英語の過去分詞|過去形との違い&一覧で覚える過去分詞の変化形4パターン
英語の過去分詞にはどのような役割があるのでしょうか?英文法を学習する上で、過去分詞と過去形の違いをクリアにしておきたい人も多いはず。
今回は過去分詞とは何かについて理解し、過去形との違いや過去分詞と関係の深い規則動詞と不規則動詞について、過去分詞の作り方や現在分詞との違いを詳しく解説します。
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過去分詞とは?
過去分詞とは動詞の変化形の1つです。動詞の変化形と聞くとピンと来ないかもしれませんが、動詞には原形と過去形そして過去分詞が存在します。
例えば、行くを意味する英単語go。
原形がgo、過去形がwent、過去分詞がgoneとなります。
このように、過去分詞とは動詞が変化したものです。
過去分詞は、過去の事だけを表すものと考えがちですが過去分詞の用法を使うと~される、~された状態、~し終える、~し終えた、ずっと~だ、~のはず、~に違いないなど過去の事以外に現在形の英文を作ることができます。
過去分詞を英語で
英語ではpast participlesと言います。
文法について書かれた参考書にはpast participlesを省略してp.pと表記されることも。
過去分詞
past participles
過去分詞と過去形の違い
過去分詞と過去形の違いを把握しましょう。
大まかな違いは、過去形が動作を示すのに対して、過去分詞は状態を示すこと。
以下の例文を比べてみると、過去形が動作を示し、過去分詞が状態を示すというイメージが付きやすくなります。
過去形の例文
私たちはこの本について話しました。
We talked about this book.
私は昨日7時に夕食を食べました。
I ate dinner at 7pm yesterday.
過去分詞の例文
昨日、話題となった本。
The book has been talked about yesterday.
私は昨日夜7時まで夕食を食べていました。
I had eaten dinner until 7pm yesterday.
状態を表すとき一緒に使う前置詞と言えば~までを意味するuntilやbyなど。他にもある~までの前置詞を正しく使い分けるにはこちらの記事が参考になりますよ。
規則動詞と不規則動詞
過去分詞とは、原形または過去形動詞の形が変化したものと紹介しました。そのため、動詞の原形と過去形、過去分詞はセットで覚えておくと便利です。
また、過去分詞には規則動詞と不規則動詞が存在します。
規則動詞とは、ある規則によって形が変わる動詞を指し、不規則動詞とは、規則動詞の変化形とは違う形で変わる動詞を指します。
規則動詞
規則動詞とは、過去形や過去分詞形にするときにedを語尾に付けるのみという覚えやすい動詞のことです。原形と過去形、過去分詞がどのように変化するのか、単語一覧で確認していきましょう。
不規則動詞
不規則動詞はザックリ言うと過去形と同じ形、または別の形に変化します。
規則動詞と違って覚えにくいと感じる人も多いと思いますが、不規則動詞には以下4つのパターンがあります。
不規則動詞の変化形4パターン
①すべて同じ形 (A – A – A)
②過去形だけ違う形(A – B – A
③原形だけ違う形(A – B – B)
④すべて違う形(A – B – C)
変化パターンに、当てはまる単語を確認しましょう。
過去分詞を使った8つの用法
中学や高校で習った過去分詞を始め、過去分詞を使った用法は8つあります。
過去分詞を使った英文の作り方を1つずつ確認していきましょう。
過去分詞の動詞用法
過去分詞の動詞用法には、受動態と完了形があります。以下にて使い方を確認しましょう。
①受動態 – be動詞+過去分詞
受動態というフレーズに聞き覚えがある人も多いはず。
受動態とは~されるのように、何らかの行為を受ける側の立場を指します。
①受動態 |
~される ~された状態である |
be動詞+過去分詞 |
その車は彼女によって使われました。
The car was used by her.
この本は、英語で書かれています。
This book is written in English.
②現在完了形 – have+過去分詞
現在完了形は、~し終えた、~したところだといった完了や結果、~したことがあるといった経験、ずっと~だといった継続を表す英文を作る事ができます。
②現在完了形 |
完了/結果 ~し終えた ~したところだ 経験 ~したことがある 継続 ずっと~だ |
have+過去分詞 |
完了
私は既にそこを訪ねました。
I have already been there.
結果
私たちはちょうどそこを訪ねました。
We have just been there.
経験
私たちは前にそこを訪ねことがあります。
We have been there before.
継続
私たちは朝からここにいます。
We have been here since this morning.
上記の様に、どこかへ行くというフレーズ1つでも完了形と経験、継続のように意味合いが異なる英文を作ることができます。
過去分詞の名詞修飾
過去分詞の名詞修飾には前置修飾と後置修飾があります。
それぞれの違いを確認しましょう。
③前置修飾 – 過去分詞+名詞
例えばbeautiful womanのように、名詞womanに形容詞beautifulが付くと、ただの女性ではなく、美しい女性なのだと情報を添えてくれますよね。
このように単語を修飾する役割を持つ単語が前に来る形を前置修飾と呼びます。
③前置修飾 |
~された(状態の)○○ |
過去分詞+名詞 |
彼は公園の近くで盗難車を発見した。
He found the stolen car near the park.
