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【関係代名詞】who, which, that, where の違いと使い分け

中学や高校の英語文法問題でよく出題される関係代名詞
辞書との格闘やテストでの苦い記憶も相まってか、不得意とする人もいるでしょう。しかし、無視はできません!
関係代名詞はネイティブのように話す為の必須テクニックといっても過言ではないからです。

今回は、関係代名詞がどのような役割を担っているのか、ネイティブは実際に関係代名詞をどのように使うのかについて紹介します。
また、よく使われる関係代名詞にはどんなものがあるのかも一緒にみていきましょう。

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関係代名詞の機能は説明を付け加えること!

英語学習をしているとよく耳にすることですが、英語は最初に最も重要なことを述べて、その後に補足説明を加えていきます。
そのため、英語は説明の言語と呼ばれることもあります。

例えば次のように自己紹介をするとしましょう。

こんにちは。僕はタロウです。
Hello, I am Taro.

僕は日本人です。
I am a Japanese.

僕は英語を勉強しています。
I am studying English.

一般的にはこれで問題ありませんが、どうせならもう少しネイティブっぽく、かっこよく話したいですよね。

こういった文をかっこよくするための手段のひとつが関係代名詞!
関係代名詞を使って文をつなげることで、よりナチュラルな英文を作ることができるのです。

上の自己紹介文を関係代名詞を使って表現してみます。

こんにちは。僕は英語を勉強している日本人のタロウです。
Hello, I am Taro, a Japanese who is studying English.

どうですか?
途切れ途切れだった自己紹介が、スムーズに聞こえませんか?

このように、関係代名詞は2つ以上の文章をくっつけてまとめる働きをしてくれます。
ただ、使いすぎると英文が無駄に長くなったり、伝えたい話のポイントがぼやけてしまったりしてしまうので、注意も必要です。

関係代名詞ってどうやって使うの?

関係代名詞の使い方は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、2つ以上の文章をつなげる方法。
2つ目は、文中の名詞に説明を加える方法。

順番に確認していきます。

関係代名詞を使って2つ以上の文章をつなげる

さっそく、例文を使って見てみましょう。

例文①
A:麻布十番でいいお医者さんを知らない?
Do you know any good doctors in Azabu-Juban?

B:とてもいいお医者さんを知っているよ。彼は治療の細かいところまでちゃんと説明してくれるよ。
I know a good doctor. He explains every detail of the treatment.

では、このBさんの回答を関係代名詞を使って1つの文にまとめてみましょう。
2つの文を1つにまとめる時は、まず両方の文で共通するものを探します。

1つ目の文のdoctorheが共通していますね。
次に後ろの文のhe人を表す関係代名詞のwhoに置き換えます。その結果、

治療の細かいところまでちゃんと説明してくれる、いいお医者さん知っているよ。
I know a good doctor who explains every detail of the treatment.

と書き換えることができますね。

例文②
A:デートにぴったりのレストランを知りませんか?
Do you know any good restaurants for a date?

B:麻布十番にレストランがあるよ。そのレストランはとてもロマンチックな雰囲気です。
There’s a restaurant in Azabu-Juban. The restaurant has a very romantic atmosphere.

このBさんの回答文も関係代名詞を使って書き直してみましょう。
今回の共通部分はとてもわかりやすいですね。
a restaurantthe restaurantが共通しているので、モノを表す関係代名詞のthatが使えます。

すごくロマンチックな雰囲気のレストランが麻布十番にありますよ。
There’s a restaurant in Azabu-Juban that has a very romantic atmosphere.

2つの文を1つにまとめる時は、まず両方の文で共通するもの(代名詞や名詞)を探す。
次に、後出の単語を関係代名詞で置き換える。

どうでしょうか?難しいことはありませんね!

なお、2つ以上の文章をまとめる際に、説明の対象となる単語、
例文➀のa good doctor、例文②のa restaurantのことを先行詞と呼びます。

文章は、
先行詞(代名詞・名詞)+関係代名詞+先行詞を説明する文
という語順になります。

関係代名詞を使って文中の名詞に説明を加える

何かについて話しているときに、ちょっとした情報を付け足したくなることってありますよね。
そのような場合には、関係代名詞の2つ目の用法、文中の名詞に説明を加える方法が使えます。

例文①

私のお母さん、今年で50歳になるのだけれど、お煎餅が大好きなの。
My mother, who is turning to 50 years old this year, really likes rice crackers.

