speakの意味と使い方|talkやtellとの違いや過去形など例文解説
speakという単語は日本語でもスピークとして使われているため、多くの方にとってなじみのある単語の1つ。しかし、speak=ただの「話す」というふうに覚えている方は、talk,tell,sayとの違いをきちんと説明できるでしょうか?
今回は、speakの意味をよく使うフレーズで説明しながら、talk,tell,sayとの違いを例文とともに紹介します。この記事を読めばspeakという単語の意味を深く理解できるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね。
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speakの意味
speakの意味は「話す」ですが、これだけではtalk,tell,sayとの違いはわかりません。
speakの話すという意味には、「口から声を出すだけ」というニュアンスが含まれています。なので誰かと話をしたりする場合にspeakは使いません。
私は日本語を話せます。
I can speak Japanese.
上記の文の場合、「日本語という音声を口から出せる」というニュアンスになるのです。
経済格差の問題について語ります。
I’ll speak about the issue of economic disparity.
講師は約1時間講演した。
The lecturer spoke for about an hour.
これらの文章のように一方的に話している感覚がある場合は、speakを用います。
speakの活用形
speakの活用形は、
現在形ーspeak
過去形ーspoke
過去分詞ーspoken
となります。speakは不規則動詞になるので、-edをつけても過去形、過去分詞にはなりません。そのためこの活用形をしっかりと覚えておきましょう。
彼は日本語を話す。
He speaks Japanese.
彼は日本語を話した。
He spoke Japanese.
彼は友達の間で評判が良い。
He is spoken well of by his friends.
speakを使ったフレーズ
ここからは、speakを使ったさまざまな例文フレーズを紹介します。
どれも会話に出てくる頻出表現ですので、フレーズを丸ごと覚えるようにしましょう。
speak with
speak withは、~と話す、~な口調で話すと言った意味になります。
もう少しゆっくり話してもらえますか?
Could you speak more slowly?
彼女は悪意に満ちた口調で話す。
She speaks with a baleful tone.
speak out
speak outは、堂々と意見を言う、ずばり言う、といった意味になります。
speak outにagainst がついて、「~を非難する」という表現でよく使われるので、合わせて覚えておきましょう。
あなたは会議でもっと堂々と意見を述べるべきだ。
You should speak out more at a meeting.
多くの人が人種差別に反対した。
Many people spoke out against racism.
speak up
speak upも、speak outのように堂々と意見を言うといった意味がありますが、それに加えて「大きな声で話す」という意味も含みます。
大きな声で言っていただけますか?
Could you please speak up?
聞こえるように大声ではっきり話してください。
Please speak up to be heard.
to speak of
to speak ofは、これと言うほどの~、これといった~という意味になり、通常否定文として用いられます。
彼女にはこれといった個性がありません。
She has no personality to speak of.
この商品はこれといったセールスポイントがない。
This product has no selling point to speak of.
speak for oneself
speak for oneselfは、自明の理である、はっきりしている、雄弁に物語っているといった意味があります。
その事実を見ればはっきりわかる。
The facts speak for oneself.
speak for yourself
speak for yourselfは直訳すると「あなた自身に言え」という意味になりますが、その意味から派生して、お前とは違うからな、勝手に決めつけないで、私は違う、という表現になります。
A:つまらない映画だったね。
A:We had a really boring movie.
B:勝手に決めつけないでよ!私はすごく楽しかったよ!
B:Speak for yourself! I had a wonderful time!
talk・tell・sayとの使い分け
ここまではspeakの意味やさまざまな表現を紹介してきましたが、speakの類似表現にはtalk,tell,sayの3つがあります。
これらの単語はそれぞれ違うニュアンスを持つのですが、みなさんは全て違いを理解できているでしょうか?もし分からない方は、ここで紹介する説明をしっかりと読んで、違いを理解できるようになりましょう。
talk
talkも話すという意味になりますが、ニュアンスとしては、会話・コミュニケーションをしているイメージになります。speakは一方的に話しているのに対し、talkは一方的ではなく質疑応答ややり取りがあると覚えておきましょう。
相談したいなら電話していいよ。
You can call me if you want to talk.
違う話題を話しましょう。
Let’s talk about different topics.
tell
tellも言う、話すという意味になりますが、tellはメッセージに焦点が当たります。
彼は私に買い物に行きたいと言った。
He told me he wanted to go shopping.
上記の文の場合、「買い物に行きたい」というメッセージに焦点が当たっています。
先生は私に宿題を終わらせるように指示した。
My teacher told me to finish my homework.
さらに、tellは分かる・知っているという意味でも使われます。
AとBを区別できる。
I can tell from A and B.
say
sayも言う、話すという意味ですが、sayは言葉自体に焦点が当たります。
何て言ったの?
What did you say?
誰かに親切にしてもらったら、ありがとうと言うべき。
If someone is kind to you, you should say thank you.
このように「言うことそのもの」に焦点が当たっている場合にsayを用います。
まとめ
今回は、speakの意味をよく使うフレーズとともに紹介しながら、類似表現であるtalk,tell,sayの違いを説明しました。恐らく多くの方がspeak=ただの「話す」という意味で使っていたのではないでしょうか?
今回紹介したように、日本語訳だけで覚えていると他の類似表現との違いがわからなくなる場合があります。きちんとニュアンスまで理解し、言葉をイメージ化できるようにしていくことが大切です。
それぞれのフレーズを繰り返し練習し、類似表現との差別化を覚えて使いこなせるようにしていきましょう!