英語の接続詞18選!自然な英語をマスターするための例文も紹介
あまり英語に慣れていない人が英会話や英作文の練習をしていると、バラバラの短い文をいくつも並べてしまうという事が出てきます。
これは文章と文章をどうすれば上手に繋げられるのかがわからず、とりあえずで文を羅列してしまうために起きる現象です。
英語を習いはじめた初心者であれば周囲も「しかたない」と思ってくれるかもしれませんが、ある程度慣れてきたならもっとスムーズに英語を使えるようになりたいですよね!
こんな時に使うのが「接続詞」です。
「接続詞」とは文字どおり、文や単語を「接続」するための「言葉(詞)」です。
「接続詞」を使えば複数の文を組み合わせて一つの文にしたり、前後の文章の因果関係を端的に示すことで話の流れを相手に分かりやすくさせたりすることができます。
今回はたくさんある「接続詞」の中から特にメジャーなものをピックアップ。
それぞれの意味や使い方について詳しく紹介します。
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and
接続詞と言われて真っ先に思いつくのがこの「and」です。「AとB」のように前と後ろの物を並列して使う以外にも、使い方はあります。
-並列(~と~・~かつ~)
「and」の使い方で一番メジャーな、前と後の言葉や文を並列する使い方です。
彼がピアノを弾いて、私はバイオリンを弾きます。
He plays piano and I play violin.
私は日本人で、(かつ)アメリカの大学に通っています。
I am Japanese, and I am studying at a university in the US.
-順接(そして・だから)
前の文章の結果、あとの文章が起きる、というような「原因から結果への流れ」を示す際にも、「and」を使うことができます。
突然雨が降り出したので、私たちはずぶぬれになりました。
It started to rain suddenly and we got soaked.
彼は一生懸命勉強をしていたので、試験に合格しました。
He studied hard and passed the exam.
-添加(その上・さらに)
前の文に追加して、「さらにこんなことがあります」と強調する時に使います。
彼女は毎日オフィスで10時間働いていて、さらに週末も最低4時間は家で仕事をしなければなりません。
She works 10 hours at the office during the weekdays,and she has to work at least 4 hours during weekend at home.
彼女は10キロ体重を落とし、恋人を見つけました。
She has lost 10 kg,and she found a new boyfriend.
-条件(そうすれば・そんなことをすると)
順接の使い方にも似ていますが、こちらは未来に起きうる事柄に対して言及する際の使い方です。
この使い方をする場合、前の文は通常命令形を取りますが、何かを提案したり忠告するような文を持ってくることもあります。
そのまま続けなさい、そうすれば努力は認められるでしょう。
Keep working on it,and the effort will be rewarded.
手伝いが必要なら呼んでください。そうすればいつでも手をかします。
You can call me for help,and I will be sure to help!
-目的(~のために・~するように)
ネイティブと英語の練習をするために、夏休み中にアメリカに行った方がいいですよ。
You should go to the US for the summer holiday and practice your English there with natives.
また、若干使いどころが難しくはありますが、期待をひどく裏切られた時などに、皮肉をたっぷり込めて使うこともできます。
彼のためにあれだけやってやったのに、「ありがとう」の一言すらありませんでした。
I did all I could do for him,and there was not even a “thank you.”
but
「and」が出たなら、やはり次は対義語の「but」でしょう。
色々な使い方があった「and」と異なり、「but」にはふたつの使い方しかありません。
-逆接(しかし・ただし)
「and」が前と後の文を同等の意味として繋げたのに対し、「but」は逆の意味を持つ文として繋げます。
彼女は彼を愛しているが、彼は愛していない。
She loves him, but he doesn’t (love her).
私はスーパーに行きましたが、店はもう閉まっていました。
I went to the supermarket,but it was already closed.
ちなみに、あまり日常的には使われないのですが、「however」という接続詞も同じ使い方をすることができます。
彼女は休暇を取得することがでました。
けれども休暇中も仕事をこなさなければなりませんでした。
She could have had a long holiday,however she still had to work.
-反証(~ではなく)
この使い方をする時には必ず前の文が否定形を取ります。
また、後の文には省略形がよく使われるので注意しましょう。
私のせいではなくあなたのせいです!
It is not my fault, but yours!
(yours = it is your fault)
重要なのは量ではなく質です。
It is not quantity but quality that matters.
or
「or」も接続詞の中では比較的よく使われる単語です。
-選択(~か、または、もしくは)
外に行ってもいいですし、家にいてもかまいません。
You can go out or (you can) stay at home.
