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現在完了進行形の使い方・訳し方|例文と現在完了・過去完了進行形との違い

高校科目で学ぶ英語文法で完了形に苦労したという方は多いかもしれませんね。
現在完了進行形ともなると、完了なのに進行形?と日本人なら戸惑ってしまいます。
今回の記事では現在完了進行形をテーマに、その使い方訳し方について詳しく説明します。
この機会に苦手を克服し、より豊かな英語表現を手に入れましょう!

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ほかの文法と混乱しやすい英語「現在完了進行形」とは?

現在完了形などの文法と現在完了進行形は何が違うのでしょうか。
ほかの英会話文法と混乱しやすい現在完了進行形の基本について、まずは見てみましょう。

1.過去のある時点から現在まで継続して何かをしている

現在完了には、~したことがあるという《経験用法》ずっと~しているという《継続用法》~をし終えたという《完了用法》3つの用法があることを英文法解説などで読んだことがある方は多いのではないでしょうか。

現在完了進行形はこれに似ており、過去のある時点から現在に至るまで継続して何かをしている状態を表す際に使われます。

たとえば、1時間前にテレビを見始め、今もそのまま見ている状態が続いているのであれば、現在完了進行形を使って表現します。

2.have+been+~ingを使う

現在完了進行形を英語で表現する際はhave+been+~ingを使います。
現在完了形はhave+過去分詞
進行形はbe動詞+~ingです。
現在完了形を進行形にするわけですから、be動詞過去分詞のbeenになり、have+been+~ingとなるわけです。
たとえばずっとテレビを見ている場合は以下のようになります。

彼は3時間ずっとテレビを見ている。
He has been watching TV for three hours.

3.文脈によっては訳し方を変える必要がある

テレビを1時間前から見続けている状態が今も継続中であれば、現在完了進行形です。
では、3年前からずっと同じ職場で今も働いている場合はどうでしょう。

ずっと同じ職場にいるといっても、24時間継続して働き続けているわけではありませんよね。帰宅したら食事をして寝る、休日は仕事をしないで遊びに行くといった動作も入ります。ですが、同じ会社に勤務していること自体は継続されているので、この場合でも現在完了進行形を使うことができます。

ただし日本語に訳す際、テレビの時と同じように「3年間ずっと働き続けている」としてしまうと昼夜問わず働いている感じになってしまいますよね。
文脈によっては訳し方を変える必要があることを覚えておきましょう。

彼は3年間この会社で働いている。
He has been working for this company for three years.

このように訳すのが自然ですね。

4.現在完了の「継続」との違いは状態動詞にあり

ずっと~しているという状態は現在完了形でも表現できますが、現在完了進行形との違いはどこにあるのでしょうか。
両者の大きな違いは動詞です。
現在完了形は状態動詞を用いるのに対し、現在完了進行形は動作動詞を用います。

状態動詞とは対象の状態を表す動詞です。
beknowlikewantなど、気持ちのありようや体の調子、置かれた状況などを表します。
一方、動作動詞とは対象の行動や動きを表現する動詞です。
watchreadwriteなどがそれに当たり、体を動かしたりアクションを起こしたりといった動作を表します。

基本的に状態動詞は一度その状態になるとすぐに変化することはありません。
何かを知った状態(know)から知らない状態にすぐ切り替わることはないですし、何かを好きという状態(like)もすぐには変わらないですよね。

これに対し、動作動詞は一度スタートしてもやめようと思えばすぐにやめられる場合が多いです。見る(watch)、読む(read)、書く(write)、いずれの動作もやめようと思えばストップできます。

つまり動作動詞はオンオフを切り替えやすく、その動作が今も進行しているか否かに焦点が当たりやすいため、進行形が用いられるのです。

これに対し状態動詞は、知っている状態から知らない状態に容易に切り替わるようなことはありません。そのため今も知っている状態が継続していることをいちいち表現する必要がないわけです。

5.過去完了進行形との違いは「過去のある時点」があるか否か

英語の文法には現在完了進行形だけでなく、過去完了進行形というのもあります。
両者の違いは、その動作が過去のある時点で完了したかどうかです。

たとえば、3年前に始めたことを今も継続しているのであれば、現在完了進行形です。

彼は5年間英語を勉強してきた。(現在完了進行形)
He has been studying English for five years.

しかし、過去に継続してきたことを今はしていないのであれば、過去完了進行形になります。

彼は5年間英語を勉強していたが、ドイツ語に転向した。(過去完了進行形)
He had been studying English for five years, but he changed to German.

過去完了進行形にすると、継続してきた何かを今はしていないことになります。そのため中断した理由や過去を表す表現とともに用いられることが多いです。

6.現在進行形との違いは過去を含むかどうか

では、現在進行形との違いはどこかというと、伝えたい内容に過去が含まれるかどうかです。
例文で比べてみましょう。

私はテレビを見ています。(現在進行形)
I am watching TV.

私はずっとテレビを見ています。(現在完了進行形)
I have been watching TV.

