I wonderの意味と使い方|英会話上達に役立つ3つの用法
外の映画やドラマを見ていると、I wonder if や I wonder what などのフレーズが、いろいろな場面でよく登場していますよね。
wonderは、中学校の教科書にも登場する単語で、意味を知っている人は多いはず。
しかし実際に使うとなると、どんな場面でどんなふうに使ったらいいのかわからない、という人もいるのではないでしょうか?
今回は、I wonderに関連した実用フレーズの紹介です。
記事を読んで I wonder の使い方をマスターすれば、ちょっとした日常生活のつぶやきから丁寧な依頼表現まで、会話力に磨きがかかりますよ。
ワンランク上の英語力を目指して、小さなことをコツコツと積み重ねることが大事。では、さっそく始めましょう。
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wonderの本来の意味と用法
wonderを使った会話表現では、 I wonder〜の形で話すのが最も一般的です。
ただし他にも用法はあるので、まずはwonderの基本的な意味からみていきましょう。
何かを不思議に思った場面で使う動詞
wonderは動詞として使われ、多くの場合「〜かしらと思う」「〜に驚く」などと訳されます。
まれに、ネガティブな驚きや疑いの目を向けるときにも使われますが、どちらかというと前向きなニュアンスが基本イメージであることを覚えておくと良いでしょう。
wonderの親戚といえる単語に、メジャーな形容詞 wonderful (すばらしい)があります。wonderやwonderfulは、魔法のようにすばらしく不思議なものを見たときの気持ちをもとにした単語です。
何があったのかしら、と彼女は不思議に思った。
”What happened?” she wondered.
名詞や形容詞でも使えるwonder
wonderは、名詞や形容詞としても使えます。不思議の国のアリスで有名なwonderlandや映画wonder womanのイメージといえばわかりやすいでしょうか。
魔法のように驚異的で不思議に満ちた(もの・こと・人物)の意味で用いられます。
彼女は驚異的な人物だ。
She is a wonder.
彼は神童に違いない。
He must be a wonder boy.
彼らがここに来なかったのは不思議である。
It’s a wonder they didn’t come here.
発音が似ている英単語
wonderと発音が似ている英単語に、wander(うろつく)があります。
日本人にとっては聞き分けづらい母音で、つづりも1字違いとあって、ついつい混乱してしまいがち。
ただ、同じ動詞でも使われる状況はかなり違うため、知識として知ってさえいれば、誤解や誤用を防げるでしょう。
不思議に思う
wonder
うろうろと歩き回る
wander
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I wonderの活用法①|疑問詞の文をつなげる
I wonderのうしろに、疑問詞を使った文(疑問詞節)をおく形は、wonderの用法の中でも重要度が高め。資格試験などでも頻出の用法なので、ぜひマスターしておきましょう。
疑問文がやわらかな印象に
I wonderのあとに疑問詞の文を続けると、疑問文をそのままで言うよりやわらかな印象になります。親しい人に軽く尋ねたり、自分で疑問をつぶやいたりするときに便利な表現です。
彼の机の上の箱には何が入っているのだろう。
I wonder what is in the box on his desk.
誰が今夜のパーティーに来るのかな。
I wonder who will come to the party tonight..
なぜ彼女は彼に話しかけなかったのだろう。
I wonder why she didn’t speak to him.
教科書はどこだっけ。
I wonder where my textbook is
彼にはいつそれをする時間があったのだろうか。
I wonder when he had time to do it.
この車はいくらするのだろう。
I wonder how much this car will cost.
これらの例文の通り、I wonderには、what、 why,、 who、how、whereなど、疑問詞の文と相性がよく、とても便利なことがわかりますね。
文法上はwonderの目的語として疑問詞節が入る形で、中学や高校で習った間接疑問文のルールです。疑問詞+SVと続く語順に注意しましょう!
後ろに置くのもあり
I wonderを疑問文のうしろに追加する使い方もあります。意味は前につけた場合とほぼ同じですが、疑問文が主節の扱いになり、本来の疑問文の語順で書かれます。
コンマも打つので付加疑問文のような使い方ですね。
教科書はどこだろう。
Where is my textbook, I wonder?
彼はいつそれをする時間があったのだろう。
When did he have time to do it, I wonder?
