belongの意味と使い方は?過去形・過去分詞・発音の読み方・例文
belongという英単語は、単語帳で見ると「所属する」という意味がよく紹介されています。ですが実はbelongには「所属する」以外の意味もあるのです。
ここでは、belongの意味と、覚えておくと便利なbelongのコアイメージを合わせてお伝えします。コアイメージを押さえておくことで、「所属する」では理解できなかった英文も理解でき、使い方もクリアになりますよ!
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belongの意味・発音・活用形
belongには「(~に)所属する」以外に、(~に)属する、(~の)一員である、(~の)所有物である、といった多様な意味があります。
このbelongの読み方は、カタカナで表すとビロングです。belongのloは、Lの発音なので巻き舌ではなく、カタカナのラリルレロのロに近い発音になります。
belongは通常動詞で使われるので、過去形、過去分詞形の形も持っています。過去形も過去分詞形も規則変化で、belonged(ビロングドゥ)となります。
先ほど、belongの意味を4つ紹介しましたが、実は意味の多い英単語を覚えるのにはコツがあります。そのコツは「コアイメージを覚えること」です。コアイメージとは、その単語の中心的な意味です。コアイメージを捉えることで、複数の意味をコアイメージに連なるものとして覚えていくことができます。
>>is beingの意味と使い方|訳し方のコツはbeingのコアイメージを掴むこと
belongのコアイメージ「あるべきところにある」
belongを覚えるときにまず覚えたいのは「(物)があるべきところにある」「(人)がいるべき所にいる」というコアイメージです。
また、名詞の用法としてbelongings(持ち物)という意味もあります。こちらも「(ある人のもとに)あるべきもの」というニュアンスで理解できます。belongのコアイメージについて、例文とともに解説します。
この本を置く場所は一番上の棚です。
The books belong on the top shelf.
この文章の場合、コアイメージを元に訳すと「この本は、一番上の棚にあるべきです」という意味になります。そこから「この本を置く場所は一番上の棚です」という和訳をすることができます。
この道具をまとめておいて。
Put together the tools where they belong.
put togetherは「~をまとめる」という意味なので、コアイメージを踏まえて意味を考えると「この道具を、あるべきところ(ふさわしい場所)にまとめておいて」が元々の意味となります。
私の居場所はここではないと感じる。
I feel that I don’t belong here.
この文章をコアイメージから理解すると「私は、ここがいるべき場所でないと感じる」となります。それが本来の意味で、そこから「居場所ではない」という意味が派生しています。
このTシャツは誰のですか?
Who does this T-shirt belong to?
「このTシャツのあるべきところは誰(のもと)ですか?」という意味から、上記のような和訳が生まれています。なので、この文章もコアイメージから理解できます。belong toの後には名詞が来て、「(名詞)にあるべきである」「(名詞)にいるべきである」といった意味になります。
私はチームAに所属している。
I belong to team A.
「所属する」と訳せる場合も、コアイメージから理解することが可能です。コアイメージである「私はチームAがいるべき場所である」という意味から派生して「所属する」という和訳が生じています。
このように、「(物)があるべきところにある」「(人)がいるべき所にいる」というコアイメージを覚えておくことで、さまざまなbelongが理解しやすくなります。
>>「担当する」の英語5つ|ビジネスやメールで使えるフレーズ
belongの使い方を例文で確認
さまざまな訳を持つbelongの例文を以下に示します。それぞれがどのようにコアイメージと関連しているか、確認してみてください。
私は身も心もあなたのもの(あなたのもとにあるべきもの)。私は永遠にあなたのものです。
I belong to you, with my body and soul. I am yours forever.
叶うことはないとわかっているけれど、いつか君が僕のものになる(君のいるべきところが僕のもとになる)ことを夢見ている。
Although I know it’s never come true, I dream that someday you belong to me.
belong toという表現と似た表現でbelong withという表現もあります。belong toが「所属する」という意味である一方、belong withは「一緒にいるべきもの」という意味合いになります。
これらの絵画は、印象派の作品に属している(印象派の作品の中に置かれるべきである)。
These paintings belong with the Impressionist works.
テイラー・スウィフトの「You Belong With Me」という楽曲がありますが、you belong to meだと「あなたは私のもの」という意味になるのに対し、you belong with meだと「あなたは私と一緒にいるべきもの」というより強いニュアンスになります。
他にも、マライア・キャリーの「We Belong Together」など、belongという言葉はラブソングにも頻繁に登場します。
私たちはこのコミュニティに所属している(このコミュニティがいるべきところです)。ここの人々は両手を広げてわたしたちを歓迎してくれた。
We belong in this community. The people here have welcomed us with open arms.
彼の献身的な働きぶりは、まさに我が社にふさわしいものだ(我が社にあるべきものである)。
His dedication to hard work truly belongs in our company.
この例文で使われているbelong inという表現については、単なる所属よりももっと「その場や役職にふさわしい」というニュアンスを込めたいときに使います。
倫理的な配慮は、あらゆるビジネスにおける意思決定の最前線にあるべきものだ。
Ethical considerations belong at the forefront of every business decision.
belongの意味と使い方は?過去形・過去分詞・発音の読み方・例文まとめ
belongの持つ意味とコアイメージについて解説しました。
英単語の中には、belongのように異なる意味をいくつか持っている単語があります。そういったときには、語源などからコアイメージを調べ、それぞれの意味をコアイメージと結びつけて覚えることで覚えやすくなります。
今後、英語の中にbelongが出てきたら、今回解説したbelongのコアイメージ「(物)があるべきところにある」「(人)がいるべき所にいる」を思い出して、さらに理解を深めていきましょう。