現在進行形では今まさにテレビを見ていることを表しますが、現在完了進行形では過去の時点で見始めたテレビを今も継続して見ているという意味になります。
テレビを見始めた過去の起点を意識した表現が現在完了進行形というわけですね。

7.ちなみに未来完了進行形というのもある

過去、現在と来たら、未来完了進行形もあります。
現在と同様に未来まで継続されるであろうことを表現する際に使われます。もし~だとしたらという仮定法のため、willが完了形の英語have beenの前に来ます。

大学を卒業するころには彼は英語を10年間勉強したことになるだろう。
He will have been studying English for ten years when he graduates from the university.

仕事を全て終えるまで彼は10時間働き続けることになるだろう。
He will have been working at his office for ten hours until the task is over.

日常英会話ではそれほど頻繁に出てくる表現ではありませんが、覚えておくと便利でしょう。

現在完了進行形についてもっと学ぶならこちらの記事も参考になります。

現在完了進行形の疑問文と否定文

現在完了進行形の疑問文と否定文も見ていきましょう。

よく使う現在完了進行形の疑問文「How long have 人 been ~ing?」

現在完了進行形を使って質問する時、過去からの継続がどのくらい続いているかを尋ねることがほとんどでしょう。その場合は時間の長さを尋ねるHow longを使いましょう。

どのくらい音楽を聴いてるの?
How long have you been listening to the music?

notの位置に注意!現在完了進行形の否定文「have not been ~ing」

現在完了進行形の否定文を作る際、notをどこに入れるかに悩む方もいるでしょう。
正解はhaveとbeenの間です。

卒業してからずっと英語を勉強していない。
I have not been studying English since I graduated.

勉強していない状態が現在に至るまで続いているという表現ですね。
もっとも実際の英会話では現在完了形のI have not studiedが使われることも多いようです。

現在完了進行形の例文

現在完了進行形の具体的な使い方を例文とともに見てみましょう。

1.私は5年間港区に住んでいます。
I’ve been living in Minato ward five years.

動詞liveを使った例文です。5年前に移ってきた港区に今も継続して住んでいることを表すため、現在完了進行形が使われています。

港区のwardです。ちなみにprefecturecitytownvillageです。あわせて覚えましょう。

2.そのDVDは観ている途中です。
I have been watching the DVD.

~している途中を表すために現在完了進行形が使われています。
現在進行形のI am watching ~.の場合はたった今観ていることのみを意味しますが、現在完了進行形の場合、過去のある時点から現在に至るまでDVDの視聴を継続していることが意味に含まれます。

3.きみとずっと歌いたいと思っていたんです。
I’ve been wanting to sing with you.

ここまでの説明を読んだ方であれば、この例文を見て、あれ?と思ったかもしれません。
want状態動詞なので現在完了進行形にはならない、と先に説明しましたね。
確かに通常wantは進行形にはなりません。

しかし、ずっと~したいと思っていた、という場合、丁寧さを表現するために進行形になることがあります。

I’ve been wanting to have a word with you.(ずっとあなたとお話したいと思っていました。)
という言い回しは、まだ親しくない相手と話す際のきっかけによく使われるので覚えておくと便利です。
want+to不定詞~したいsing with~~と一緒に歌うという意味です。

4.最近ピアノは弾いてる?
Have you been playing the piano recently?

現在完了進行形の疑問文です。最後に副詞recentlyがあることで、今の話ではなく、ここ最近の状況を尋ねられていることがわかります。最近を意味する言葉としてはlatelyもよく使われます。

5. 脚を怪我してからずっと彼女はスキーをしていない。
She has not been skiing since she injured her leg.

現在完了進行形の否定文hasbeenの間にnotを入れるだけです。怪我してからはスキーをしなくなった状況が今も続いていることがわかります。

現在完了進行形の例文をもっと見るならこちらの記事もおすすめです。

まとめ

英語上達には基礎英語の文法を理解することがとても大切です。

最近は学校の授業だけでなく、ビジネス英会話スクールなどでも会話重視の傾向があります。その際、英語の時制は日本語とは異なるため、話しながらイメージしにくい場合もあるでしょう。

特に現在完了は日本語にないだけに、わからないと思ったら文法に立ちかえるのが効率的な英語勉強法といえます。高校英語文法のテキストが手元にあるなら復習してみるのもいいですね。

覚えた英単語を文法に当てはめていけば、より豊かな英語表現が叶います。
ボキャブラリーを増やすには、英和辞典や和英辞典だけでなく、英語表現辞典などを参考にすればイディオムもマスターできます。

英会話スクールに入会しなくても無料の英語アプリもたくさんあるので、自分に合ったものを探してみるといいでしょう。

文化が違えば発想も当然違ってきます。
英語は異文化の言葉であることを意識すると、日本語の固定観念から離れて英語を受け入れやすくなるかもしれません。

完了や進行といった日本語に惑わされず、迷った時には何を表しているのかを今一度おさらいしてみてくださいね。







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