英語での副詞のおすすめの使い分け方|すごい頻繁に使います!
相手に何かをよりわかりやすく伝えようとすると、どんなふうに、どれくらい、など具体的な様子を付け加えて話をしますね。
副詞は、文章に「時、場所、状態」などの意味付けをする役割を持っています。
つまり、状況をより詳しく表現する際に使うのが副詞です。
日本語と同様、英語の場合も使う頻度の高い副詞が存在しますので、いくつか例をあげながら紹介します。
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そもそも副詞とは
文をよりわかりやすくするために使う言葉を修飾語と言いますが、修飾語の中でも、名詞以外の言葉を修飾するのが副詞です。
簡単な例文でみてみましょう。
とてもよい考えだね。
It’s a very good idea.
形容詞goodを修飾しているのが、副詞veryです。
good(よい)だけではなく、very(とても)goodと、veryがつくことで状況がより詳しく表現されます。
私は速く走ります。
I run fast.
動詞runを修飾しているのが、副詞fastです。
run(走る)だけではなく、run fast(速く)と、やはりfastをつけると状況がより詳しく伝わります。
このように、副詞は形容詞や動詞などを修飾する言葉です。
一方、修飾語の中には他に形容詞もあって、形容詞は名詞を修飾します。
副詞の例文であげた、It’s a very good idea.(とてもよい考えだね。)の、goodはideaという名詞を修飾する形容詞です。
good(よい)Idea(考え)、どんなIdea(考え)なのか表現する言葉がgoodとなります。
名詞を修飾するのが形容詞、形容詞や動詞を修飾するのが副詞、と覚えておきましょう。
頻度を表す副詞
副詞はより的確なニュアンスを伝えたいときに便利ですが、使い分けが難しいという難点もあります。
その一例として、物事の頻度を表す際によく使う副詞を一覧にしました。
普段、どのように意識して使い分けしていますか?
always
almost always
usually, normally
often
sometimes
occasionally
rarely
almost never
never
文法の本や解説の中には、頻度を表す副詞を説明する際、パーセンテージが記載されていることが多いです。
例えば、
100% always
90% almost always
80% usually, normally
60% often
50% sometimes
40% occasionally
20% rarely
10% almost never
0% never
このように表記されていることがあるのです。
これは頻度の表現の仕方を理解しやすくするための目安になります。
パーセンテージに従って使い分けをするように教わった方もいるのではないでしょうか。
このパーセンテージに関して、話をしていきたいと思います。
頻度を表す副詞とパーセンテージ
副詞とパーセンテージは対で記載されていることが実に多いです。
例えば、alwaysという英単語。
alwaysは常にという意味で、物事が繰り返して起こる可能性が100%ということです。
逆にneverは決して無いの意味で、起こり得る可能性が0%であることを表す、といった説明になっています。
以上のように、英文法の用法では、ある副詞はおよそ〇〇%ぐらいのイメージをもって使い分けをするという解説がよくあります。
ですが、副詞を覚える際、パーセンテージとリンクさせて覚えるのはやめましょう。
なぜパーセンテージと副詞をリンクさせない方が良いのか?
