期間を英語で表現するには?重要単語16語と例文をまとめて紹介
日本語では、ごく当たり前に使っている期間という言葉。
いざ英訳しようと思うと適切な表現がすぐに思い浮かばないという方もいるかもしれません。
例えばキャンペーン期間、開催期間、保存期間は英語でどのように表現すればよいでしょうか。
今回は、私たちが日本語で使い慣れている期間にまつわる英語表現がテーマです。
単語のニュアンスの違いをマスターし、自然な英語表現を身につけましょう。
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
期間を表す名詞5選
期間を表す英語表現にはさまざまな種類があります。
まず名詞の中で主に使われるものを5つ紹介します。
term
学校の学期や仕事の任期を表す際によく使われるのがterm。公的に定められている期間、はじめから決まっている期間を表す際に使用されることが多い単語です。
最近はビジネスシーンでも、タームというカタカナで表現されることが増えてきました。
大統領の任期は4年である。
The president’s term of office is four years.
period
終止符を意味するピリオド。始まりがあって終わりがある一区切りを表す言葉で、時間の長さとは関係なく使うことができます。例をみてみましょう。
5分間
a period of five minutes
江戸時代
the Edo period
石器時代
the Stone Age
その他、periodは学校の授業時間、~時限目を表すこともできます。
第2時限
the second period
また、from~to~と組み合わせることで、期間をより具体的に表すことができます。
2018年4月から2019年1月までの10ヵ月間
The 10 months period from April 2018 to January 2019
era
始まりがあって終わりがある一区切りの中でも、歴史的な特徴を持つ期間や、ある人物が統治した時代など、強調したい要素を含むときはeraが使われることもあります。
冷戦時代
the cold war era
新しい時代
a new era
duration
durationは継続した期間を表す言葉です。termやperiodが始まりと終わりを意味するのに対し、durationは継続性を持つ言葉。
例えばduration of callといえば通話時間のこと。
ずっと通話している状態が継続しているのでdurationが使われます。他にも例えば、飛行機内ではこのようなアナウンスや記載がありますね。
飛行中は安全のためシートベルトをしっかりお締めください。
Please keep your seat belts securely fastened for the duration of the flight.
フライトの間ずっと、という継続の意味からdurationが使われています。
span
periodと同じニュアンスですが、比較的短い期間を表すのがspanです。日本語でもスパンというカタカナ語で使われますね。短時間、しばらくの間という意味で使われることもあります。
lifespanといえば寿命。人生は短いものだというニュアンスが伝わってくる言葉ですね。
日本の平均寿命はどれくらいですか。
What is the average lifespan in Japan?
人生の節目のお祝いの表現ならこちらの記事もおすすめ。
期間を表現する前置詞7選
名詞だけでなく、前置詞を使って期間を表すこともできます。どのような前置詞が使われているのかみてみましょう。
by
幅広く様々な場面で使えるbyですが、by~で~までという期間を表すことができ、期間の起点や終点を表す際に使われます。
私は月末までにその仕事を終わらせます。
I will finish that work by the end of this month.
from
from+場所の使い方は馴染みがある人も多いのではないでしょうか。~からという時間の起点を表す際にもfromを使います。
その店は午前9時から営業している。
That shop will open from 9 am.
またfrom~to~で日付を指定した期間を表現できます。
私は3月20日から25日まで東京に行く予定だ。
I will go to Tokyo from March 20 to March 25.
since
fromと同様に~からという意味ですが、fromが起点なのに対し、sinceは今に続いている継続性のニュアンスが含まれます。
そのため、sinceを使うときの動詞は現在完了形です。
私は先週から彼女に会っていません。
I have not seen her since last week.
for
forは一定の期間の長さを表します。例えばfor 2 daysといえば、2日間という意味。
2日間や3年間といった具体的な数字で表現する際はforを使います。
この修士課程は2年間のプログラムです。
This Master’s program is for 2 years.
during
forと同様の使い方をするのがduring。ただしforと違うのは、~間ずっとという継続性が意識されるところです。
継続性については名詞durationでも出てきましたが、durには長持ちする、状態が変わらない、という意味があります。
そこに名詞化するationが合体してdurationになったというのがdurationの成り立ちです。
duringには数字が続くことはなく、代わりに継続性がわかる名詞が来ます。
例えば
during summer(夏の間)、
during daytime(昼間に)
といった具合です。名詞の代わりに具体的な数字を使いたい時はforを使うと覚えておきましょう。
in
in+時間で、あと~で、~(時間の長さ)後と表すことができます。例えば、in 2 daysといえば2日後にとなります。~後といえば、afterを想い浮かべるかもしれませんが、afterは、時間的に何かの出来事の後を表すので使いません。
例えば、1時間後に戻ります、と言いたい時は、inが正しい使い方です。
I will be back in 1 hour.