My mother really likes rice crackers.


She is turning to 50 years old this year.

my mothersheなので人を表すwhosheを置き換えて2つの文を1つにまとめた文章です。

この場合、文章を2つに分けてしまうと、お煎餅が好きなお母さんの話をした後に、お母さんの年齢の話をするというのは、会話の流れとしてはちょっと不自然ですよね。
関係代名詞を使うと、お母さんの話をしていてその時ふと年齢のことを思い出したから付け足したというニュアンスが出せます。

例文②

以前教師をしていたケント・レーガンが戻ってきました。
Kent Reagan, who used to be a school teacher, has just returned.

こちらの文も分解してみると次の2つの文章になります。
Kent Reagan has just returned.


He used to be a school teacher.

このパターンでも、話題の中心であるケント・レーガンが以前教師をしていたことを話の途中で思い出した、もしくは話し相手がケント・レーガンについてよく知らないかもしれないと思い至って付け加えた、というニュアンスです。

2つの例文を見てお分かりかと思いますが、関係代名詞を使って文中の名詞に説明を加える際には説明箇所を,(カンマ)で囲みます。

各例文における追加説明箇所は以下の通りです。

例文① , who is turning to 50 years old this year,
例文② , who used to be a school teacher,

このように、
説明を加えたい単語+,(カンマ)+関係代名詞+説明+,(カンマ)+~
といった形になります。

関係代名詞that, who, which, where それぞれの使い方

関係代名詞の種類は、基本的にthatと、whから始まる疑問詞全てです。
ただその全部が日常的に使われるわけではありません。
今回はよく使われるthat, which, who, whom, whereの5つについて、詳しく見ていきます。

モノ・コトを表すthat

thatは置き換える対象がモノや出来事の場合に使います。

壁の上を歩いているあのネコは私の飼い猫です。
The cat that is on the wall is mine.

私たちは従業員全員を招待した会社のパーティに行きました。
We went to the company party that has invited all the employees.

モノ・コトを表すwhich

whichthatとほぼ同じように使えますが、主にモノを示す場合に使います。

私はとても甘くて美味しいワインを1本飲みました。
I drunk a bottle of wine which was very sweet and tasty.

今朝渋滞を起こした交通事故について知っているかい?
Do you know about the car accident which stopped the traffic this morning?

ヒトを表すwho, whom

whowhomヒトを示す単語と置き換えられる関係代名詞です。

この前私を助けてくれた警官を見かけました。
I saw the police officer who had helped me the other day.

彼は私が先週末図書館で会った男性です。
He is the man who/whom I met in the library last weekend.

whomを使うのは、関係代名詞を目的語として使う場合に限られます。

例文を分解してみてみると、
He is the man.
I met him in the library last weekend.

これらのthe manhimは同じ人物を指している上に、動詞のmeetの目的語としてhimが使われていますね。このように、him, her, them, meなどの目的格、もしくは目的語を指す場合の関係代名詞はwhomになります。

ただ、whomはどちらかというと話し言葉よりも書き言葉であるため、日常会話ではあまり使われません。

場所を示すwhere

whereは、場所を示したい場合に使える関係代名詞です。

私達が夏に泳ぎに行っていたビーチを覚えてる?
Do you remember the beach where we used to go swimming during summer?

ここが10年前に事故が起きた場所です。
This is the place where the accident happened 10 years ago.

whereには関係代名詞としての使い方だけではなく関係副詞としての用法もあるので違いを確認しておきましょう。

カナダは私が以前住んでいた国です。
Canada is the country where I used to live.

これを2つの文に分解すると、

Canada is the country.

I used to live in the country.

となります。

先行詞である名詞(the country)は、カナダのこと。
二つ目の文章では、前置詞+名詞(in the country)という形で場所を表す副詞として機能していますね。

こういった場合、whereは関係代名詞ではなく関係副詞となります。
また、関係副詞にはwhereの他に、whenwhyもあることも頭に入れておきましょう。

彼女が生まれた朝は大雪だった。
It snowed heavily on the morning when she was born.

