英語で「私も!」の2つのバリエーションを身につけよう!
英語で「私も!」という時、
よく“Me too.”
という言葉をよく使いますよね。
“Me too.”以外の言葉を、すぐに思い浮かびますか?と聞かれても「ない」と言ってしまうほど、当たり前のフレーズとして使われてきています。
“Me too.”は、相手の発言に同意したい時や自分も同じシチュエーションであることを伝えたい時に使われるのは、ご存じかと思います。
一言で収まるので、とても便利ですよね。
そして簡単な反応ではありますが、その後の会話がしっかり広がるワードです。
この“Me too.” は、もはや知らない人はいないのではというほど、英会話の中で基本的なフレーズなのではないでしょうか?
むしろ「私も!」という英語は、この“Me too.”だけのようですが、実はもう1つ「私も!」という意味を持つ英語があります。
その英語とは、“So do I.”
という言葉です。実は「私も!」という表現は大きくこの2種類に分けられているのです。
では、一体どのような場面、どんな時にこの2つの言葉が使われるのでしょうか?
“Me too.”はとても簡単で使いやすい便利なフレーズですが、ここはぜひ一歩進んで「So do I.」のフレーズも使えるようになりましょう。
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基本的な言葉、“Me too.”とは
「私も」と言えばこの“Me too.”という言葉を使って表現する方はとても多いかと思います。
2単語だけで構成されるので、非常に簡単で使いやすい言い方。
通常 “me”は「私に」や「私を」を表す英語ですが、話し言葉では「私」自体を意味する使われ方をされます。
つまり “Me too.”はある意味、崩した英語表現とも言えるのです。
この“Me too.”という表現の仕方は、実はカジュアルな言い方。
※ビジネスシーンでは避けましょう。
・無性にチョコレートが食べたい!
I’m craving chocolate!
→私も!私たち砂糖中毒者だね。
Me too! We’re both sugar addicts.
・アクション映画が好きだな。
I like action movies.
→私も!熱くなるよね!
Tomoko:Me too! They are exciting!
・私はネコが大好きです。
I love cats.
→私も。
Me too.
・私も東京出身です。
I’m from Tokyo, too.
このように、同意や共感を表すのに使える“Me too.”ですが、相手との距離を縮めやすくてとても便利なフレーズですよね。
特に英語を勉強したての方や、いきなり英語で会話をする時などでうまく会話を切り出せなかったときは、とっさに“Me too.”を使って相手の発言に反応する言い方はとても助かります。
しかし、場合によってはふさわしくない表現。
家族や友達同士のリラックスした時間であれば“Me too.”で良いのですが、ビジネスや大人の空間では、少し幼い発言になってしまうのです。
そこで活用されるのが
“so am I”
“so do I”
という言葉です。
“So do I.” という言葉について
そもそも、“So do I.”
というフレーズを聞いたことがありますか?
英語の話せる人や勉強している人なら、一度ぐらいは聞いたことがあるのではないかと思います。
でも、実際に会話の中で使えている人は少ないのでは?
“Me too.”の他の言い方としてよく紹介されるのが、この “So ○○ I.”という言葉ですが、実は “So ○○ I.”の方が主流と考えた方が良かったりします。
先ほども言った通り、“Me too.”はある意味例外な英語表現なのでいつでもどこでも使える言葉とは言えません。
それに比べ、“So ○○ I.”には何も問題がないナチュラルな表現なので、ビジネスシーンや大人の空間で活用することができるのです。
しかしこの“So do I.”は、まず単語の並び方が普通の文章とは違いますし、この表現を使うメリットがいまいち分かりづらいですよね。
そこで、ワンランク上の英会話術を手に入れるべく、“So do I.” について解説していきたいと思います。
そもそも“So do I.”とはどんな意味?
普通の英語の文章なら<主語→動詞>という順番になるはずなのに、
“I” が一番最後にくるなんて、語順がめちゃくちゃで混乱してしまいますよね。
実はこれは「私もそうです」という意味で使われる、相手に同調するときの定番のフレーズなのです。
したがって、会話の中でこの文章単体では使うことはなく、相手の話を受けて初めて使うことができるのです。
例えば、
“I love pizza.”
という相手に対して“Me too.” と返しても“So do I.” と返しても意味は同じです。
意味は同じなのですが、“So do I.” はビジネスなどの少しかしこまった場面では問題なく使うことができます。
つまり、使ったことで相手に失礼はないということなのです。
例えば、取引先とアポを取るときのこんな会話を想像してみてください。
・明日の午前中は忙しいんです。会議があるんですよ
I’m busy tomorrow morning. I have a meeting.
→私も
Me too.
こちらの内容は後者も「明日の朝は会議がある」と言おうとしているのですが、“Me too.” ではまるで友だちと話しているような「私も」というニュアンスが出てしまいます。
そこで “So do I.”を使うことが、相手に失礼のない「私もそうなんです」という意味につながります。
・毎朝コーヒーを飲みます。
I drink coffee every morning.
→私もです。
So do I.
