実績を英語で?会社紹介から履歴書などビジネスに使える英語表現の使い方・英語例文

ビジネスシーンにおける英会話は、中学や高校で学んだ英語の知識では太刀打ちできないことも多々あります。
仕事をしているとよく使う実績という言葉も、いざ、英語で伝えようと思うとなかなか単語が思い浮かばない方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、ビジネス英語で欠かせない単語のひとつである実績をテーマにし、様々な場面でふさわしい英語表現を紹介します。
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「実績」を表す単語~基本編~
まず、日本語での実績の意味を確認しておきましょう。
実績とは
①実際にやり遂げた成果・業績
「実績をあげる」「実績を買われて栄転する」
②過去において実際に生産、または消費した物質の量
日本語でも大きく分けて2つの意味があることがわかりますね。
では、英語で実績を意味する単語はいくつあるのでしょうか?実はよく使われる基本的なものだけで5つあります。
まずはこの、よく使われる5つの単語を押さえましょう!
①腕前・出来栄え・能力
performance
まずはこの、日本人でも親しみのあるperformanceから。
日本語としてもパフォーマンスというカタカナ表現として馴染みがありますよね。もともと演技、演奏、興行などを意味するため、日本語としてのパフォーマンスはその意味が強いです。
ただ、実績というニュアンスで使う場合には、その腕前や出来栄え、能力というニュアンスを含んだ実績を表現し、不可算名詞となります。
performanceを使った実績の関連表現
日本語 | 英語 |
---|---|
営業実績 | business performance |
前年の実績 | performance of the previous year |
過去の実績 | past performance |
実績表 | performance table |
財務実績 | financial performance |
販売実績 | sales business performance |
利益実績 | profit performance |
経営実績 | management performance |
取引実績 | trading performance |
performanceを使った例文
過去の実績があります。
There is past performance.
取引先がこれまでの彼女の実績を評価してくれました。
Our clients evaluated her past work performance.
あの会社は財務実績を大幅に改善する必要があります。
That company needs to improve its financial performance dramatically.
②一定の努力によって成し遂げられた偉業
achievement
achievementは、成し遂げる、功績を立てるの意味を持つ動詞achieveの名詞です。
一定の努力によって成し遂げられた偉業といったポジティブなニュアンスがあり、優れた結果を表す際に使われます。
実績だけでなく、達成、成就、業績、偉業などといった訳でも使われます。
achievementを使った実績の関連表現
日本語 | 英語 |
---|---|
学校の成績 | academic achievement |
納入実績 | sales achievement |
実績がある | have achievements |
実績を挙げる | make an achievement |
achievementを使った例文
フローレンス・ナイチンゲールはその功績を称えられた。
Florence Nightingale was praised for that achievement.
これは私の最高の実績よ!
This is my greatest achievement!
③数や期間を伴う実績
record
recordは本来、記録、録音などを意味します。よって、数にまつわる記録として残っている実績や、期間が伴う実績を表す際はrecordを使用します。
今まで通ったという意味のtrackを伴ってtrack record(実績)とする場合もあります。
会社などで積み上げたもので、かつ記録として残っているもの、業績を表現するのにピッタリの表現ですね。
recordを使った実績の関連表現
日本語 | 英語 |
---|---|
実績 | past record |
実績 | track record |
販売実績 | sales record |
出荷実績 | shipping record |
納入実績 | delivery record |
導入実績 | introduction record |
recordを使った例文
彼は100メートル走の記録を持っています。
He holds the record for 100m sprint.
我が社は実績のある人材を求めています。
We are looking for someone with a proven track record.
彼女は営業実績に富んでいます。
She has a strong track record in sales.
素晴らしい実績、優れた実績を表現するにはstrongやimpressiveといった形容詞が使えます。
ちなみに、オフレコという言葉がありますが、これはoff the recordの略で、記録に残さない、非公表を表す言い回しです。参考までに覚えておいてくださいね。
④行動に対する結果としての実績
result
resultの核となる意味は結果ですよね。そのため、行動に対する結果としての実績を意味します。結果の積み重ねが実績だからかもしれませんね。
実績という意味でresultを使うときは複数形のsをつけ、resultsとして使うことが多いです。また、actural(実際の)を伴って、actual results(実績)として表現することもよくあります。
ポジティブな実績だけではなく、ネガティブな実績に対しても使用することもポイントです。
resultsを使った実績の関連表現
日本語 | 英語 |
---|---|
学校の成績 | academic results |
前月の実績 | results of the previous month |
過去の実績 | past results |
使用実績/利用実績 | use results |
営業実績 | business results |
決算報告書 | financial results |
実績を積み上げる、作る | get results |
earn results | |
produce results | |
achieve results | |
deliver results |
resultsを使った例文
そこは子供たちの教育に実績がある学校です。
That’s a school which has good results for educating children.
彼女はそれらの実績を積んできた。
She has achieved those results.
実績を作る必要があるな。
I need to deliver actual results.
