英語during意味は?whileやforとの違い&使い分け・使い方の例文
duringについて中学で習った方も多いでしょう。実はアメリカとイギリスでは発音が違います。アメリカではデュゥアリィン(グ)、イギリスではデュゥア(ル)です。
during(アメリカ英語)
during(イギリス英語)
今回はduringの意味と、whileやforとの違い・使い分け、使い方の例文を紹介します。
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duringの意味
英語の授業で覚えたという方がきっと多いduring。
まず最初にduringの意味と使用法をおさらいしておきましょう。
duringは特定の期間・時間の間を意味する前置詞
duringは特定の期間・時間の間を意味する前置詞です。
~の間ずっと、~の間じゅう、~の間にと訳されることが多いです。
例えばduring the meetingなら、会議の間に、つまり会議中に、となります。
duringの後には名詞がくる
duringの後には名詞がきます。
前置詞なので後に続くのは名詞というわけですね。
duringの後に動名詞はNG
注意したいのは、duringの後に動名詞はNGという点です。
動名詞とは動詞にingをつけたもので、その名の通り、動詞を名詞化したものです。
動名詞が名詞として働くのであれば前置詞の後に置いて問題ないはずですが、なぜduringの後ろには置けないのでしょうか。
その理由は諸説ありますが、そのひとつがもともとduringが前置詞ではなく、現在分詞だったという説です。
元はdure+ingで、動詞dureは続く・耐えるを意味する古い表現です。
現在分詞だったduringが前置詞化し、前置詞として使われるようになってからも、現在分詞としてのイメージが払拭されず、動名詞が後に続くと違和感があるため、避けているという説があります。
~の間を意味する単語5つのduringとの違い・使い分け
duringと同じ意味を持つ単語はほかにもいろいろあります。
ここでは~の間を意味する単語5つとduringとの違い・使い分けについて説明します。
whileは接続詞
英語whileはduringと同じ意味を持ちますが品詞は異なり接続詞です。そのため、while+主語+述語という形をとります。
~の間じゅうといった時間の継続を表す表現ですから、述語に来る動作を表す動詞は進行形になることが多いです。
またwhileに導かれる従属節の主語が主節の主語と同じ場合には、従属節の主語とbe動詞が省略されることもあります。while+〜ingという形になるわけですね。
ちなみにこの場合の〜ingは現在分詞です。見た目は動名詞と同じなので紛らわしいですが、進行形を省略したものなので、動名詞ではなく現在分詞ということです。
forの後には期間の長さ
単語forも〜の間という意味で使われ、期間の長さを表します。
forは前置詞ですから、後に続く単語は名詞です。主に数詞で表される日にちや、many・someといった数量形容詞を伴って用いられます。
untilは~するまで
untilは、期間というより期限を表す~するまでの意味で使われます。ある特定の時点まで、状態や動作が継続することを表現できます。
untilには前置詞と接続詞の両方の意味があり、until+名詞でも、until+主語+述語でも使えて便利です。
amongは物体や人の間
amongも〜の間と訳される単語ですが、amongの場合、物体や人の間を表し、期間や時間を表すduringとは根本的に違います。
例えばamong usなら、私たちの間でという意味です。
betweenは2つの物体や人の間
among同様、betweenも物体や人の間を表す単語です。
amongが3つ以上の対象がある場合に使われるのに対し、betweenは2つの対象の間を表し、between A and Bの形で使います。AとBの間というわけです。
※as ifは、as thoughやlikeに置き換えることができます。
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duringの使い方・例文
それではduringを使った例文を見ながら、具体的な使い方を見ていきましょう。
1.留守中に田中さんからお電話がありましたよ。
Ms.Tanaka called during your absence.
ビジネスシーンでよく出てくるフレーズですね。absenceは留守・欠席という意味の名詞です。日本語では電話があったと表現されていますが、英語では電話の相手が主語になっています。電話があったって何だっけ?と悩んだら、是非この例文を思い出してくださいね。
2.昼間はピアノを練習します。
I practice the piano during the day.
