is beingの意味と使い方|訳し方のコツはbeingのコアイメージを掴むこと
今回は、is beingの意味と使い方を紹介します。
isもbeingも単語単位で見ると中学生レベルの基本英単語ですが、熟語 is beingとなるとグンとレベルがあがりますよね。
しかし、He is being nice.やI’m being lazy.などのように、is beingを含んだフレーズは日常英会話でとてもよく使われます。会話の中でis beingの意味がわからずに困らないよう、ここでしっかりとその意味と使い方をマスターしましょう。
この記事を読むことで、is beingの意味と使い方はもちろん、beingのコアイメージをおさえた的確な訳し方やbe ~との違いを学ぶことができます!
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is beingの意味
熟語 is being(am being/are being)には、2つの意味があります。
ひとつは、今だけ~だという意味。もうひとつは、~されている最中だという意味です。
これら2つの意味は大きく異なりますが、いずれのbeingも現在分詞の用法という共通点があり、コアとなるイメージは同じ。このコアのイメージを掴んでおくことで、is beingの2つの意味と使い方の理解度が大きく異なります。
そのため、まずはis beingのコアとなるbeingに関して確認していきましょう。
beingの意味
beingには、現在分詞の用法と動名詞の用法があります。
現在分詞のbeingの場合に、is being ~の形で、今だけ~だ、~されている最中だという意味で使われます。
現在分詞beingのコアとなるイメージは、時間的な区切りがある中でのライブ感、まさに動いている最中(進行)。永久的に続くものではなく、ある期間において進行中である状態を表します。このコアなイメージから、今だけ~だ、~されている最中だという意味がうまれているのです。
動名詞のbeingの場合は、習慣的な行為や一般的な行為のように、まさにその状態であるというイメージがコアにあります。そこから、~であること、存在することという意味がうまれています。
たとえば、Stop being nice!は、nice(親切な)であることをやめて(stop)という意味となり、優しくしないでと訳すことができます。
また、この動名詞beingから派生して、存在という名詞の用法もでてきます。human beingで人間という意味ですが、動名詞being(~であること、存在すること)に由来しているため、実際に存在しているというニュアンスが含まれる表現です。
このように、beingには現在分詞の用法と動名詞の用法の2通りあり、それぞれコアとなるイメージが大きく異なります。
今回紹介する is beingのbeingは、現在分詞の用法です。つまり、コアとなるイメージは、ライブ感、進行です。では、このイメージを忘れずに、それぞれの詳しい使い方を見ていきましょう。
is beingの使い方①今だけ~だ
is beingは、今だけ~だという意味で、一時的または意図的に今だけこのような状態であることを表現します。
たとえば、いつもは真面目な人が今日だけおふざけモードだったり、いつもテキパキ行動する人がその日はぐうたらモードだったりといったシーンで使うことができます。
この意味でのis beingは、後に形容詞をとり、is being 形容詞の形で使われます。
彼女は今日はおふざけモードだ。
She is being silly today.
あなたは今日ぐうたらだね。
You are being lazy today.
もちろん現在(is/am/are)のみでなく、wasまたはwereを用いて、過去のある状況において一時的に~だったと言うこともできます。
彼はあの日、いつもと違って意地悪だった。
He was being mean that day.
お前、あの試合では自己中だったね。
You were being selfish at that game.
訳す際には「いつもと違って」や「あの場では」のように一時的に、意図的にこの時だけというニュアンスを入れると、より状況が伝わりやすくなります。
I am being happyは間違い!
is beingは、やさしかったり意地悪だったり、自己中だったり、一時的に取っている行動や状態を表現する言い回しです。そのため、happy(幸せ)やangry(怒って)、sad(悲しい)など感情を表す形容詞とは一緒に使えません。
というのも、感情はそもそも一時的なものだからです。ずっとハッピーな人やずっと怒っている人は(基本)いませんよね。
そのため、I am being happy.などとは言うことができないので注意しましょう。
He is being gentleとHe is gentleとの違い
is being 形容詞とis 形容詞では、beingが入っただけだから意味に大きな違いはないだろうと思った方は注意が必要です。
He is gentle(is 形容詞)とHe is being gentle(is being 形容詞)とでは、意味に大きな違いがあります。
意味とニュアンスの違いを表で確認しましょう。
意味 | ニュアンス | |
He is gentle | 彼は優しい人だ | 人の性格や性質を表現 |
He is being gentle | いつもと違って優しいね | 普段とは違っている、一時的な状態を表現 |
このようにbeingを使うことによって、一時的に、意図的に今だけというニュアンスが加わり、is 形容詞のニュアンスとは大きく異なることがわかりますね。
is beingの使い方②~されている最中だ
is beingには、今まさに~されている最中だという意味もあります。これは、現在進行形の受け身の用法で、is being 過去分詞の形をとります。現在進行形や受け身と聞くと、文法は苦手…となってしまう人もいますが、難しく考える必要はありません。
is being 過去分詞は、今誰かにトイレが使われている最中だったり、カエルがヘビに飲み込まれている最中だったりと、今まさに~されている(受け身)最中(進行中)だというシーンで使うものと覚えましょう。
なお、通常の受け身(is 過去分詞)との違いは、is being 過去分詞は進行中である点です。
it is used(通常の受け身)
=それは使われている
it is being used(is being 過去分詞)
=それは今現在使われている最中だ
取引は行われている最中です。
The deal is being done.
港は漁師らによって封鎖されているところです。
The port is being blocked by fishermen.
まとめ
is beingには、「今だけ~だ」、「~されている最中だ」の2つの意味があります。
「今だけ~だ」は、普段とは違っている一時的な状態を表現し、「~されている最中だ」は、現在進行形の受け身を表現できます。これら2つは、is beingの後ろが形容詞か過去分詞かで見分けることができます。
文法的な用語がでてくるため、どうしても苦手意識をもってしまう人もいるでしょう。
しかし、is beingはとても便利な言い回しで、日常会話でよく使われます。ぜひ、拒絶することなくチャレンジして、使いこなせるようになりましょう!