過去形wasとdidの違いをわかりやすく解説!たっぷり例文で使い分けができる!
wasとdidどっちを使えばいいんだっけ?
wasとdidの違いって何?
英語初心者にとって、過去形の文章を作る際に必要なwasとdidの使い分けはやっかいな問題ですよね。
そこで今回は、wasとdidそれぞれの使い方を確認しながら、両者の違いを解説していきます。また、同じく過去形の文章で使い分けが必要なwas/were/didの違いとwas doingとdidの違いについても紹介します。
例文たっぷりでわかりやすく進めていくので、最後までしっかりとついてきてくださいね。
ゴールはwasとdidの違いを把握し、使い分け、正しい過去形の文章をマスターすることですよ!
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wasとdidの違いは?
まずは、wasとdidの違いから。
wasとdidはどちらも、「~だった」や「~した」という過去を表す文章で使います。しかし、wasとdidはそれぞれ使うべき文章が異なり、使っていい文章と使えない文章とがあります。
wasは、I am Japanese.(私は日本人です)のように「~です」と人やモノの状態を表すbe動詞(amまたは is)が入った過去形の文章を作る際に使います。
didは、play(遊ぶ)やeat(食べる)、run(走る)などさまざまな動作「~する」を表す一般動詞が入った過去形の文章を作る際に使います。
つまり、現在形の文章で使っている動詞がbe動詞か一般動詞かによって、過去を表す文章でwasを使うか、didを使うかが変わってきます。
こうした説明だけでは、しっくりこない方も多いですよね。大丈夫です!過去の文章を作る際にwasとdidの使い分けができるよう、wasとdidの使い方を例文と共にじっくり解説していきます。
wasの使い方
まずは、wasの使い方から見ていきましょう。
wasは、be動詞 amとisの過去形です。I am a high school student.(私は高校生です。)やShe is my teacher.(彼女は先生です。)といった amやisを使った文章を、wasに変更することで、過去を意味する文章にすることができます。
【肯定文】
※肯定文とは否定文でも疑問文でもない普通の文章のことです。
私は高校生です。
I am a high school student.
→過去:私は高校生でした。
I was a high school student.
【疑問文】
彼女は教師ですか?
Is she a teacher?
→過去:彼女は教師でしたか?
Was she a teacher?
【否定文】
これは私のバッグではありません。
It is not my bag.
→過去形:これは私のバッグではありませんでした。
It was not my bag.
※is notはisn’t、was notはwasn’tと省略した形で使うことが多いです
このように、is を was に置き換えるだけで、過去を表す文章ができますよ!
ここで、didの使い方に行く前にもう一つ忘れてはいけないことがあります。
そうです。be動詞は am と is だけではありません。areもあります。are を使った文章を過去形にするには…、wereを使います。wereの使い方も確認しておきましょう。
wereの使い方
wereは、wasの仲間です。wasはbe動詞 amとisの過去形で、wereはbe動詞areの過去形です。つまり、They are Japanese.(彼らは日本人です。)といった areを使った文章の過去形を作る際に使います。
彼らは日本人です。
They are Japanese.
→過去形:彼らは日本人でした。
They were Japanese.
→過去の疑問文:彼らは日本人でしたか?
Were they Japanese?
→過去の否定文:彼らは日本人ではありませんでした。
They were not Japanese.
このように、areをwereに置き換えるだけで、過去を表す文章ができます!
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didの使い方
次にdidの使い方を見ていきましょう。didには、2つの使い方があります。
助動詞do/doesの過去形did
1つ目は、助動詞do/doesの過去形としてのdidです。be動詞以外のplay(~する、遊ぶ)やread(読む)といった一般動詞を含む文章の疑問文や否定文を作るには、助動詞doまたはdoesが必要ですよね。
たとえば、あなたは野球をしますか?であれば、Do you play baseball?と助動詞doが文頭にきます。その過去形、あなたは野球をしましたか?という文章を作るためには、助動詞didが必要となります。
【疑問文】
あなたは野球をしますか?
Do you play baseball?
→過去形:あなたは野球をしましたか?
Did you play baseball?
彼は赤い帽子を持っていますか?
Does he have a red hat?
→過去形:彼は赤い帽子を持っていましたか?
Did he have a red hat?
否定文であれば、I do not play baseball.(私は野球をしません。)のように、一般動詞playの前にdo notが入ります。この文章を過去形にするためには、did notを使います。
なお、do notは省略形のdon’t、did notは省略形のdidn’tがよく使われるので合わせて覚えましょう。
【否定文】
私は野球をしません。
I don’t play baseball.