こちらはduring the dayを使った例文です。この場合のdayはその日一日を指すのではなく、日が昇っている時間帯、つまり昼間のことです。日本語でも日中といいますよね。
3.平日は朝食を作らないといけないの。
I have to make breakfast during the week.
during the weekを使った例文です。weekは週、一週間ですが、during the weekは基本、月~金の平日を意味します。土日も含めた7日間と表現する場合は、all weekといった言い方になります。これはキリスト教の影響で、週末の土日、特に日曜日は何もしない日という認識があるからのようです。何かをするなら平日というわけですね。
朝食を作るというとcookを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、cookは加熱調理するイメージを持った単語で、サラダを作ったりシリアルにミルクをかけたりといった場合はmakeの方がしっくり来ます。加熱非加熱の区別なくmakeは幅広く使うことができ、make some coffee(コーヒーをいれる)、make toast(トーストを焼く)といった言い方もあります。
4.治療前後や治療中にお酒を飲んではいけません。
You are not allowed to drink before, during, and after treatment.
before, during, and after treatmentで、治療前後や治療中という意味です。単語を並べただけなのでわかりやすいですね。treatmentのカタカナ表記トリートメントは日本語でもお馴染みですが、英語では幅広い意味があり、治療の際にも使われます。
allowは許す、許可するです。受け身の否定ですから〜してはいけませんという禁止の表現になるわけです。
5.彼女は5日間叔母の家に滞在して、その間2つのコンサートに行った。
She stayed at her aunt’s house for 5 days, during which time she went to two concerts.
この例文ではduring which timeのフレーズが使われています。意味はこの間、その間ですが、duringの後にwhichがあるので戸惑ってしまうかもしれません。
前置詞+which+名詞を関係形容詞といい、whichが前の文章を受ける形になります。
この場合はおばさん宅に滞在していた5日間のことで、duringがついていますから、その5日の間はというわけですね。後半のコンサートに行っていたは5日間を修飾する形容詞として働いており、そのため関係形容詞と呼ばれるわけです。
英語独特の言い回しなので、日本語らしく翻訳すると形容詞的要素はあまり感じられないかもしれませんが、そうした用法があることは頭の片隅に置いておいてくださいね。
コンサートをライブと表現する場合もありますが、live自体は生の、録音ではないという意味の形容詞なので、形容詞を受ける名詞としてconcertを用いてlive concertとするのが正しいです。
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まとめ
英語は中学科目にも高校科目にもあり、英語教師の指導の下、英語の基礎に戸惑ったり難易度の高い高校英語文法に難儀したりといった経験がある方も多いでしょう。
しかし、せっかく覚えたことも使わなければ、徐々に忘れていってしまいます。
英語に接する機会を増やして、単語や英文法をしっかりと自分のものにしていきましょう。
洋画を見たり英字新聞を読んだりといった英語体験の中で、知らない単語や意味を忘れてしまった単語があれば、放っておかずにその都度、英和辞典で調べるのがおすすめです。
繰り返し調べることで、記憶の定着が期待できますよ。
通勤時間などにスマホを使って洋画を見る人は、辞書アプリを使えば視聴途中でもわからない単語をすぐに調べられます。
英辞郎on the WEB ProやEDR日英対訳辞書など、さまざまなアプリがありますから、自分に合ったものを見つけてくださいね。
アプリなら検索履歴なども確認できるので、繰り返し引く単語は単語リストなどにまとめてマイ単語帳を作っておけば、効率よく復習できます。
無料のお試し版が用意されているアプリもあるので、新規登録して使い勝手を試してみるといいでしょう。
単語と意味を丸暗記するよりも、例文とともに覚えた方が使いやすいですし、忘れにくくもなります。Weblio Email例文集などを利用してできるだけ多くの例文に触れましょう。
例文も単語同様、繰り返し触れることが大切です。例文一覧にまとめて、すきま時間に繰り返し復習しましょう。
覚えた単語や例文は自分で実際に使ってみるのがおすすめです。
英会話スクールに通うのもいいですし、時間がなければオンライン英会話を利用するのもいいでしょう。無料体験レッスンを実施しているところもあるので、申し込んでみるといいかもしれません。
ネイティブ相手に実際に使ってみれば、正しい発音やイントネーションがわかるようになるはずです。
どんなにたくさんの英単語を覚えても、実際に使えなければ意味がありません。
使える英語を身につけるには、苦手ポイントを押さえて生きた英語学習を重ねていくことです。
英語をたくさん使ってボキャブラリーを増やしていってくださいね。