主格と目的格を使った関係代名詞の作り方

ここまで関係代名詞の役割と使い方をみてきました。

ここでは、関係代名詞を使った英文の作り方をみていきます。先ほど例文を挙げる中でも説明したように、関係代名詞には主格目的格があります。
関係代名詞を使った英文を作る際、このどちらを使うかを判断する必要があります。

主格とは、文法で主語を表す格のことです。
目的格とは、「~を、~に、~と」のような動詞・前置詞の目的語として使われる格のことです。

以下2つの例文を使って主格と目的格の判断方法と日本語を関係代名詞を使った英文の作成手順を説明します。

  1. わたしはサックスを上手に弾ける少女を知っています。
  2. 彼は皆が知っているサッカー選手です。

手順1:関係代名詞が含まれる部分を探し、英語順(先行詞+関係代名詞+説明文)に直す

①わたしはサックスを上手に弾ける少女を知っています。
サックスを上手に弾ける少女 → 少女*サックスを上手に弾ける
※「少女」が先行詞、「*」の部分に関係代名詞が入ります。

②彼は皆が知っているサッカー選手です。
みんなが知っているサッカー選手 → サッカー選手*皆が知っている
※「サッカー選手」が先行詞、「*」の部分に関係代名詞が入ります。

手順2:「*」以外を英語に直す

少女*サックスを上手に弾ける
→ a girl * can play the sax well

サッカー選手*皆が知っている
→ a soccer player * everyone knows

手順3:関係代名詞を決定する

① a girl * can play the sax well
→「*」の後はいきなり動詞から始まっています。

つまり先行詞(a girl)can play the sax well主語になっています。よって、これは主格の関係代名詞です。

主格の関係代名詞で、先行詞がの場合はwhothatの場合はwhichthatを使います。

今回は先行詞が人なのでwhothatを使いましょう。
下記のように組み立てます。
A girl who / that can play the sax well.

② a soccer player * everyone knows
→「*」の後は主語+動詞の形になっています。

つまり先行詞(a soccer player)everyone knowsの目的語になっています。
よって、これは目的格の関係代名詞です。

目的格の関係代名詞で先行詞がの場合は、thatwhomwhoが使われることもある)、の場合はwhichthatを使います。

今回は先行詞が人なのでthatを使います。
なお、目的格の関係代名詞は省略することができます。
下記のように組み立てます。
A soccer player (that) everyone knows.

手順4:文の中に関係代名詞の部分を入れる

①「I know~.」②「He is~.」の「~」の部分に関係代名詞を使って組み立てた句、節のかたまりを入れます。

① I know a girl who/that can play the sax well.

② He is a soccer player (that) everyone knows.

先行詞が主格か目的格かによって使用する関係代名詞が違いましたね。
英文作成手順と判断方法をしっかり頭に入れておきましょう。

~番外編①~接続詞のthat と関係代名詞のthat は違う

ここでは関係詞that接続詞thatの見分け方について学習していきます。

文章の中でwhichwhosewhoなどが使われていればこれらは関係詞とすぐに分かります。

しかし、thatが使われていた場合は気をつけなければなりません。

下の例文を見てみましょう。

私は、2014年度の予算を見直すべきだという彼のアイディアを気に入った。
I like his idea that we will revise the budget for the year 2014.


私は、彼が昨日私たちに勧めてくれたアイディアと商品を気に入った。
I like his idea and products that he suggested to us yesterday.

①は接続詞であり、いわゆるthat節と呼ばれるものです。
これは文法的には同格名詞節と呼ばれます。
「彼のアイディア」「どのようなものか」that以下で説明しています。

his idea = we will revise the budget for the year 2014

このthat以下、we will revise the budget for the year 2014だけでも文法として正しく、文章が成り立っていますね。これが接続詞thatの特徴です。

②のthat関係詞となります。
suggestは他動詞であり直後に目的語が必要ですが、上の文章ではそれがありません。
つまり、that以下だけでは文章が成立しません。
これが関係詞thatの文章の特徴です。

that以下の文章が単体で成立するかしないかによって関係詞か接続詞かを判断する事ができるという事です。

関係代名詞と間接疑問文の違いについてはこちらの記事も参考になります。

~番外編②~句と節の違い

前述で「関係代名詞を使って組み立てたのかたまり」といった言葉を使用しましたが、句や節の違いは何だかわかりますか?

