「the」の使い方は意外とシンプル!theを付ける時の4つのルール

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学校や英会話の授業で真っ先に習うのに、何かと使い方に悩んでしまうのが冠詞
a/antheの使い分けだけでも十分ややこしいのに、さらには冠詞がつく時とつかない時があると言われると、もうわけがわかりませんよね…。

文法書などを見ても、~の場合はつける、~の場合はつけないなどと多くの例があげられていて、それらを理解して全てを覚えるのは至難の業ですよね。
しかし、ネイティブスピーカーは感覚で使い分けています。つまり、その感覚をつかめばいいわけです!
今回は、その感覚を掴むべく、昔話を例にa/antheの文章を比較しながら解説します。

この記事を読んだらもう悩まない!冠詞theを使いこなして、英語上級者の仲間入りですよ!

そもそも冠詞って何?theって何?

冠詞とは英語の品詞のひとつで、名詞の前につけることで、その名詞の数や性質を示します。

英語の冠詞は、不定冠詞と呼ばれるa/an定冠詞と呼ばれるtheのみで、冠詞を使わない場合は、無冠詞と言います。
どの冠詞を使うかによって、あとに来る名詞のニュアンスが変わってしまうため、ネイティブレベルで英語を話せるようになるには、用法をしっかりマスターする必要がありますよ!

a/an、the、無冠詞の違い

では、a/anthe無冠詞3つの冠詞について、何がどう違うのかを確認しましょう。
基本的な違いは、話題の範囲の広さです。

無冠詞は、基本的に複数形の名詞の際に用い、その名詞が示すグループ全体を表します。
犬を知っています。
I know dogs.

※犬と呼ばれる動物全て(=グループ)を知っているということになります。

a/anは、単数形の名詞に使い、その名詞が示すグループの中の1つを表します。
犬を1匹知っています。
I know a dog.

※犬と呼ばれる動物の中の1匹を知っているが、どの犬かは特定していません

theは、単数形にも複数形にも使い、完全に特定されたものを示します。
その犬を知っています。
I know the dog.

※犬と呼ばれる動物の中の特定の1匹を知っている、という意味です。
その犬たちを知っています。
I know the dogs.

※犬と呼ばれる動物の中の、特定された複数の犬を知っている、という意味になります。

冠詞が違うだけで違う意味になっている事が理解できたでしょうか?
ここでは、これら3つの冠詞の違いのイメージを頭に入れておきましょう。

theとは?

theという定冠詞は、that(その)という単語が変化したもので、ある特定のものを指す場合に使います。
定冠詞theは、聞き手や読み手がその名詞が指し示す対象を特定できるという前提で使用されます。
具体的に、どんなパターンでtheをつけるのか、theの使い方についてはこのあと、theをつける4つのルールとして詳しく説明していきますよ!

冠詞aの発音に関してはこちらの記事が参考になります。

theの使い方ー4つのルールをおさえよう!

theの使い方は、4つのルールをおさえることで身につきます。以下①~④の名詞に対しては、theをつけます。

  1. 文章や会話で既に一度登場しているもの
  2. 話し手と聞き手が特定のものを認識しているもの
  3. 1つしか元々無いもの
  4. 文法的につけると決められているもの

それでは、それぞれのルールに関して、例文と共に解説していきますよ!

theの使い方①文章や会話で既に一度登場しているもの

theは、すでに話の中に出てきた人物やモノを示す際に使います。
なぜ、a/anではなくtheを使うのか、をわかりやすく理解するために、まずは昔話の導入を使ってみてみましょう。

昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
Long time ago, there was an old man and an old woman.

おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
The old man went into the woods to gather firewood and the old woman went to the river to do the washing.

この様に、一度話題に出てきた人物やモノを代名詞を使わずに繰り返す場合、theを使います。
例えばこの導入が次のようだったらどうなるでしょうか?一つ目の文章のおじいさんとおばあさんについている冠詞をtheに変えてみましょう。
Long time ago, there was the old man and the old woman.

和訳は、昔々そのおじいさんそのおばあさんがいました、となります。
待ってぇ!そのおじいさんそのおばあさんってどこから出てきたの?誰のおじいさん?誰のおばあさん?となってしまいます。
今度は逆のパターンです。2つ目の文章のおじいさんとおばあさんについている冠詞をanに変えてみましょう。

Long time ago, there was an old man and an old woman.

An old man went into the woods to gather firewood and an old woman went to the river to do the washing.

