カタカナ発音は矯正した方が良い?ネイティブ発音になる2つのコツ
英語にはf(エフ)やr(アール)など、日本語にはない音があります。
これらの音を実際に発音する際は、カタカナで読んだような発音になってしまうことも多いと思います。
このカタカタ発音、矯正をした方がいいのでしょうか?
発音が難しいからという理由で、「そのままカタカナ発音で伝わるならそれでいい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
日本人なので、当然ある程度の日本語なまりが出てしまうのは仕方のないことですが、できるだけ矯正することをおすすめします。
なぜカタカナ発音でも通じるの?
なぜ矯正する必要があるのか、その理由をお伝えする前に、カタカナ英語でもなぜ通じるのか考えてみましょう。
例えば、日本語を勉強している外国人が頑張って日本語を話すとします。
「ワタシノナマエハ○○デスワタシハアメリカカラキマシタ。」
理解できないことはないのですが、聞き取りにくいのは確かです。
これと同じように、ネイティブの人も日本語なまりの英語で話しかけられても理解できないことが多いのです。
ただ、日本に長く住んでいる外国人にしてみれば、日本人が話す英語は比較的簡単に理解することができます。
これは日本人が周りにたくさんいて、普段から日本語なまりの英語を毎日のように聞き続けているからです。
日本人特有の発音や文法のくせ、よく使う単語を分かっているため、なまりの強い英語でも聞き取ることができるのです。
ローカルの人は全然理解出来ない!
英会話スクールの先生と英語で話すことが出来るようになり、いざ海外でも地元の人と英語でコミュニケーションを、と思うことでしょう。
しかし、英会話スクールの先生は理解してくれていたのですが、ローカルの人と英語で話そうとしても全く理解してもらえないことがあります。
なぜ海外のローカルの人が理解してくれないのかと言えば、それは日本語なまりの英語に慣れていないことが原因です。
慣れていないから、聞きとれない部分の予想もつきにくく、結果として文脈全体の理解ができないということになりかねません。
したがって、もし本当の意味で英語をきちんと習得したいと望むのであれば、必然的に発音を矯正する必要があります。
発音に関して実際にあった話をご紹介します。
日本人のAさんは海外に留学中、現地に彼女ができましたが、英語はあまり話せませんでした。
しかし、何ヶ月間か付き合っている間に、彼女はAさんが話している英語を完璧に理解できるようになりました。
そして、Aさんが初めてその彼女のお家へ遊びに行った時のことです。
彼女の両親と兄弟はAさんが話す英語を全く理解できなかったのです。
Aさんが英語で言う度に、何を言っているか分からないという顔をされ、彼女が通訳をするという状態が続きました。
これはなぜ起こったかと言うと、Aさんと彼女は、毎日のように電話で話もしていましたし、学校でも話をしていました。
そのため彼女はAさんのカタカナ英語に慣れていましたが、彼女のご家族はAさんの独特な発音に慣れていないため、理解することができなかったのです。
このように、自分が話す英語をしっかりと理解してもらうためには、カタカナ英語ではなく、ある程度ネイティブに近い発音で話せるようになる必要があります。
リスニングだけでは効果が薄い 画期的な矯正方法
では、具体的にカタカナ発音からネイティブの発音に修正していく方法をご紹介します。
発音の矯正に効果的な1つ目のコツは、シャドーイングを録音することです。
シャドーイングとは、CDから流れてくる英語の音を、そっくりになるように真似るという発音矯正法です。
「CDからながれる音の影」という意味でシャドーイングと呼ばれています。
聞こえてきた瞬間にその音を出していくという練習方法は非常に効果的です。
ただ、大人になってからシャドーイングの勉強をすると、聞こえた音の真似が上手く出来ないということが多いです。
実は子供の時は聞いた音をそのまま言える能力がありますが、大人になるとその能力は衰えてしまうのです。
そのため、大人になってからひたすらシャドーイングの練習を続けるだけでは、ネイティブのような発音にはなかなかなりません。
この打開策として、シャドーイングしている発音を録音するという英語学習が有効です。
ネイティブ発音になる2つ目のコツ
もちろんただ録音するだけではトレーニングにはなりません。
録音し終わった後に、必ずCDの音と自分の音の比較を行ってください。
比較すると、CDの音と自分が発音している音が全く違うということに、初めて気づくはずです。
それに気付いたら、「どういう風に直していけばこのCDの音源に近い音になるんだろう」と考えて、繰り返し練習します。
留学をしている人たちも、最初は日本語なまりやカタカナ英語を話しています。
それが段々ネイティブのように話せるようになる理由として、聞こえてきた音をなるべくそのまま言うという努力を、毎日欠かさずしてるからです。
海外にいると、シャドーイングのような状況が日々繰り返されるので、きちんと発音が矯正されていくのです。
ひたすら繰り返す
発音を矯正するためにはひたすら続けることが非常に重要です。
ここでは具体的な手順を説明します。
まず、シャドーイングを録音します。
CDの音と録音した音を比較します。
音の違う部分を聞き分けて、少しずつ直していきます。
以上の作業を継続していくことで、カタカナ発音からネイティブな発音へ少しずつですが確実に変わります。
なぜなら、あなたの舌や口が英語発音できるように慣れていくからです。
まとめ
カタカナ英語でも、日本で生活している外国人に対しては通じることが多いです。
日本に住む外国人は、常に日本人がいる環境で生活しています。
そのため、日本人が話す訛りの強い英語やカタカナ英語に慣れており、聞きとれるからです。
では、実際に海外に行くと、どうでしょうか。
日本語なまりのカタカナ英語に慣れておらず、通じない可能性が高いのです。
以上のことから、カタカナ英語は積極的に矯正していくべきだと言えるでしょう。
そして、カタカナ英語を矯正するためにはシャドーイングが効果的です。
効果的な練習方法の第一歩は、シャドーイングした自分の発音を録音し、元の音源と聴き比べて全く別物であることを認識し、そっくりな発音になるよう練習を繰り返すことです。
このシャドーイングをひたすら繰り返し行っていけば、英語の聞き取り能力も発音もかなり良くなっていきます。
時間がかかる練習なので、焦らずじっくり、毎日少しずつでも良いので進めていくと良いでしょう。
動画でおさらい
カタカナ発音は矯正した方が良い?ネイティブ発音になる2つのコツを、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。