親会社や子会社を英語で?関連会社や完全子会社などビジネスで役立つ英単語
〇〇の親会社は△△だ。
このメーカーは〇〇のグループ会社なんだ。
ビジネスシーンではもちろん、日常会話でもこうした会話をすることがありますよね。
ただ、学校の英語の授業で親会社や子会社などの単語を教わる機会はあまりありません。
そこで今回は、親会社や子会社の英語表現を紹介します。それぞれの言葉の定義もわかりやすく解説するので、日本語の意味をしっかりと理解した上で、英単語が身につけられますよ!
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
親会社は英語で?
親会社は英語で、parent companyと言います。parent は親、companyは会社。日本語をそのまま英語に当てはめて考えられるので覚えやすいですね。
まずは、英語の発音を確認しましょう。
親会社
parent company
親会社の定義は、会社法第2条第4号で、「株式会社を子会社とする会社その他の当該株式会社の経営を支配している法人として法務省令で定めるものをいう」と記載されています。
なんだか難しい響きですね…。わかりやすく言うと、「一つまたはそれ以上の会社を所有したり、管理下においたりしている会社」のことを親会社というわけです。
では、parent companyを使った例文を見ていきましょう。
伊藤園は、タリーズコーヒージャパンの親会社です。
ITOEN is the parent company of Tully’s Coffee Japan.
※A is the parent company of B.で、「AはBの親会社である」という定番のフレーズです。
先月、彼らは親会社と正式に合併しました。
Last month, they officially merged with its parent company.
mother companyとも言うけどfather companyとは言わない?
親会社の英語表現にはmother companyという言い方もあります。直訳すると母会社。しかしながら、父(father)を使ったfather companyとは言いません。
なお、mother companyという表現は、日常会話限定です。ニュースやビジネスシーンなどのフォーマルなシーンでは、parent companyを使用しましょう。
あわせて読みたい。
子会社は英語で?
親(会社)がparentだったので、子会社はchild companyやkid companyと言いたいところですが、そうは言いません。子会社は英語でsubsidiary company、または単に、subsidiaryと言います。
subsidiaryは、従属する、補助するという意味。(親会社に)従属する会社ということで、子会社の英訳として該当します。
発音を確認しましょう。
子会社
subsidiary company
子会社は、会社法第2条第3号で、「会社がその総株主の議決権の過半数を有する株式会社その他の当該会社が経営を支配している法人として法務省令で定めるものをいう」と定義されています。
つまり子会社とは、「50%以上の株式を親会社に保有されている会社で、親会社から直接の支配を受け、管理をされている会社」のことを言います。
親会社(parent company)で紹介した例文のパターン、A is the parent company of B.(AはBの親会社です)は、子会社(subsidiary)に対しても使えます。
ヤフージャパンは、ソフトバンクグループの子会社です。
Yahoo Japan is a subsidiary of SoftBank Group.
私たちの子会社の収益は今年、約10%減少しました。
Our subsidiary’s earnings dropped by about 10% this year.
孫会社は英語で?関連表現をあわせてマスター
親会社、子会社ときたら、孫会社?関連会社?いろいろと知りたい英語表現が思い浮かびますよね。
ここでは、親企業に関連する英語表現を紹介します。
孫会社
second-tier subsidiary
※孫会社がある企業の場合、子会社をfirst-tier subsidiary、そして孫会社をsecond-tier subsidiary、さらに続く場合は、third-tier subsidiary、fourth、fifth…と表現します。
関連会社
affiliated company
associated company
※affiliatedは提携した、関連のあるという意味。associatedは、関連した、連合したという意味です。
完全子会社
wholly owned subsidiary
グループ会社
corporate group
group of companies
海外グループ会社
overseas group companies
最終親会社
ultimate parent
※ultimateは、最終の、終局のという意味。
連結子会社
consolidated subsidiary
※consolidatedは、強化した、 統合したという意味。ビジネスシーンでconsolidate(動詞)は、合併する、集約するという意味でよく使われます。
兄弟会社
sister company
※brother companiesとは言いません。
あわせて読みたい。
関連表現を使った例文の紹介
孫会社や関連会社を使った例文を見ていきましょう。
すき家、なか卯、はま寿司は全部株式会社ゼンショーホールディングスの関連会社だって知ってた?
Did you know Suki-ya, Naka-u and Hama-zushi are all affiliated companies of ZENSHO HOLDINGS?
私は5年間、完全子会社に出向していました。
I’ve been seconded to the wholly owned subsidiary.
※be secondedで、出向するという意味になります。
先月、私たちの孫会社が倒産しました。
Last month, our second-tier subsidiary went bankrupt.
※go bankruptで、倒産するという意味です。ニュースなどで頻出のビジネス用語です!
先月、ABC航空と連結子会社のXYZAirは、グローバル ネットワーク全体でのフライトサービスの一時的な削減を発表しました。
Last month, ABC Airlines and consolidated subsidiary XYZAir announced a temporary reduction in flight services across their global network.
海外グループ会社とともに、社会に貢献するグローバル企業として成長を続けていきます。
Together with our overseas group companies, we will continue to grow as a global company contributing to society.
まとめ
親会社(parent company)や子会社(subsidiary company)という言葉は、ビジネスシーンやニュースで見聞きすることの多い表現です。
さらに孫会社(second-tier subsidiary)や、関連会社(affiliated company)といった関連表現もあわせて覚えれば、ビジネスシーンで役立つこと間違いなし!
ぜひ実際の英会話で使ってみてください。