英文法「過去形」の使い方は6パターン!?使い方をマスターしよう
「〇〇をした」という過去の行動を表す「過去形」。
「今」の状態を表す現在形とともに覚えることで、会話の幅が一気に広がります。
今回紹介する過去形は、6パターンあることをご存知でしたか?
普段、過去形とあまり認識していないものも、過去形を使用することで、相手に状況を伝えやすくなり、さらに英会話を楽しむことができます。
過去形の6パターンの使い方をマスターしていきましょう。
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過去の出来事、状態を表す
まず1つ目に紹介するのは、気持ちや感情、体調など過去の出来事、状態を表す使い方です。
例えば週末はどうでしたか?
「How was your weekend?」
と聞かれた時の対応は週末にしたことを説明するので、過去形を使用します。
ちなみに「How was your weekend?」という表現を英会話教室や英語圏の人たちはよく使用します。
週末にたいしたことをしていないのに毎週のように聞かれるとだんだんと答えることが嫌になってしまいますよね。
実はこの表現、私たちが考えているほど重い意味はなく、英語圏の人にとっては挨拶のような感じで使用しているのです。
例えば職場の同僚だったら、この「How was your weekend?/週末はどうだった?」を使用することで、仕事のためだけの関係ではなく個人的な話をしたり、友達として接していますよ。ということを表すために使用しているケースが多いのです。
逆に、週末はどうですか?と聞かない場合は、業務上一緒にいるだけで、個人的な話はしたくないという冷たい人の印象を与えるので、注意しましょう。
実際に、私自身アメリカで働いていますが、毎週月曜日になると決まって「How was your weekend?/週末はどうだった?」と聞かれています。
そのくらい日常的に使用される表現なので、週明けには、休日の思い出を英語で表現できるように準備しておきましょう。
では、実際に使用する過去形の表現について紹介していきます。
まず1つ目の
昨日、買い物に行きました。
I went shopping yesterday.
ここで使われる「Went shopping」は「Go shopping」
の過去形です。
これは、「Go shopping」で「買い物に行く」というひとつの表現になります。
I went to shopping.と「To」を入れてしまう人がいますがそれは間違いなので、要注意。また同じような表現で
わたしは先週、家族と夕飯を食べました。
I had dinner with my family last week.
「Had」は「Have」の過去形ですね。
これも同様に
Have breakfast
Have lunch
Have dinner
これでひとつの単語です。
I had a dinnerやI had the dinnerのように冠詞は入りません。
冠詞が入る場合は、例のディナーどうだった?のような特定の日を表す場合には「The」を使用することができます。
基本的には冠詞は使用しないと覚えておきましょう。
先ほどランチやディナーに「Have」を使用すると紹介しましたが食べるという表現は「Eat」と
習った方も多いのではないでしょうか?
わたしは昨日の夕飯にピザを食べました。
I ate pizza for dinner.
※「eat」の過去形が「ate」
人によっては「Eat」を使う表現は間違っているという人もいますが食べ物を表す表現には
「Eat」
を使用します。
Breakfast、Lunch、Dinnerには
「Have」
食べ物には「Eat」と区別しましょう。
また「Have」は飲み物に対しても使用できます。
コーヒー飲みにいこう
Let’s have coffee.
ティー飲みにいこう
Let’s have tea.
わたしはコーヒーを飲みました
I had some coffee.
「Go shopping」
「Go drinking」は
ふたつの単語で ひとつの単語となります。
また、同じ飲み物でもアルコールに関しては
「Drink」
を使用するので注意しましょう。
お酒飲みますか?
Do you drink?
お酒を飲む場合は
Yes, I do.
飲めない場合は
お酒はのめません。
No, I can’t drink.
と答える人、多いのではないでしょうか?
しかし英語圏の人にこれは少し違和感のある答えになってしまいます。
お酒という場面で
「Can’t」
を使用すると、ただ単純にお酒が飲めないとは違ったアレルギーだったり、お医者さんから止められているので飲めませんという意味合いになります。
そのため、単純のお酒が飲めないという場合は
I don’t drink.
I’m not supposed to drink.
という表現を使用しましょう。同じような流れで、
英語、話せますか?