oftenを例に説明します。
oftenの日本語訳で、しばしばという言葉を使用するとしましょう。
しばしばを使う際、起こる可能性が60%ぐらいを表す単語として、意識して用いる人はあまりいないと思います。
sometimesの日本語訳であるときどきも同様です。
「どのぐらいの頻度で野球をやりますか?」と聞かれた際に「野球をするのはときどきです」と答えたとします。
この日本語の質問に対して、「20%ぐらいの頻度です」とパーセンテージで頻度を考える人はほとんどいないはずです。
このように、日頃私たちは、物事の度合いや頻度をパーセンテージで考えていません。
頻度の感覚は人によって異なるパーセンテージでは表しきれないあいまいなものだといえます。
ですので、パーセンテージと副詞の単語をリンクさせて覚えるという方法は、あまりいい方法ではないのです。
日本語の表現とリンクさせる
それでは副詞はどのように覚えていけばいいのでしょうか。
おすすめは、日本語の表現と英語の表現をそのままリンクさせてしまう方法です。
alwaysを例に考えてみましょう。
意味はいつもなので、always=「いつも」と認識をするのです。
日本語でいつもという単語を使用する際、どのぐらいの頻度かをパーセンテージとしてとらえてはいませんよね。感覚的ににいつもと認識しているはずです。
その認識をそのまま、頻度を表す副詞の英単語に当てはめてみてください。
いつも、常に
always
ほとんどいつも、常に
almost always
普通は
usually, normally
しばしば、たいてい
often
ときどき
sometimes
時折、ときたま
occasionally
めったに~しない
rarely
ほとんど決して~しない
almost never
これまで一度も~したことがない
never
といった具合です。
自分らしい表現を使おう
ここまで頻度を表す副詞の区別の仕方について解説してきました。これらの基礎に基づいて、それぞれの副詞を使い分けられるようになることはとても大切です。
しかしひとつ気をつけていただきたいことがあります。
それは、頻度の感覚は人によって異なるということです。
よって、頻度を表す副詞の厳密な使い分け方には個人差があるのです。
日本語で話すときのことを想像してみてください。
「最近毎日ジムで泳ぐようにしている」ということを、「最近いつもジムで泳いでいる」と表現する人と、「最近、よくジムで泳いでいる」と言う人がいるかもしれないですよね。
このように、同じ頻度の出来事であっても、どのニュアンスで表現するかは、人によって違います。
ここでアドバイスしたいのは、頻度を表す副詞は、普段あなた自身が使用している日本語とリンクさせて覚えるのが有効だということです。
パーセンテージで覚えるより、普段自分がよく使う日本語の表現とリンクさせて、自分がしっくりくる表現を覚える方が、英語が身に付きやすくなります。
あなたが普段よく使っている副詞の表現があるはずですので、感覚がしっくりくるものを、英単語にあてはめてみてください。
自分で勝手に訳を付けてもOK!
また、似たような日本語の意味を持つ英単語の使い分けを行う際は、自分自身で英単語に訳をつけて覚える方法がいいと思います。
例えばusuallyとnormally。
ネイティブであれば、この2つの英単語の使い分けは無意識にできると思います。
ですが、ネイティブではない英語学習者が無意識に使い分けをするのは難しいでしょう。
そのような場合、副詞の英単語にあえて自身で訳をつけ、それをルール化するのがおすすめです。
usually→普段は
normally→通常は
という日本語をあてはめるといった具合にルール化をおこなっていきます。
通常はと言いたい時は必ずnormallyを使い、普段はと言いたい時には必ずusuallyを使用する。
いってみれば、自身で勝手に訳をつけて、それを自分だけの使用ルールにするということです。
そのように覚えると、英語を話す際、悩まずに英単語の使い分けをすることができるようになります。
まとめ
頻度を表す副詞は覚えるのが難しいですが、普段自分がよく使う日本語を意識して、それを英単語にあてはめてみましょう。
頻度というのは、人によってとらえ方が異なりますし、その結果としてて使う言葉も違います。
パーセンテージは、あくまで目安として参考にする程度に留めてください。
自分の感覚に合う日本語訳をそれぞれの副詞の英単語にあてはめてて、自分なりのルールを作ってみてください。
そして、そのルール上で副詞を使用するようにしましょう。
ルールが定まれば、頻度を表す副詞をネイティブのように感覚的にとらえられるようになります。
表現が的確か不安な場合は、ネイティブに確認してみてもいいでしょう。
細かいニュアンスを伝えられるように、スムーズに会話できるようになりますので、ぜひやってみてくだい。
動画でおさらい
すごい頻繁に使います!英語での副詞のおすすめの使い分け方を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。