現金でも支払えますが、クレジットカードも使えます。
You can pay with cash,or you can use your credit card.
-条件(さもなければ、そうしなければ)
この使い方の場合、前の文は通常命令形を取り、前の文で示されたことをしなければ、後の文で示される悪いことが起きるぞと脅す際に使います。
しっかり勉強しなさい、さもなければ試験に落ちますよ。
Study hard or you will fail the examination.
少し休んだ方がいいですよ。
そうしなければ病気になってしまうでしょう。
You should get some rest or you will get sick.
so
-原因による結果(~なので)
一般的には「very」の上位系副詞としてよく使われる「so」ですが、前の文の結果を示す接続詞としても使えます。
彼女はとても体調が悪かったので病院に行きました。
She was very sick so she went to the hospital.
彼は仕事をとても上手くやり遂げたので、昇進しました。
He did a great job with the assignment so he got promotion.
テストのための準備をしなかったので、酷い成績を取りました。
I did not prepare for the test so I got very bad grade.
because
理由といえば「because」と丸覚えしてしまっていいくらい定番です。
-理由(なぜならば、~なので)
私はいつもよりも大幅に早く出勤することにしました。
なぜならば8時までにレポートを完成させなければならなかったからです。
I decided to leave for work much earlier than usual because I needed to finish the report by 8 o’clock.
先週恋人の誕生日があったので、彼は無一文だった。
He was totally out of money because his girlfriend had her birthday last week.
ちなみに、口語では「because」の省略形「coz」が使われることがよくあります。
丁寧なのはもちろん「because」ですが、友達との会話であれば「coz」を使うとかっこいいですよ!
うーん、多分彼とはデートしないわ。だって彼、好みじゃないもん。
Well, I think I won’t go out with him because he’s not my type.
for
-理由(~だから、~なので)
「so」も「for」も原因と結果を繋げる接続詞ですが、「so」が原因や理由を述べた後に結果を提示するのに対し、「for」は結果を先に述べてその理由を後から付け足します。
おばあちゃんに会いにいったのは、長いこと会っていなかったからです。
I visited my grandmother since I hadn’t seen her in quite a long time.
since
-理由(~だから、~なので)
実は「since」も「for」と同じ使い方ができます。
悪い影響がないので、我々はあなたの提案を受け入れましょう。
We will accept your suggestion since there is no negative impact.
-時点(~以降、~のときから)
私が10歳のころから彼を知っています。
I’ve known him since I was 10 years old.
私たちが最後に会ってから5年が経ちました。
It’s been 5 years since we saw each other last.
理由を述べる際に使う接続詞ですが、「because」が他の文の理由や原因を述べるのに対し、「since」は前提条件を表します。
使用意図が明確な「because」と「since」に対し、「for」はどちらかといえば補足的説明であるため、前後の文の結びつきは少し弱めです。
「since」と「for」は他にもいろいろな表現でも使われる単語ですので、慣れるまでは「because」を主に使っておけば間違いはないでしょう。
though
-逆説(~にもかかわらず、~とはいえ、~だけれども)
あまり上手ではないのだけれどもギターを弾くのが好きです。
I like playing guitar but I am not very good at it.
私の弟は、貯えが全くないにもかかわらず、仕事を辞めました。
My brother quit his job even though he did not have any savings.
even though
-逆説(~にもかかわらず、~とはいえ、~だけれども)
母はフルタイムで働いていたにも関わらず、毎日夕食を作ってくれました。
My mother cooked dinner everyday even though she was working full time.
何度も訊いたのに、彼女は名前を教えてくれませんでした。
She did not give her name even though I asked her several times.
although
-逆説(~という事実にもかかわらず、~ではあるが)
彼らはお互いを嫌いあっているにもかかわらず、協力してタスクをこなさなければならなかった。
They had to cooperate on the task although they do not like each other at all.
「though」「even though」「although」はよく似ており、どの場面でどれを使っても問題はあまりありません。
強いて違いを挙げるならば、「although」は少し文語的なので少し丁寧です。
また会話の中で使うよりは文章として書き記すときに使われることが多いです。
また「even though」は「though」よりも前と後の文の落差を強調するため、ちょっと大げさめに表現したい時に使うといいでしょう。
if
-肯定的条件(もし~なら)
もし明日天気がよければ、私たちは山に行く予定です。
If the weather is good tomorrow,we will go to the mountain.