Do you speak English?
ここで
I can’t speak English.
というと、「一言も話すことができない」となってしまいますので、こういった場面では
I don’t speak English.
を使用しましょう。
Be動詞を使っての過去形の表現
続いてBe動詞を使っての過去形を表現していきます。
Be動詞の過去形は
「was/
were」です。
私はお腹が空いていました。
I was hungry.
彼は病気でした。
He was sick.
彼女は病気では、ありませんでした。
She wasn’t sick.
彼は結婚していました。
He was married.
彼は、結婚していませんでした。
He wasn’t married.
これらもすべて過去形です。Be動詞を使って過去の出来事を表現しています。
過去形の表現にも注意点があります。
わたしは学生でした。
I was a student.
これは日常的に使用しますが、例えば
わたしは医者でした。
I was a doctor.
これには医師免許をはく奪されたようなニュアンスになってしまうので、通常は使用しません。
Used toを使用する
2つ目の表現。
「Used to」を使用して以前おこなっていたことを表現します。
「Used to」には過去にやっていたことや「Be動詞」を使って状態、状況、性格を表すこともできます。
例文と一緒に詳しく紹介していきます。
昔、ピアノを弾いていました。
I used to play the piano.
昔、サッカーをしていました。
I used to play soccer.
どちらも過去にやっていたことを表します。
どちらも「Play」を使用しますが楽器のときには必ず「The」を入れることを忘れないでください。
前は、大阪に住んでました。
I used to live in Osaka.
このうしろに、3年前などの数字を入れてより詳しく説明することもできます。
3年前、大阪に住んでいました。
I used to live in Osaka 3 years ago.
また、仕事に対しても使用できます。
以前は、英会話スクールに勤めていました。
I used to work for an English school.
前は、ヨガをやっていました。
I used to do yoga.
前は、英語を勉強していました。
I used to study English.
Be動詞を使った表現も紹介していきます。
彼は、以前はいい人でした。
He used to be a nice guy.
「Used to be」の後ろに、
どういう人かを表す単語に入れましょう。
私は、以前はよく怒っていました。
I used to be angry a lot.
彼女は、昔は、失礼な人でした。
She used to be rude.
この「Used to」の
発音ですが学校では「ユーズター」と習いませんでしたか?
しかし、英語圏でそんな発音をする人は、ほぼいません。
実際に「Used to」のtoをハッキリ発音せずにTだけで発音するということはありますが、「ユーズター」と発音はしないのでそこも注意しましょう。
Have toを使用する
3つ目の表現。
しなければいけなかったことを表す「Have to」です。
この「Have to」を過去の形
「Had to」
にして使用します。
彼に6時に電話しなければいけなかった。
I had to call him at six.
夕飯を作らなければいけなかった。
I had to cook dinner.
彼と2時間も話さなければいけなかった。
I had to talk to him for 2 hours.
「Had to」を使用すると強制的にしなければいけないことで嫌々やっているように感じるかもしれませんが決してそういうことはありません。
人によっては嫌々しなければいけなかったという意味で使用する人もいますが、そういう意味でなく使用するケースもあります。
詳しく例文を交えて説明します。
例えば、行きたかったレストランが混雑していたのでそこで食べるためには並ぶ必要があったとします。
人によっては待つ時間も楽しみだと、並ぶのが好きな人もいますよね。そこで使用する
「We had to wait 3 hours. 」には、
これには食べるために3時間も待ったんだよ~!という楽しさも含めて表現されています。
こういう場面でも「Have to」を使用するので重い意味はなく表現のひとつであることを頭にいれておきましょう。
続けていくつか~しなければいけなかった否定形の~しなくてもよかったの例文を紹介します。
彼は仕事を辞めなければいけなかった。
He had to quit his job.
彼女は仕事帰りに、
子供たちを迎えに行かなければいけなかった。
She had to pick her kids up after work.
彼らはセミナーの後に、家に帰らなければいけなかった。
They had to go home after the seminar.
彼に電話する必要がなかった。
I didn’t have to call him.
彼は会社を辞めなくてもよかった。
He didn’t have to quit his job.