I will be back after 1 hour.とは言えませんので注意しましょう。afterを使いたい場合は、
学校に行った後に戻ります。
I will be back after school.
というような使い方になります。
within
~以内にと言いたい時はwithinが使われます。inと比べると、その期間内であることが強調された表現です。in 2 daysであれば2日経ったらといったニュアンスですが、within 2 daysの場合、2日以内でそれを越えない期間を表しています。
30分以内に仕事を終わらせるつもりだ。
I will finish my work within 30 minutes.
このように、定めた時間を超えないと言いたい時にはwithinを使いましょう。
納期と締め切りの英語表現ならこちらの記事もおすすめ。
期間を表現する接続詞4選
接続詞でも期間の表現は可能です。接続詞は文章と文章を繋ぐ役割を持つ品詞。つまり、文章全体の意味を補うことができます。そのため、接続詞を使うことで幅広い表現ができます。
接続詞の具体的な使い方についてみてみましょう。
till / until
意味は〜までずっとで、継続する動作や持続している物事の期限を表します。
例文をみてみましょう。
バスが来るまで待ちます。
I will wait until the bus comes.
母が戻るまで本を読んでいます。
I will read a book till my mother comes back.
tillもuntilも同じ意味ですが、untilはやや改まった言い方で、tillは日常会話やカジュアルな場で使われる傾向があります。ただし、文頭に使う場合はuntillを使いましょう。また、untilもしくはtillに続く節では未来形にはならないので注意してくださいね。
while
~(している)間ずっとという意味で、動作や状態が継続している期間を表します。
またwhileに続く節は進行形となることが多いです。
旅行中、彼はずっと子供の世話をした。
He looked after his children while they were traveling.
ちなみにwhenも特定のタイミングを表すだけでなく、次のように期間を表現できます。
彼女が寝ていた時、彼から電話があった。
He called her when she was asleep.
期間に関わる単語一覧
日本語で~期間という関連用語はいろいろありますね。ここではさまざまな用語の英語での言い方や例文をみていきましょう。
有効期間
validity period
available period
有効期限と表現したい場合はexpiration dateになります。
expireは終了する、満了するという意味の動詞です。
期間限定
limited time only
この商品は期間限定で販売されていますと言いたい時は
This item is available for a limited time only.
となります。
お試し期間
trial period
ちなみに会社の雇用試用期間の場合は、probation periodという表現が一般的です。
滞在期間
length of stay
海外旅行のときに記入する出入国カードには、length of stayという項目があります。
テスト期間
exam week
ちょうどテスト期間なの。
I am in the exam week at the moment.
猶予期間
grace period
保存期間
storage period
retention period
対象期間
period covered
target period
開催期間
period
展示会期間中など持続性を強調したい場合はduration of the exhibitionと言えます。
(政策などの)実施期間
implementation period
回答期限
deadline for responses
reply deadline
利用期間
period of use
調査期間
investigation period
積立期間
accumulation period
作業期間
working period
充電期間
resting period
cool period
こちらはお休みしてリフレッシュする方の充電時間で、resting periodのrestは休むという意味の動詞になります。
ちなみに、携帯電話など電子機器の充電時間はcharging timeになります。
契約期間
term of the contract
contract period
出張期間
period of business trip
まとめ
期間に関わる単語や表現は、提出や申し込み、契約書など日常生活やビジネスシーンで何かと多いですね。曖昧にすると自分だけでなく周りに迷惑をかけることもあるので、間違いがないよう注意深くやりとりしたいものです。
日本語では意識せず使い分けている言葉も英語になるとパッと出てこないこともあります。今回紹介した名詞や前置詞、接続詞を使い、適切に期間を表現してみましょう。
外国語の細かいニュアンスを理解するには外国人と直接対話するのが一番です。
ネイティブ講師による英会話レッスンや短期の語学留学など実際の会話の中で様々な表現に触れ、自分で使ってみる学習は上達への近道です。自分に合った勉強法を見つけてあなたの英語力のレベルアップを目指しましょう。