ここでは文章中で使われた“drink”という主動詞が重要。
この“drink”は一般動詞の現在形ですよね。
なので“So ○○ I.”の○○部分には、最もシンプルなフォームである“do”が入ってくるのです。
この “So do I.” は少しかしこまった表現とはいえ、日常で使わないほど丁寧すぎるわけでもありません。
ビジネスシーンだけでなく、日常英会話などでもとてもよく使われているので、“So do I.” を覚えておくと損はないでしょう。
でも、実は一つだけ注意点があります。
それは、いつでも“So do I.” が使えるわけではないということ。
相手の話を受けて、微妙に形を変える必要があるのです。
英語で同意するときの表現方法についてもご紹介。
⇒ 英語で「私もあなたと同じ意見です」を言ってみよう!
“So do I.” だけじゃない、いろいろなパターン
まずは「私もです」を表すバリエーションをいくつか挙げてみましょう。
・So do I.
・So did I.
・So am I.
・So was I.
・So have I.
・So would I.
よく見てみると、どれも “So” と “I” は同じで、真ん中に挟まれた単語だけが違います。
先ほど紹介した「注意が必要」というのは、まさにこの真ん中の部分のこと。
これを相手の文章に合わせて変化させる必要があるのです。
例えば、
“I love pizza.”
に対する「私もそうです」は、
“So do I.”
でした。
これは、相手の “love” という単語を受けて “do” が真ん中に入っています。
もしも相手が、
・私は若いときはピザが大好きでした
I loved pizza when I was young.
このように言った場合、「私もそうでした」は
“So did I.”
これは相手の動詞が“loved” と過去形だったため、真ん中に入る内容も過去形になります。
もしも相手が、
・私はピザが大好きです
I’m a pizza lover.
I am a pizza lover.
こう言った場合は、“So am I.。
これは相手が “I am” で始まる言葉だったため、このような文章になります。
もうひとつ例を挙げてみると、
・私はチョコレートピザを食べたことがあります
I’ve tasted chocolate pizza.
I have tasted chocolate pizza.
この場合は、“So have I.”
相手の発言が一般動詞(の現在形)を用いて述べられた場合、受け答えは “So do I.”です。
相手の発言がbe動詞を用いた文章なら、受け答えは“So am I. ”となります。
相手の発言が動詞の過去形なら、受け答えは“ So did I.” 。
表現のコツはとにかく相手の発言の「動詞か助動詞をそのまま使う」という点です。
このポイントがつかめれば素早く言葉に表すことができるのではないかと思います。
否定形のときには注意が必要
次に、否定形の「私も〜ではないのです」という表現も見ておきましょう。
例えば、「私はピザが好きではありません」と相手が言ったとします。
そして、あなたもピザが好きではない場合、日本語では「私もです」と答えますよね。
もちろん英語でも同じように「私もです」と伝えたいのですが、この場合、英語で “So do I.” と言うことはできないのです。
その理由としては、相手の「〜ではない」という否定文に同調しているためで、正しくは「私もそうではないのです」という表現にしなければなりません。
否定文へ同意を表す(「私もダメなのです」のように言う)場合には、少し形を変えて
“Neither do I.”
という言い方が正解となります。
例えてみると、
・私はピザが好きではないんです
I don’t like pizza.
→私もです = 私もピザが好きではありません
Neither do I.
このようになります。
“So do I.” の “So” が“Neither(……もまた〜ではない)”という単語に変わり、
“Neither do I.
(私もそうではありません)”
という内容になるのです。
“Neither” を使うときにも、真ん中の “do” の部分が相手の文章に合わせて変化します。
例えば、
・若いときはピザが嫌いだったよ
I didn’t like pizza when I was young.
→私もそうでした
Neither did I.
・私はピザ好きではないんです
I’m not a pizza lover.
→私もそうです
Neither am I.
・私はチョコレートピザを食べたことがありません
I have never eaten chocolate pizza.
→私もです
Neither have I.
このように、“So do I.” で変化のパターンさえ身につけてしまえば、あとは “So” を “Neither” に入れ替えるだけなので簡単ですよね。
ちなみに “Me too”の否定形である “Me neither.”も
実はフォーマルな英語とされてはいません。
口語で短く反応する時に使われる英語表現なので、良い文章ではないのです。
そのため文書上では使われることはないでしょう。
では通常はどうやって「私も」を表すのが適切なのでしょうか?
Me too. → So do I.
Me neither. → Neither do I.
こう答えるのが正しい英語とされています。
日本人からすると慣れるまでにちょっと練習が必要そうですよね。
ただ一度身についてしまえば、英語がより楽しくなるかと思います。
まとめ
「私も」を表す“So do I.” や “Neither do I.” の作り方はわかりましたか?
「自分も同じです」ということ伝える簡単なフレーズですが、思っていた以上に使い方がさまざまあったかと思います。
とくに“So do I.” や “Neither do I.” は相手の文章に合わせていかなければならない必要があります。
大切なのは、その場で相手の会話に対してどれだけ瞬時に対応できるかです。
ですので、日ごろから会話に対して反応できるトレーニングをしておくと良いかもしれません。
ただ、フランクな言葉の“Me too.”ではなく広い場面で使うことができる“So do I.” や “Neither do I.”を使いこなすことができれば、確実に英語がワンランクアップし、相手との会話がさらに楽しめますよ。