ちなみに、ビジネスシーンにおける実績の話題の際に、M-O-M、MOMといった表記を見ることがあります。これはmonth over monthの略で前月比のことです。
前年比であればyear over yearでY-O-Y、YOYとなりますよ。
前月や前年の実績と比べて話したいときに便利な表現ですね。
⑤良い実績
accomplishment
accomplishmentは動詞accomplish(成し遂げる、果たす)の名詞です。
achievement同様、良い実績を意味するポジティブな表現の際に使います。功績をたたえる際に用いられることが多いです。
実績以外に業績、成果といった訳でも使われます。
accomplishmentを使った実績の関連表現
日本語 | 英語 |
---|---|
偉大なる実績(偉業) | great accomplishment |
学問上の業績(学績) | academic accomplishment |
社会的実績 | social accomplishment |
accomplishmentを使った例文
家族は彼女の学績を誇りに思っています。
My family is proud of her academic accomplishments.
月探査は20世紀を代表する科学的偉業の一つである。
Moon exploration is one of the best scientific accomplishments of the 20th century.
ビジネスシーンに使える英単語・例文はこちらの記事が参考になります。
「実績」を表す単語~上級編~
代表的な5つの実績を表現する単語を紹介しましたが、その他にも意訳的に実績を表現する単語、フレーズがあります。
これらも押さえ、実績に関する英語表現を完璧なものにしましょう!
actualを使った実績表現
actualは実際の、現実のを意味する形容詞です。
つまり、実際にかかった~という意味を持つactualは、前述のactual results(実績)といった表現だけでなく、実績〇〇や〇〇実績といった表現をするのにもってこいの単語なんです。
actualを使った実績にまつわる表現
日本語 | 英語 |
---|---|
実績値 | actual value |
実績データ | actual data |
売上実績 | actual sales |
発注実績 | actual order |
消費実績 | actual consumption |
実績コスト | actual cost |
ビジネスシーンでは、target(目標)やbudget(予算)、estimate(見込み)に対して単にactual(実績)として使われることもあります。
また、データが現実の実績であることを示す際などにactualがよく使われるので、技術者やIT関係の方はマスターしておきたい単語です。
experienceを使った実績表現
今までにやってきたこと全てを指す実績は、経験という意味のあるexperienceを使っても表現できます。
この場合、経験と訳しても実績と訳してもニュアンスは変わりませんよね。
私は家庭教師として豊富な経験/実績があります。
I have plenty of experiences as a tutor.
彼女にはもっと経験/実績が必要みたいね。
It sounds like she needs more experience.
完了形have/hasを使った実績表現
実績という日本語を視点を変えて言い変えてみると、ズバリ当てはまる英単語を使わずとも簡単な英単語を使って表現することができます。
例えば、海外での使用実績があるという日本語、これは海外で使われたことがあるということですよね。
つまり、実績=今まで~したことがあるととらえると、完了形の表現が使えるということになります。
例文を使ってわかりやすく説明しましょう。
この装置は海外で上手くいった使用実績があります。
→この装置は海外で首尾よく使われれています。
This machine has been used successfully abroad.
この製品はメキシコ企業での使用実績はありますか?
→この製品はメキシコ企業で採用されたことはありますか?
Has the product been adapted by any Mexican companies before?
使用実績であれば、使われたことがある、導入されたことがあるとして完了形を使って表現できますね。
前述のexperienceで表現した経験のニュアンスを含んだ実績という場合も完了形を使って表現できます。
私は10年間大学教授をしている実績があります。
→私は10年間大学教授をしています。
I have been teaching as a college professor for 10 years.
とても身近な単語、基礎的な文法で表現することができました。
このような言い回しの仕方は実績に限らずあらゆる表現に関しても当てはまることです。
〇〇の英単語ってなんだっけ?と思い悩んだ際には、一度視点を変え、日本語で別の言葉で言い変えて表現することができないか考えてみることをしてみましょう。
そうすることで、案外簡単な英単語で表現できる言い回しを思いつくことも多く、辞書をひきながら、冷や汗をかきながら、必死で英語を考える…なんてシーンも減りますよ!
日英、英日の翻訳の際、型にはまった英訳、和訳にこだわりすぎると逆に不自然な英語、日本語になってしまうことがあるので、柔軟に考えるのがポイントです。この方法は是非試してみてください。
現在完了形の使い方が不安な方はこちらの記事が参考になります。
まとめ
実績はさまざまな単語、フレーズで表現できました。
今回紹介した単語や表現一覧、例文はこの機会に全部覚えましょう!
また、ニュアンスの違いも把握して、その場に合ったフレーズを選びましょう。
ビジネスのシーンでは、相手の信頼を勝ち取ることがとても大切です。
曖昧な表現は好感度を損なう原因ともなりかねません。
特に専門性の高い関連用語を必要とする分野では、英検の上級合格者やTOEICテスト高スコア取得者といえども的確に表現することが困難な場合があります。
事前に英日専門用語に強い辞書でワードを検索するなど、情報収集の手間を惜しまないようにしましょう。
新しく学んだ英単語は発音をチェックし、耳でもきちんと理解した英単語にしましょう。
せっかくの新単語を目で見て覚えるだけの英単語に終わらせてしまっては勿体ないです!
会話においては文字が表示されるわけではありません。
相手の発音を聴き取れてこそ意味があります。
多様な表現をマスターして豊かな英会話を楽しみましょう。