例文に出てきたQuitとStopの違いをご存知ですか?
キッパリともうやめる!
と決めた際に使用される英単語は「Quit」です。
仕事、お酒、たばこ、ギャンブル。
この辺りの表現には、Quitを使用します。
そしてStopというのは、
いま、やっていることを 中断する際に使用します。
書くのをやめてください。怒鳴るのをやめてください。
そんな場面で使用されます。
しかし
Drink、
Smoke、
Gambleの
三つに関しては、基本的にはQuitを使いますが、たまにStopを使うこともあります。
本来はQuitを使うのが一般的ですが、たまにStopを使う人もいるのでどちらも頭に入れておいてください。
そして、「Give up」という単語。
諦めるという動詞として使われていますが例えばこんな風に使用することもできます。
空手をやめなきゃいけなかった、仕事が忙しくなっちゃったからさ。
I was always busy with work so I had to give up karate.
などの理由がうしろに続くと「Give up」もやめるという意味で使用できます。
Canを使用する
続いて4つ目。
「Can」
の過去形「Could」を使用
して過去の出来事を表します。
私は締め切りまでにレポートを終わらせることができました。
I could finished the report on time.
「On time」を文末に入れることで期限や締め切りまでという期限を表します。
彼女とデートすることができました。
I could go on a date with her.
新しい仕事を見つけることができました。
I could change jobs.
スーパーが閉まる前に、着くことができました。
I could get to the supermarket before it closed.
私はケーキを丸ごと1個食べることができました。
I could eat the whole cake.
彼と一晩中飲むことができました。
I could drink all night with him.
私は高校生のころ、絵を描くのがすごく上手でした。
I could draw very well when I was in high school.
彼が飛行機に乗る前に、
彼と話すことができました。
I could talk to him before he got on the plane.
私は大勢の前で話すことができました。
I could talk in front of many people.
私は本を一気に読むことができました。
I could finish the book in one sitting.
「In one sitting」はその場で全部読んでしまう、一気に読んでしまうという勢いを表します。
「Could」のあとに動詞の原形を置いて過去にできたことを表す過去形。
シンプルに表すことができるのでいろんな場面で活用してみましょう。
「~すればよかった」を表す過去形
5つ目に紹介する過去形の表現方法は「I should have」を使って「~すればよかった」を表します。
少し複雑に感じてしまう方も多いかもしれませんが大事なポイントを把握すれば簡単に活用することができるのでこちらも覚えていきましょう。
例文をいくつか紹介します。
彼女と一緒にランチをすればよかった。
I should have eaten lunch with her.
私は彼に少しお金を渡しておけばよかった。
I should have given him some money.
あれを買っておけばよかった。
I should have bought it.
ここに、あれを持って来ればよかった。
I should have brought it here.
私はそこに残ればよかった。
I should have stayed there.
手紙を書いておけばよかった。
I should have written a letter.
「I should have」のあとには過去分詞を置き上記のように過去の出来事を表現することができます。
「~すればよかった」「買っておけばよかった」「読んでおけばよかった」などは日常生活で頻繁に出てくる表現なのでぜひ覚えておいてください。
「Eaten」
「Given」
「Bought」など
少し変わった表現もあるので過去分詞を表す単語も合わせて覚えておきましょう。
「~すればよかった」の否定形
最後に6つ目。
先ほど紹介した「~すればよかった」の否定形。
「should not have」
を使った表現です。
彼に電話しなきゃよかった。
I should not have called him.
この「~しなきゃよかった」という表現
英語圏では「I should’ve」と
省略して使うことが多いです。
ここで大事なポイントは「I should’ve」の発音。
「I should’ve」には「I should’ve」と
「I should have」の
ふたつの表現方法がありますが英語圏の人が主に使うのは「I should’ve」。
発音のポイントはTとHの音を発音せずに繋げて発音することを意識してみてください。
これを意識することでとても簡単に発音できるようになるのでぜひ参考にしてみてください。
まとめ
過去形の表現を覚えておくと英語圏の人と会話をするときに表現方法が増えて英会話がさらに楽しくなります。
今回の6つのパターンで紹介したポイントを参考に過去形の表現方法を復習してみてください。