I wonderの活用法②|ifやwhetherの文をつなげる
疑問詞を使わないような疑問の場合は、ifやwhetherをつければOKで、これもとてもよく使われる、便利な表現です。
I wonder if~の例文
会話表現ではI wonder if〜の形がもっともよく使われます。wonderの表現の中ではまず最初に身につけておきたい表現です。
彼女はこのTシャツを気に入ってくれるかな。
I wonder if she’ll like this T-shirt.
彼に伝言を残しておいたほうがいいかな。
I wonder if I should leave a message for him.
I wonder whether~の例文
whetherは会話表現ではあまり登場せず、ifのときよりややかたい印象です。
明日は雨になるだろうか。
I wonder whether it will rain tomorrow.
彼らは電車に間に合っただろうか。
I wonder whether they caught the train.
I wonder (that) ~の例文
I wonderのうしろに if や whether を用いず、直接that節をつけてもかまいません。ただし、そうすると疑問というよりは驚きや疑いのニュアンスに近づきます。例文で意味の違いを確認してみてください。この用法では、thatは省略されるのが通例です。
彼らがその電車に間に合ったかどうかは疑わしい(間に合ったのなら驚きだ)。
I wonder they caught the train.
他にもwonder about+人物などとすると、怪しい、疑っているニュアンスになります。しかし、意味のところでも確認したように、wonderを疑いの意味で使うことはまれなので、このthat節の表現は、wonder ifなどに比べるとあまり使われません。
※誤解を防ぐためにも、いやな驚きはstartledやastonished、疑うときはdoubtやsuspectなどを使うほうが無難です。
aboutをつけるなら、I’m wondering about ~ingで、何かに前向きな興味を持っている表現になりますので、こちらも紹介しておきましょう。
沖縄に行ってみようかなと思っています
I’m wondering about going to Okinawa.
その行動をしたら、いったいどういう結果になるだろう?という気持ち、前向きな疑問を投げかけているイメージですね。
I wonderの活用法③|ていねいな依頼をする
I wonderを活用して、ていねいな依頼の表現ができます。堅苦しすぎず、フランクすぎず、幅広い場面で使える表現なので、ぜひ知っておきたい使い方です。
上で紹介した I wonder if や I wonder whether は、あとに続ける文や使う状況次第で、依頼のニュアンスになります。
手伝ってもらってもいいですか。
I wonder if you could help me.
ちょっとお尋ねしたいことがあるのですが。
I wonder whether I might ask you something.
定型句として覚えてしまおう!
依頼するときの決まり文句として、I was wondering if you could ~(〜してもらってもよろしいですか?)がよく使われているので、定型句的に覚えてしまう手もあります。
私たちを手伝っていただけませんか?
I was wondering if you could help us.
1つお願いしたいことがあるのですが。
I was wondering if you could do me a favor.
駅までの道を教えてくれませんか?
I was wondering if you could tell me the way to the station.
その他wonderを使う便利な表現
I wonderの表現をたくさん学んだついでに、wonderを使った便利な熟語表現も2つ紹介しておきます。
no wonder
no wonderで、不思議ではない、驚きではない→当然だ、当たり前だ、なるほど、どうりで〜なんだ、など、納得したときや当然のこととして受け入れるときに使います。
彼が腹を立てたのも当然だ。
No wonder he got angry.
なるほど、だから君は英語を上手に話せるのか。
It’s no wonder you can speak English well.
no wonder thatとしてもよいですが、thatはしばしば省略されます。例文のようにIt’s no wonderやI don’t wonderとして同じニュアンスになり、いずれもよく使われる表現です。
do wonders
do wondersで、すばらしく奇跡的な成果をあげる、薬などがとてもよく効く、の意味になります。doの代わりにworkを用いたり、for something/someoneのように、対象となる目的語を追加することもできます。
あの新人はすごいな!彼はうちの会社にすばらしい成果を残したよ。
That new guy is great – he’s done wonders for our company.
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まとめ
いかがでしたか?今回は少し欲張ってたくさんの項目を紹介しました。
どれから始めるか迷ったら、まずはつぶやきにも便利な I wonder 疑問詞節とI wonder if〜の用法をマスターするのがおすすめです。余裕があれば no wonder(当然、なるほど)も使えると会話に便利です。
英語で依頼をする表現は他にもいろいろありますが、wonderを使った依頼の仕方も幅広い場面で役立ちます。
ぜひ I was wondering if you could〜を使ってみてくださいね。