→過去形:私は野球をしませんでした。
I didn’t play baseball.
彼女は泣きません。
She doesn’t cry.
→過去形:彼女は泣きませんでした。
She didn’t cry.
※does notはdoesn’tと省略された形でよく使われます。
一般動詞do/doesの過去形did
2つ目は、「~する」という意味の一般動詞doまたはdoesの過去形としてのdidです。I do my homework.(宿題をします)やHe does the laundry.(彼は洗濯をします)のように一般動詞do/doesを使った文章を、その過去形であるdidに変更することで過去を表す文章にすることができます。
宿題をします。
I do my homework.
→過去形:宿題をしました。
I did my homework.
※do homeworkで宿題をするという意味です。
彼は洗濯をします。
He does the laundry.
→過去形:彼は洗濯をしました。
He did the laundry.
※do the laundryで(家事としての)洗濯をするという意味です。
これら例文のdoは「~する」という意味で、play(遊ぶ)やhave(持つ)などと同じ一般動詞です。一般動詞を過去の意味にするには、その動詞の過去形playedやhadを使って過去を表しますよね。これらの例文のdoは一般動詞で過去形はdidです。前出の助動詞didとは異なるので注意しましょう。
このようにdidの使い方は2通りあります。以下にまとめておきます。
①助動詞do/doesの過去形として使う
Did you play baseball?
あなたは野球をしましたか?
Did he have a red hat?
彼は赤い帽子をもっていましたか?
I didn’t play baseball.
私は野球をしませんでした。
She didn’t cry.
彼女は泣かなかったです。
②一般動詞do/doesの過去形として使う
I did my homework.
宿題をしました。
He did the laundry.
彼は洗濯をしました。
いずれの使い方でも、do / does を did に置き換えるだけで、過去を表す文章ができますね。
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was/were/didの違い
was/were/didは、いずれも過去を表しますが、原形となる動詞や助動詞が異なりましたね。
wasは、amまたは isを使った文章を過去形にします。
wereは、areを使った文章を過去形にします。
didは、動詞 do/does または助動詞 do/does の過去形で、一般動詞を使った文章を過去形にします。否定文であるwas notとdid notの違いも同様ですよ!
一覧表にまとめたもので再度確認しておきましょう。
何の過去形? | 使い方は? | |
was | be動詞 amとisの過去形 | be動詞の過去の文章で使う |
were | be動詞 areの過去形 | be動詞の過去の文章で使う |
did | ①助動詞 doの過去形 ②一般動詞 doの過去形 | 一般動詞の過去の文章で使う |
was doingとdidの違いは?
was/were/didの違いの話題の際に、よくwas doingとdidの違いも話題に上がります。
これらの違いも知りたかった!そういえばわからない!という方は是非これを機にwas doingとdidの違いも確認しておきましょう。
まず、was doingとは何か?
was doingとは、過去進行形と言われる形態の文章で、「~している最中だった」と、ある過去の時点からある過去の時点まで行動が継続していたことを表します。
一方didは過去形の文章で、「~だった」と過去のとある時点の動作を表現します。
以下2つの例文でwas doingとdidの違いを比較してみましょう。
was doing(過去進行形)の文章:
①I was studying when you called me.
あなたが電話をくれた時、私は勉強していました。
did(過去形)の文章:
②I studied last night.
昨日の夜勉強しました。
①は、電話がある前から電話があるまで勉強を続けていたことがわかります。一方②は、昨晩(=過去)に勉強したという事実のみがわかりますよね。
つまり、was doing(過去進行形)は過去のある時点の周辺で行動が継続していたことに焦点があり、did(過去形)は、過去にある行動をしたという事実に焦点が向けられている文章という違いがあります。
こういったニュアンスの違いを理解して、使い分けができると、グンと理解力や表現力がアップします。
是非、これを機に習得しましょう!
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まとめ
wasとdidの違いを把握するために、wasの使い方とdidの使い方を中心に解説しました。
wasとdidはいずれも過去形の文章を作るのに欠かせません。wasとdidの違いは、もととなる現在形の文章でbe動詞が使われているか、一般動詞が使われているかといった、文章の違いによります。
amやisのbe動詞が文章に使われていれば、wasに置き換えることで過去形の文章が作れます。be動詞以外の一般動詞が使われている文章であれば、didを使うことで過去形の疑問文や否定文が作れます。
まずはこれら原則をしっかりと頭に叩き込み、それから例文を復唱することで、wasとdidの違いをしっかりと頭に定着させましょう。
この記事を通してwasとdidの使い分けが完璧になりますように!