whetherは2つの可能性を示す接続詞|if以外にもある「~かどうか」の表現
~かどうかといった意味で使う事が多い接続詞whether。
中学校で習った気がする。
意味は知っているけど何となく実際に使うにはハードルが高い。
発音がわからない。
weatherと似ている。
こんな感想や印象を持っている人も少なくはないのではないでしょうか?
今回はそんな知っているけどよくわからないwhetherに関して解説していきます。基本的な意味に発音、実際の用法、ifとの違いなどわかりやすく説明していくので、最後までしっかりと読み通して理解していってください!
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whetherの発音
まずは、whetherの発音からみていきましょう。
whether
発音のポイントはth。
上の歯と下の歯の間に舌をあてて発音します。
日本語には無い音なのでコツを押さえて繰り返し練習していきましょう。
theの正しい発音についてはこちらの記事でご紹介しています。
では次に、非常に似ている単語weather(天気)との違いも確認しておきます。
weather
違いがわかったでしょうか?
実はこの2つの単語、発音が全く同じなんです。
英和辞書の発音記号をみても同じ、wéðɚです。
その為、どっちのウェザーなのかは、前後の文脈で見極める必要があります。ただ、次で解説するwhetherの意味を知れば、weather(天気)とは全く違う意味だと言うことがわかるので、文脈による見分けは大きな問題ではありません。
whetherの意味と用法
物事に2つの可能性がある場合、whetherという接続詞が使えます。
意味としては大きく分けて2つ。
- ~かどうか、AかBか
- Aであろうとなかろうと、AであろうとBであろうと
では、実際にどういった使い方があるのかみていきましょう。
1-1. ~かどうか
最も一般的な使われ方として~かどうかという意味があります。この場合、2つの可能性を両方とも説明しなくてもいいのがwhetherの便利な点。
この意味でのwhetherは、<whether + 文(可能性)>と<whether to 動詞(可能性)>といった2つの形をとります。
例文
<whether + 文(可能性)>
上司が新規登録があったかどうかと尋ねた。
My boss asked me whether we have new sign-ups.
これが契約に至るかはわからない。
We don’t know whether it’ll strike a deal or not.
<whether to 動詞(可能性)>
中国語に翻訳するべきかわからない。
I don’t know whether to translate it into Chinese.
彼らはビジネスを始めるべきか否かを決めかねている。
They cannot decide whether to launch business or not.
whether ~ or notと相関的に用いるのが通例ですがが、or notは省略されることが多いです。なお、whetherはknow(知っている)、choose(選ぶ)、wonder(~かどうかと思う)、sure(確かに~)、decide(決める)、determine(決める)といった用語と一緒に使われることが多いです。
1-2. AかBか
AかBかという意味のwhetherの用法は、2つの可能性(A,B)をどちらも説明します。
この用法の文章も<whether A or B>と<whether to A or B>2つの形をとります。
例文
<whether A or B>
買い物に行くべきか家で勉強すべきかどうか迷っている。
I’m wondering whether I should go shopping or study at home.
<whether to A or B>
メールするか、電話をかけるか、どっちにしようかな。
I wonder whether to email or call.
to不定詞に関してはこちらの記事が参考になります。
2-1. Aであろうとなかろうと
では、②のAであろうとなかろうとの用法をみていきましょう。
<whether A or not>の形をとり、この用法では、一般的にor notは省略しません。
ー例文
彼が行こうが行くまいが、私は行かない。
Whether he goes or not,I won’t go.
あなたが食べようが食べまいが気にしません。
I don’t care whether you eat or not.
2-2. AであろうとBであろうと
AであろうとBであろうとという意味の用法は<whether A or B>の形をとります。
みんな勝とうが負けようがフェアにプレイしなければいけません。
We all have to play fair,whether we win or lose.
電車で行くにせよ車で行くにせよ、間に合うように行きなさい。
Whether you take a train or drive,be there in time.
ifへの置き換え
whetherの最も一般的な使われ方は~かどうかの用法ですが、これはifへの置き換えができることがあります。
ここでは、どんな時にwhetherからifへの置き換えが可能か、または置き換えができないかを説明していきます。
置き換えができない表現パターン
ifへの置き換えができないパターンは3つあります。
- 名詞の後のwhether
- whetherの後に前置詞が続いている(前置詞句)
- whetherの後に不定詞toが続いている(不定詞句)
①名詞の後のwhether
それが実現可能かどうかはとても興味深い問題です。
The question whether it’s possible is so interesting.
whetherの前に名詞(question)があるので、ifへの置き換えはできません。
②前置詞句の前のwhether
愛情からか義務からかわからないけど、ともかく彼女はあの子の世話をしてくれた。
Whether through love or duty we don’t know, but she took care of the girl.
whetherの後に前置詞(thruough)が続いているので、ifへの置き換えはできません。
③whetherの後に不定詞toが続いている
私はここにとどまった方ががいいのか去った方がいいのか分からない。
I’m not sure whether to stay here or to leave.
whetherの後に不定詞toが続いているので、ifへの置き換えはできません。
I’m not sure if to stay here or to leave.とは言えません。
ifへの置き換えができる表現パターン
whetherからifへの置き換えができないパターンを除けば、一般的にはifを使った表現の方が一般的です。
先の例文をifに置き換えてみてみましょう。
上司が新規登録があったかどうかと尋ねた。
My boss asked me whether we have new sign-ups.
My boss asked me if we have new sign-ups.
これが契約に至るかはわからない。
We don’t know whether it’ll strike a deal or not.
We don’t know if it’ll strike a deal or not.
whetherとifの文章は同じ意味になりますが、whetherはifよりフォーマルなニュアンスがあります。友人や家族との間いではif、ビジネスシーンではwhetherを使うなどシーンによって使い分けましょう。
whetherやif以外に日常会話で使える接続詞はこちらです。
まとめ
whetherの発音、意味、用法、ifへの置き換えに関してみてきました。
実はあのweather(天気)と発音が全く同じだったり、ifとも同じ意味があったりと、なかなか勉強のしがいのある単語だったのではないでしょうか?
こういった他の言葉と比較しながらみていく勉強法は、その単語だけでなく、追加で比較対象となった単語もあわせて覚えることができますね。
今回は、whether、weatherにifまで欲張れました。是非繰り返し読んで、単語の意味や用法を十分に理解してください。あとは勇気を出して実際の英会話で使うのみ!
みなさんの英語力アップに繋がることを祈っています。
とても参考になりました。有難うございました。