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英語で受け身を使いこなすポイント|時制も否定もこわくない!

受け身と言えば~されるという文ですね。
基本はわかるのだけど、疑問文時制の変化助動詞が入ると混乱するという人も多い文法です。

今回は、受け身基本の形や様々な変化形パターン例文と共に紹介します。
最後は練習問題で理解したか確認してみましょう。

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受け身の基本

ウサギとかめという童話がありますね。
競争の途中、足の速いウサギはまだまだ遅れているかめを見て安心し、一休みしている間にかめに抜かされてしまいます。

かめの立場になれば、ウサギを追い抜く
ウサギの立場になれば、かめに追い抜かれる

事実は変わらないけれど、どちらを中心にするかによって~する、~されると表現を使い分けるのが受け身。受動態と呼ばれることもありますが同じです。

ここから先は、受け身のことを受動態と表記して説明します。

受動態と能動態の違い

受動態と能動態の違いを、ウサギとかめを例に日本語で考えてみましょう。

能動態は、かめはウサギを追い抜く。
日本語は、~する、~した、の文です。

受動態は、ウサギはかめに追い抜かれる。
日本語は、~される、~された、になります。
何かをされた対象が、主語になる文を英文法では受動態といいます。

次は受動態の作り方をみていきましょう。

受動態の作り方

受動態の基本の形は

主語+be動詞+動詞の過去分詞+by

例えば、

彼は私を手伝う。
He helps me.

という能動態を受動態にするときは、

私は彼に手伝ってもらう。
I am helped by him.

手伝ってもらった私が主語になり、動作をした彼は目的格himにしてbyの後ろに置きます。

受動態の過去形、進行形、否定形、疑問文

基本形は簡単だけど、過去形、進行形になると急に難しく感じる人も多いでしょう。
大切なポイントはこれまで学んだbe動詞の文法。
ここでは、様々な受動態の例文を見ていきましょう。

過去形

基本の形、主語+be動詞+動詞の過去分詞+bybe動詞を過去形にするだけです。
例えば、

私は彼に手伝ってもらう。
I am helped by him.


私は彼に手伝ってもらった。
I was helped by him.

現在形でamだったbe動詞を、過去形wasにします。

進行形

今まさに~されている状態を表現する、進行形の受動態。
過去分詞の前にbeingを入れ、主語+be動詞+being+動詞の過去分詞+byにします。

そのコンピューターは彼によって修理される。
The computer is fixed by him.


そのコンピューターは彼によって修理されているところだ。
The computer is being fixed by him.

否定文

受動態の否定文は、主語+be動詞+not+過去分詞+bybe動詞の後にnotが入ります。
普通のbe動詞文のルールと同じですね。

この本は若い人達に読まれている。
This book is read by young people.


この本は若い人達に読まれていない。
This book is not read by young people.

過去の否定文はどうでしょうか?
be動詞が過去形になり、その後にnotが入るのでこのようになります。

この本は若い人達に読まれなかった。
This book was not read by young people.

疑問文

受動態の文を疑問文にするには、be動詞を主語の前にもってきます。
これもいつものbe動詞の疑問文と同じ文法です。

英語はブラウン先生が教えています。(英語はブラウン先生によって教えられています。)
English is taught by Mr. Brown.


英語はブラウン先生が教えていますか?(英語はブラウン先生によって教えられていますか?)
Is English taught by Mr. Brown?

完了形

完了形の場合は、be動詞の部分が完了形になり主語+have been+過去分詞+byです。
三人称の場合はhas beenにします。

動画がサイトにアップロードされる。
The video is uploaded to the site.


動画がサイトにアップロードされた。
The video has been uploaded to the site.

このように受動態の時制が変わって、疑問文や否定文になっても、これまで学んだbe動詞の文法を当てはめればよいのです。

be動詞についてさらに詳しく知りたい方はこちらも参考になります。

受動態のパターンと例文

受動態は頻度高く使われるわけではありません。特に会話文では能動態の方が多く使われます。ただ、受動態が使われるパターンがいくつかあります。

主語があいまいな時

能動文は、誰がやったのかという主語がはっきりしています。
では動作主である主語が曖昧な例文をみてみましょう。

私のサイフが盗まれた。
My purse was stolen.

この文を能動文にすると動作主がはっきりしていないので主語が難しくなります。
このような時に受動態はとても便利な形です。

一般的な内容を示す時

~と言われていますという表現は、特定の誰かが言ったことではなく一般性がある内容に聞こえます。
英語でも、受動態を使うことで誰が言ったかを省略することができます。

北海道は梅雨がないと言われている。
It is said that there is no rainy season in Hokkaido.

主語itthat節以下there is no rainy season in Hokkaidoを指します。
主語をis saidと受動態の形にしていることで、発言した人を明らかにしない一般的な内容にすることができます。

by以外の前置詞

受動態の基本の形でbyの後ろには行為者がきます。
ただし受動態がいつもbyとは限りません。
ここでは他の前置詞を使う例をみていきましょう。

be known to 〜 .~に知られている。

彼は学校中のみんなに知られている。
He is known to everybody in the school.

byではなくtoを使います。

be known for 〜.~として知られている。

彼は、有名なテニス選手として知られている。
He is known for a famous tennis player.

行為者というより原因のforをイメージしましょう。

be made of~.~で作られている。

その椅子は木でできています。
The chair is made of wood.

~で作られているという材料や素材を表すときにはofを使います。

be made of~と似ているのがbe made from~
be made from~も、~で作られているという意味です。

酒は米から作られています
Sake is made from rice.

be made from~は、原材料が何かから加工されている物を表現するときに使います。

by以外の使い方は、動詞と共に一緒にフレーズで覚えてしまうことが一番です。
前置詞がそれぞれ持っているイメージを使って覚えてみるのもおすすめです。

前置詞について詳しく知りたい方はこちらもおすすめです。

練習問題

受動態の基本がわかったところで、次の文を受動態にしてみましょう。

1. 先生は私を褒めました。
My teacher praised me.

答え
I was praised by my teacher.

2. トムはメアリーをパーティに招待した。
Tom has invited Marry to the party.

答え
Marry has been invited to the party by Tom.

3. あなたはレポートを次の月曜日までに終わらせなければなりません。
You must finish the report by next Monday.

答え
Your report must be finished by next Monday.

助動詞が加わった時も慌てなくて大丈夫。原形beを助動詞の後ろに付け加えましょう。
次も助動詞を含む文です。

4. 夜にはたくさんの星をみることができます。
We can see many stars at night.

答え
Many stars can be seen at night.

助動詞canの後ろにbeを置けましたか?
次は、以下の文を受動態、未来形を使って英語にしましょう。

5. 東京オリンピックは2021年に開催される。
Tokyo will have Olympic Games in 2021.

答え
Tokyo Olympic Games will be held in 2021.

未来形willを使い、後ろをbe+過去分詞にしましょう。

まとめ

受け身の基本の使い方やパターンをみてきました。受け身は受動態と呼ばれることもあります。

苦手意識を持つ人も多い完了形や否定形も、基本形の主語+be動詞+動詞の過去分詞be動詞の文法を当てはめればそれほど難しいものではありません。

また受け身には、誰がしたのかを省略できる便利な使い方もありますから、受け身に早く慣れる勉強法として代表的な文の形を暗記してしまうこともおすすめです。

基本形から時制の変化や助動詞を含めた文を作れるようになって、英語上級者を目指していきましょう。







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