのディクテーションに20分ぐらいかかることも多いです。
また、毎日定期的に行うなら時間を制限したり、一時的に集中して行うなど、時間を決めて集中するのがいいでしょう。
長い時間をかけてディクテーションばかりするのは効率的ではありません。
問題数が多く、出題される英文は短めで、まさにディクテーション練習にはピッタリ。
紙に答えを書く人が多いだろうと考え、音声を聞いて、画面上で答えを確認するシンプルな機能です。
答えには、正解の英文だけでなく、日本語訳、重要単語・熟語、解説も含まれています。
自分で調べる手間が省ける上、語彙力アップにもつながりますね。
解説を読むことで、なぜ聞き取れなかったのかのヒントを得ることもできるようになっています。
ご興味のある方はぜひ活用してみてください。
アプリを活用してみよう!
英語の音声とテキストがあれば、どのような教材でも練習できるのがディクテーションです。
スマホのアプリを使って気軽に始めてみませんか?
ディクトレ
ディクテーションに特化した英語リスニング学習のための無料アプリ(アプリ取得先はこちら)。
出題と解答・解説だけのシンプルな機能で、アプリ特有のゲーム性はありませんが、ディクテーション練習には十分です。
問題数が多く、出題される英文は短めで、まさにディクテーション練習にはピッタリ。
紙に答えを書く人が多いだろうと考え、音声を聞いて、画面上で答えを確認するシンプルな機能です。
答えには、正解の英文だけでなく、日本語訳、重要単語・熟語、解説も含まれています。
自分で調べる手間が省ける上、語彙力アップにもつながりますね。解説を読むことで、なぜ聞き取れなかったのかのヒントを得ることもできるようになっています。
ご興味のある方はぜひ活用してみてください。
まとめ
ディクテーションでの書き取りの練習は継続していくことが大事です。
7割ぐらい聞き取れるような教材を見つけて、一センテンスから始めてみましょう。
また、CDを聞く、スマホアプリを利用するなど、自分に合ったやり方で実践すると、続けやすくなります。
いろいろ試してみてくださいね。
ディクテーションの効果はリスニング力アップだけではありません。ライティングの語彙やスピーキングの発音や表現、会話力も自然と身に付いていきます。
総合的な英語の基礎力向上にもつながりますので、ぜひ実践してみてください。
動画でおさらい
良いことづくめの英語学習法・ディクテーション。その注意点とは?を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。