2語以上の単語が集まって1つの品詞と同じような働きをするものを指しますが、以下のような違いがあります。

句 → S(主語)+V(動詞)がないもの
節 → S(主語)+V(動詞)があるもの

例えば

丘の上に立っている家は僕のです。
The house on the hill is mine.

このon the hillは2語以上の単語で構成されているので「句」か「節」ですね。
しかし、これはon=前置詞、the=定冠詞、hill=名詞なので、この中にS(主語)+V(動詞)はありません。

したがってこのon the hillは、ということになります。
ちなみに前置詞(at / on / inなど)と名詞が接合しているので、前置詞句と呼ばれています。

以下の文はどうでしょう?

私が帰宅したとき、彼女は眠っていた。
When I came home, she was sleeping.

このwhen I came homeも2語以上なので、「句」か「節」。

しかし今度はI(S)came(V)と、S+Vがありますね。

よって、ということになります。
ちなみにこの節は、文章全体(she was sleeping)を修飾している副詞節
名詞節は名詞の役割を果たす節、形容詞節は、主に代名詞や名詞を修飾するという、いわゆる形容の役割を果たす節のことですね。

なるほど!と納得することができましたか?

~番外編③~制限用法と非制限用法

関係代名詞の話にもどります。

関係代名詞には、制限用法非制限用法の2つの用法があります。

制限用法

制限用法は、先行詞を形容詞的に修飾し、先行詞の意味をいくつかの種類の中から限定するために使われます。

彼は中国語を話すことができる少年です。
He is a boy who speak Chinese.

He is a boy.だけでは、複数の少年がいる中でどの少年を指しているかがはっきりしません。

そのため、関係代名詞whoを用いて少年がどのような少年であるかを限定します。
これを制限用法または限定用法と言います。

また、どのような少年かを補足したwho speak Chineseの箇所を制限節と呼びます。
以下の例文も制限用法です。

彼にはロサンゼルスに住んでいるおばさんがいます。
He has an aunt who lives in Los Angeles.

彼には複数おばさんがいる可能性があり、その中でも「ロサンゼルスに住んでいるおばさん」と限定的に修飾しています。
また、この文章の場合、以下のように分詞を使って表現することもできます。

He has an aunt living in Los Angeles.

意味は同じですが、おばさんの修飾方法として関係代を使わずに現在分詞(living)を形容詞的に用いて修飾しています。
話は少しそれましたが、名詞を修飾する、説明を加える方法はこういった方法もあるんだ、程度に頭に入れておいて下さい。

では、非制限用法をみてみましょう。

非制限用法

彼は少年ですが、中国語を話すことができます。
He is a boy, who can speak Chinese.

この文章では、「彼は少年」と述べた上で、関係代名詞whoを用いてその彼についての補足説明をしています。
非制限用法では、先行詞の後に必ず「 , 」 (カンマ)を置き、先行詞+カンマ(,)+関係代名詞の形をとります。
カンマの後は「そして、しかし」などの接続語を補って訳します。

彼にはおばさんがいて、そのおばさんはロサンゼルスに住んでいます。
He has an aunt, who lives in Los Angeles.

おばさんは一人だとし、そのおばさんについての補足説明として「ロサンゼルスに住んでいる」という情報を加えています。

なお、非制限用法を用いる際にはいくつかの条件があります。

  1. 先行詞が固有名詞
  2. 先行詞である名詞が1つ(1人)しかいないと考えられる場合
  3. 文脈で先行詞が何かを特定できる場合
  4. 先行詞が同じ種類の物を全て指す場合

参考までに覚えておきましょう!

まとめ

今回の記事では関係代名詞の基本的な使い方と、よく使う関係代名詞を使った英文の作り方を紹介しました。

関係代名詞は複数の文章をひとつにまとめたり、情報を補足したりしたい時に便利な表現テクニックのひとつです。

どんな場面でどんな風に使えるのかを意識してネイティブの会話を聞いたり文章を読んだりすると、実際の使い方がより理解しやすいでしょう。

また、用法や例文、使用シチュエーションなどを表にまとめて、新たに耳にしたり目にしたりした文章を付け加えていくのもいいかもしれませんね。

これを機にしっかりと関係代名詞の復習をして、上手な使い方を身に付けましょう。

基本がしっかりしていれば応用は難しくありません。
関係代名詞を使いこなして英会話の表現の幅を広げられるといいですね!