belowの意味はなに?使い方やbelowを使ったフレーズを覚えて使いこなそう!
日本では、〜の下を表すbelow(カタカナ発音:ビロゥ)。
今回の記事では、belowの意味や使い方、belowを使ったフレーズをご紹介します。
また、ネイティブ相手にも正しい表現で伝えられるように、同じような意味を持つfollowing、underとの使い分けも解説しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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belowの意味と使い方は?
belowは前置詞、副詞として用いられる単語。
それぞれの品詞でニュアンスは異なるものの、一般的にはbelowが装飾する単語よりも下の位置にある、という意味で使われています。
belowが指す単語を基準として、それよりも下に(低く)位置しているというイメージで捉えると分かりやすいでしょう。真下ではなく、基準となるものと下にあるものが接していないというところがポイントです。
これらを踏まえたうえで、次から品詞ごとの意味を見ていきましょう。
前置詞
前置詞として用いられる場合は、belowに続く単語によってニュアンスが変わります。
・位置や場所:〜より下に、低い
belowに続く単語が、位置や場所をあらわす場合、その単語よりも下に、下流に、低いといった意味になります。
below sea levelというフレーズで考えてみましょう。
sea levelが海面という位置・場所を示しているので、海面下という意味になるのです。
・年齢や温度、速度などの数量:〜より低い、〜以下(未満)
below 10℃(10度未満)といった具合に、belowに数を表す単語が続くと、その数よりも低い、以下(未満)といった意味の表現になります。
あとの項目で、~歳未満という意味の熟語も紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
・地位や身分などの水準:低い・劣る
階級や地位、身分を意味する言葉にも、belowを使うことができます。
I’m below himといえば、私は彼よりも地位が低いという意味になります。
このように、belowの前に置いた階級や地位、身分が基準よりも低い、劣るという意味になるので、覚えておきましょう。
・価値や評価、品位:〜にふさわしくない、値しない
belowが装飾する単語が価値や評価、品位などを表す場合、その基準にふさわしくない、値しないという意味にもなります。しかし、そのように伝えたい場合、一般的にはbelowが英表現として使われることはあまりありません。
この場合は、〜より下に位置する、といった意味を持つbeneathを用いることが多いので、併せて覚えておくとよいでしょう。
例えば、below contemptという、軽蔑するに値しないという意味のフレーズがありますが、多くの場合belowではなくbeneathに置き換えられて使われています。
副詞
副詞のbelowには、基準となる語句よりも下に、下方に、下流に、以下に、低くなどの意味があります。前置詞のbelow同様に、位置関係や地理的な意味をもつ単語や、地位や身分、数量や程度を表す単語を装飾する役割として使われます。
副詞のbelowが使われるシーンはそこだけではなく、本や書類の本文内でもbelowの下部、以下の本文に注目してもらうときに使われるケースもあるので覚えておきましょう。
状況や文脈に応じて、正しく使い分けるようにしてみてください。
以下と未満を表現するときのbelowの使い方
日本語で、以下と未満では意味が異なりますよね。
以下は基準値+それよりも低い数字、未満は基準値よりも低い数字を指しています。
この以下と未満の両方を表現できるのがbelowです。
以下を英語で表現する場合は、orまたはand+belowの形を活用しましょう。たとえば、5以下は、5 or(and) belowと表現できます。
5または(および)それよりも下の数値と、日本語に直訳してしまえば覚えやすいかもしれませんね。
一方、未満を英語で表現する場合は、特に何も付け加えることなくbelow+基準値でOKです。5未満であれば、below 5という表現になります。
また、belowの他にもless(以下:or less/未満:less than)やunder(以下:or under/未満:under)でも、以下と未満を表現することが可能。それぞれ覚えておきましょう。
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emailでよく見る表現も!belowを使ったフレーズ8選
ここからはbelowを使ったフレーズを紹介していきます。
辞書だけでは学びづらい、ビジネスメールや書面でのやり取りで活用できるフレーズもあるので、ビジネス英語を身につけたい方も参考にしてくださいね。
as per below
as per belowで下記の、以下のといった意味になります。
as perは、〜によると、〜に基づいてなどの意味がある形式的な表現のひとつで、フォーマルな印象の表現です。
そのためas per belowを使った、下図の、を意味するas per the below illustrationや、以下の表のように、を意味するas per the table belowというフレーズは、ビジネスメールや会社の報告書、企画書などの文面上で使用されることもあります。
ビジネス英語を学んでいる人は、ぜひ覚えておきたい表現ですね。
except as noted below
except as noted belowは、後述の場合を除き、という意味となる表現。
また、belowの対義語であるaboveに置き換えた、as noted aboveというフレーズがあります。これは、上述の通り、前述したように、という意味になるので、併せて覚えておくとよいでしょう。
well/duly noted below
メールやチャットツールなどで、相手からのメッセージを引用して、了解の旨を伝えたい場合は、以下了解しましたの表現になるwell/duly noted belowを活用してみてください。