④後置修飾 – 名詞+過去分詞
前置修飾と似た概念の後置修飾は、修飾する役割を持つ単語が後に来ます。
④後置修飾 |
◯◯が~された(状態) |
名詞+過去分詞 |
これらの写真は彼女に撮られた写真です。
These pictures taken by her.
補語として使われる過去分詞
補語とは形容詞の様に主語や、目的語に情報を添えることです。
例えばpassport stolenのように目的語であるpassportが、過去分詞stolenを使うことによりパスポートが盗まれたという情報を表すことができます。
⑤完了、受け身、使役 – have+目的語+過去分詞
have+目的語(O)+過去分詞でも、Oを~されるを意味する受け身、Oを~し終えるを意味する完了、Oを~しておいたを意味する使役の英文を作る事ができます。
⑤完了、受け身、使役 |
完了 Oを~し終える 受け身 Oを~される 使役 Oを~しておいた |
have+目的語(O)+過去分詞 |
完了/使役
私は3名でテーブルを予約しています。
I have a table reserved for three.
受け身
私は昨夜、パスポートを盗まれた。
I have my passport stolen last night.
受け身と受動態の違いは、be動詞を使っているかどうかです。
伝えたい内容によって、用法を使い分けましょう!
過去推測
ここからは過去分詞を使った3つの過去推測について紹介します。
⑥過去推測 may(might) have+過去分詞 ~かもしれない
may(might) have+過去分詞は、~かもしれないのように過去の推測を表現できます。
may have+過去分詞とmight have+過去分詞は、~かもしれないという同じ過去推測の意味を持ちます。
ポイントとしてはmayの方が丁寧な表現なため、日常会話の中ではmight have+過去分詞の方がよく使われます。
⑥過去推測 |
~かもしれない |
may(might) have+過去分詞 |
母が私の日記を読んだかもしれない。
My mother may have read my diary.
彼女は私の閲覧履歴を見たかもしれない。
She might have viewed my browsing history.
browsing historyはインターネットの閲覧履歴を意味します。
⑦過去推測、過去の後悔 – should have+過去分詞
should have+過去分詞を使うと、~だったに違いないといった過去の推測、
~しておけば良かった、~すべきだったといった過去の後悔を表現できます。
⑦過去推測、過去の後悔 |
過去推測 ~に違いない 過去の後悔 ~しておけば良かった ~すべきだった |
should have+過去分詞 |
過去推測
一週間前に手紙を送ったので、それは着いているはずです。
I sent a letter a week ago. It should have arrived.
過去の後悔
あなたは、彼にそのことを話しておけば良かっただろう。
You should have told him about it.
⑧過去推測 – must have+過去分詞
must have+過去分詞でも過去推測の英文を作ることができます。
might haveやmay have、should haveより確信が強く、~のはずだといった意味合いになります。
⑧過去推測 |
~のはずだ |
must have+過去分詞 |
彼はロサンゼルスへ出発したはずだ。
He must have left for Los Angeles.
おまけー過去分詞と現在分詞ー
過去分詞以外にも、現在分詞がありますよね。
ここでは過去分詞と現在分詞の違いを比較します。
例えば、興奮を意味するexciteを使うと、主語が興奮させる側の場合はexcitingで、反対に、主語が興奮させられる側の場合はexcitedを使います。
現在分詞 している/させる |
語尾ing |
過去分詞 された/した |
語尾ed 語尾en |
それは面白い試合だった。- 試合が興奮させた
It was an exciting game.
すっごくワクワクしてる! – 私が興奮させられた
I’m so excited!
ingと言えば現在進行形、edと言えば過去の事と覚えた人も多く、混乱を招きがち。
主語の立場によって現在分詞と過去分詞の使い分けをできるようにしていきたいですね!
ウサギとカメで解説!追い抜かれたを表現するならコチラの記事も参考になります。
まとめ
中学時代に習う基礎英語のひとつ、過去分詞。
過去分詞英文の作り方は7種類あり、状況や状態をより詳しく表せる存在だと分かりましたね。
過去形は~したというような動作、過去分詞は現在と過去の状態の説明ができます。
例えば、英語を10年勉強していますという場合には、I have studied English for 10 years.のように、継続した状態を伝えられます。
規則動詞や不規則動詞の覚え方は、変化形パターンを覚えると覚えやすくなります。少しづつ過去分詞の変化形パターンや用法を押さえて、英会話をもっと楽しみましょう!
お世話になります。本日の英文の中で昨日7時に夕食を食べたという英文がam.となっていました。pm.の間違いですね。
英語ぷらすをご愛顧いただきありがとうございます!
大変失礼致しました。ご指摘の通り本文中に誤記がございました。
今後とも英語ぷらすをどうぞよろしくお願いします。