和訳はこうなります。
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
あるおじいさんは山へ柴刈りに行きました。あるおばあさんは川へ洗濯に行きました。
あれ?柴刈りに行ったおじいさんと最初のおじいさん、同じ人?それとも違う人?
と混乱してしまいます。

この様に、話題に初めて出す人物やモノにはa/anを使い、2度目以降は、theを使わなければ、話す相手を混乱させてしまうのです。
日本語では文脈や行間を読むということをするため、ついうっかり忘れてしまいがちですが、英語では冠詞を正しく使って一つ一つきちんと定義しなければいけません。

theの使い方②話し手と聞き手が特定のものを認識しているもの

例えば見える範囲に複数あるモノや何人かいる人の中から、あの人あれと特定するなどというように、特定の人やモノを指定する場合に、theを使います。
atheで文章のニュアンスの違いを比較してみましょう。

窓を開けてくれませんか?
Would you open a window?

→部屋にある窓のどれでもいいから一つ開けてほしい

その窓を開けてくれませんか?
Would you open the window?

→指をさすなどして開けてほしい窓を指定している

あの映画に出ている女優を知ってますか?
Do you know an actress from the movie?

→映画に出演している女優の中の誰でもいい

あの映画に出ているあの女優を知っていますか?
Do you know the actress from the movie?

→映画に出演している女優の中の特定の一人

日本語でもありがちですが、きちんと話題の対象を指定しないがために、希望とは違う事をされたり、話がちぐはぐになってしまうのは残念なことですよね。
指さしなどではっきり示すことができるのであれば、そのようにして誤解を極力生まないように対策すると、話もスムーズに進みますよ!

theの使い方③1つしか元々無いもの

theは、唯一無二のもの、他には存在しないものを示す場合にも使います。

太陽系の恒星や惑星、衛星、地球などは一つずつしか存在しないため、必ずtheを付けます。
the sun(太陽)

the mercury(水星)

the earth(地球)

the sky(空)

大統領や社長も、その国、その会社に一人しかいないので、the presidenttheをつけます。

インターネットも同じ理由でthe internetthe wi-fiといったようにtheをつけます。

今や、私たちの生活にとって必要不可欠となったインターネット。旅先でWi-Fiの有無を尋ねる場面や、英語で質問を受ける場面に役立つフレーズはこちらの記事が参考になります。

theの使い方④文法的につけると決められているもの

文法上、theをつけることが決められている単語もあります。

【乗り物】
the bus(バス)

the train(電車)

※ただし、手段を表す前置詞 by の目的語では、無冠詞で by trainby busとなります。

【砂漠/海/川/運河】
the Sahara Desert(サハラ砂漠)

the Atlantic Ocean(大西洋)

the Amazon River(アマゾン川)

the Sea of Japan(日本海)

※湖と山はtheがつきません!

【ホテル/劇場/美術館/建物】
the Washington Monument(ワシントン記念塔)

the Empire State Building(エンパイアステートビル)

the Ritz-Carlton hotel(リッツカールトンホテル)

The Louvre(ルーブル美術館)

※駅や空港、公園や銀行、橋などにはtheはつきません。

【方角】
the east(東)

the west(西)

the south(南)

the north(北)

※前置詞と方角の言葉が並んでいる場合(例:Look to the north and you can find the lighthouse.)や、特定の地域を示す場合(例:The North is cooler than here.)はtheがつきますが、動詞と方角が並ぶ場合(例: They went east.)はtheをつけません

【時間帯(朝、昼、夕)】
the morning

the noon

the evening

【最上級形の形容詞と副詞の前】
the best

the hottest

the sweetest

これらに関しては決まっている事なので、丸々覚えるしかありません。
これらを使って英作文をするなどして、繰り返し声に出して読み上げると実際の会話でも自然とtheをつけた文章が出てきますよ!

まとめ

a/antheを使った文章を比較してそれぞれの文章のニュアンスの違いをみてきました。
日本語ではあいまいに話しても意外と通じるものですが、英語ではきちんと、どれでもいいのか、それでないといけないのかを考えた上で冠詞を使い分ける必要があります。
慣れるまでは少し大変ですが、間違いながらも使っているうちに自然とこの場合はaだ!とか、あれ、今のはtheかななどと感覚的にわかってきます。
まずは、しっかりとニュアンスの違いを理解して、theをつける際のルールを把握していきましょう。

theの使い方をしっかりマスターすれば、ネイティブとより自然に会話を楽しめるようになりますよ!

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