notedだけで返事をすると了解といった軽い返事となり、well notedで少し丁寧な了解しましたの表現になります。
仕事のようなフォーマルな場でwell notedよりも丁寧な返事をしたいときは、正しく、正式に、の意味を持つdulyをプラスした、duly notedで返信をしましょう。
先に紹介したexcept as noted belowとは、同じnoted belowが使われていても意味が違うため、注意が必要です。
further to below
メールや手紙で追伸を添えたいとき、日本でも馴染みのあるP.S.(postscriptの略)の代わりとなるフレーズがfurther to (the)belowです。
P.Sは、友人や家族など親しい間柄の人に使う表現なので、上司や取引先の人に対して使うべきではありません。目上の人に追伸を添える場合は、further to (the)belowを使うようにしてくださいね。
down below
down belowは、ずっと下に、水底に、地下、地獄などを表すフレーズです。
スティーブン・セガール主演の沈黙の断崖の原題は、Fire Down Belowとなっており、down belowが用いられています。
go below
直訳すると、下に行くとなるgo belowは、基準とする場所から下に行くというニュアンスで使われます。数が下回る(未満になる)、位置が基準(目的語)よりも低くなるという表現をしたいときはgo belowを使いましょう。
地上から地下へくだる、甲板から船室に降りるといった表現をしたい場合も、go belowが使えるので、覚えておきましょう。
below the age of
~歳未満の、と英語で表現したい場合は、below the age ofを使いましょう。
18歳未満と表現したい場合は、below the age of 18と数字を加えるだけでOK。
below the belt
below the beltの意味は、ボクシングに由来します。
ボクシングのルールでは、ベルトよりも下への攻撃は禁止されていることをご存じですか。
このルールから派生して、below the beltはルール違反の、反則の、卑怯なといった意味合いを持つフレーズとなったのです。
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belowと似た意味を持つ単語との使い分け
英語学習辞書を引いてみると、followingとunderにはbelowと似たような、〜の下という意味があることが分かります。同じような意味を持つ単語が複数あると、どのように使い分ければいいのか困ってしまいますよね。
ここからはbelowとfollowing、belowとunder、それぞれの使い分けをご紹介します。
followingとの使い分け
belowとfollowingは、いずれも下記という意味で使われるケースが多い単語です。
この2つは、名詞や動詞の前後どちらに置くかで使い分けることが可能です。
belowを使って下記、という表現をする場合は、belowが場所を表す副詞となります。
この場合、belowは基本的に名詞や動詞のあとに置かれます。また、please see below(下記をご覧ください)のように、belowが文末に置かれることもよくありますので、覚えておくようにしましょう。
対して、followingは形容詞として使われる場合と、theを付けて名詞として使われる場合があります。
いずれの場合も、The following graph(下記のグラフ)のように、名詞の前に置かれます。
followingは、本来であれば次の、という意味を持つ単語ですが、メールやチャットなどのやり取りで使うときには下記のという表現にもなります。
この意味の違いは注意したいポイントですね。
また、belowには位置が下というニュアンスがありますが、followingには次、後に続くといったニュアンスがあります。
こうした違いも、この2つを使い分けるうえで覚えておくべきポイントです。
underとの使い分け
belowとunderの意味は、どちらも〜の下といった意味の単語。
この2つを使い分けるためには、それぞれが指す下のイメージを掴んでおくことがポイント。underは、基準となる何かの真下や、何かが覆いかぶさっているといったイメージです。
対してbelowは、基準となる何かよりも下に、または低いというイメージになります。
基準の真下である必要もなく、基準と近い距離である必要もありません。
underが基準となる何かと近い距離の場所、地点を表すのに対し、belowは基準となる何かとの距離や範囲、位置関係を限定せず、基準よりも下、低い位置を表します。
この2つの違いを理解して、underとbelowを正しく使い分けるようにしましょう。
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まとめ
今回の記事では、〜の下を意味するbelowについてご紹介をしました。
belowが装飾をする単語によって、ニュアンスの違いがあることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
おまけでひとつ、英文契約書用語で使われるAs defined belowというフレーズをご紹介しましょう。As defined belowは、以下で定義する通りという意味があり、定義事項がどこに書かれているのかを明記する用語です。英文契約書に不都合な定義が書かれていないかを確認するためのヒントとして、As defined belowを覚えておきましょう。
ネットが発達したことにより、今は研究社のような主要出版社の英和辞典が手元になくても、PCやスマホがあればどこにいても語学勉強ができる時代です。
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また、分からない単語があるときでも、お手持ちのスマホで検索をすればすぐに単語の意味を知ることができます。こうしたことの積み重ねでも、単語力アップははかれるものです。
場所や時間に囚われず、ご自身にあったやり方で英語学習を進めていってくださいね。