バスを捕まえたいのなら、急いだほうがいいですよ。
You’d better hurry if you want to catch the bus.
こういった条件は「in case」という表現に置き換えることもできます。
もしまだチケットが余っているのなら、映画を見に行きます。
In case there is still a ticket available,I will go to see the film.
unless
-否定的条件(もし~でなければ)
遅くまで起きていたいのでなければ、これ以上コーヒーは飲まない方がいいですよ。
You should not drink any more coffee unless you want to stay up till late.
法律で禁止されない限り、煙草を吸い続けます。
Unless it is forbidden by law,I will keep smoking.
when
-時点(~の時)
僕が家に帰った時、子供たちはもうベッドの中でした。
When I came home,my kids were already in bed.
-条件(~する時は、~ならば)
情報を手に入れたら電話します。
I will call you when I receive the information.
私の車に乗るのなら、傷一つつけることすら許されないことを忘れるな。
When you drive my car,don’t forget no scratches allowed.
while
-継続(~している時)
私が昼食を作っている間、夫が子供たちの世話をしてくれました。
My husband took care of the kids while I was cooking the lunch.
私がいない間に、誰かが鞄を盗みました。
Someone stole my bag while I was away.
-同時進行(~と同時に、~しながら)
音楽を聴きながら勉強するのが好きです。
I like studying while I’m listening to music.
-逆説(~なのに、~ではあるものの、しかし一方)
彼女は仕事熱心な従業員であるものの、家事が全くできません。
She is a hard working employee but she is really bad at housework.
日本語では「~の時」と訳される「when」と「while」ですが、「when」は「何かが起きたある時点」を示すために単純形とセットで使いますが、「while」は「何かが起きている期間・状況」を示すため、基本的に進行形かbe動詞とセットで使います。
この組み合わせに例外はありませんので、頑張って覚えましょう。
before
接続詞として「before」を使う場合は、時系列における前のみを表します。
-以前(~の前に、~より前に)
ベッドに入る前にシャワーを浴びなさい。
Take a shower before you go to bed.
私はいつも、学校に行く前に朝食を食べます。
I usually eat breakfast before I leave for school.
after
「before」と同じく、接続詞として「after」を使う場合は、時系列における後のみを表します。
-以降(~の後に)
長い会議の後、彼女は急いで帰っていきました。
She hurried home after the long meeting.
ヨガレッスンを受講した後、私はすっかり疲れ果てていました。
After I finished the yoga lesson,I was totally exhausted.
till/until
-期限(~するまで)
戻ってくるまで、荷物を見ててもらってもいいですか?
Would you keep an eye on my stuff till I come back?
お名前が呼ばれるまで、席についてお待ちください。
Please be seated and wait until your name is called.
基本的に「till」と「until」には意味としても使い方としても違いはないため、どちらを使っても全く問題はありません。
ただ、「until」の方がすこし丁寧な響きがあるため、ビジネスシーンやフォーマルな場面では「until」を使いましょう。
once
-条件(~しだい、~の時点で)
準備ができた時点で、サンプルの配布をいたします。
We will distribute the samples once we are ready.
原稿を受け取りしだい、すぐに印刷所に送りなさい。
Once you receive the manuscript,send it to the printing house immediately.
「when」とも共通する使い方ですが、「once」は「間を置かずに」というニュアンスを持ちます。
迅速さを求められる場面では、「when」よりも「once」を使った方が、より早いレスポンスを心掛ける、
という意思を伝えることもできますので、ちょっと意識してみましょう。
まとめ
今回はよく使われる接続詞の意味と使い方について説明しました。
すでに知っていたものも少なくないでしょうが、「え、これもなの?」と意外な単語もあったのではないでしょうか。
接続詞には複数の単語からなる接続表現も含めればもっとたくさんあり、いろいろな場面で使えるため、本格的に学び始めるととても奥が深い分野でもあります。
ですが基本はあくまで「文と文を繋げる」ことであり、どんなふうに前の分と後の分を繋げるのかを覚えさえすれば難しいものではありません。とは言っても、やはり慣れるまでは使い方や文の組み合わせに悩むことも少なくないと思います。
最終的には練習あるのみですが、どうしても悩んだ時にはこの記事をまた読んで参考にしてくださいね!