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英文解釈を難しくする2つの原因!楽ちん和訳勉強法

あなたは、英語の長文を目にしたり耳にしたりしたとき、どのように和訳しますか?

日本の多くの学校で行われている学習法で英語の力を身につけた人だと、ひとつひとつの単語を和訳し、知らない単語が出てくるとストップしてしまうケースが多いかと思います。

大学受験など、試験対策として英語の長文をガッツリ和訳する技術・勉強方法は、今やさまざまなサイトや参考書で紹介されています。

でも、英会話を学ぶ大人向けの内容はあまり見かけません。

そこで今回は、会話力向上につながる大人のための英文解釈という切り口から、和訳の勉強法を解説します。

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自分の英文解釈の仕方を確かめよう

日本で英語学習を続けている人と英語を母国語とする人の英語力の違いは、長文を和英する際に顕著に表れます。

その違いを実感するために、まずは2014年の出来事に関する次の英文を読んで、意味をつかんでみてください。

U.S. President Barack Obama spent his first night in Japan dining on sushi with Prime Minister Shinzo Abe.

Obama addressed Abe as “Shinzo” and Abe replied in English, saying ”How are you?”

They shook hands and disappeared behind the shop’s curtain.

どうでしょうか?

いきなり長いセンテンスが登場しましたが、スラスラと読みながら、意味を感覚的に把握できましたか?

それとも文ごとに、読んでは頭の中で一旦日本語に直す、という作業を繰り返して意味を把握しましたか?

日本の多くの学校で行われている英語の教え方だと、文章の後ろから単語をひとつずつ確認して順番に訳していく、といった和訳方法になると思います。

そのため、読むのと同時に意味を把握することが難しく、一旦止まって和訳をする解釈の仕方になりがちです。

このような日本の英語教育における和訳方法が、長文に触れたときの苦手意識を生んでいるのかもしれません。

英文解釈を難しくする原因は2つ

英語の量に圧倒される

長いセンテンスを見ると、視覚的に量が多くて難しく感じることがあります。

日本語の文章でもそういうことがあるくらいですから、ましてや英語となるともっと感じるのではないでしょうか。

でもよほどの専門的な内容でないかぎり、単に量が多いだけで、内容はそう難しくはないはずです。

たくさん書かれているセンテンスに圧倒されて、長い=難しいと思い込んでいるケースがほとんどなのです。

速さに圧倒される

実際にネイティブにすごく速いスピードで文書を読まれたり話しかけられたりすると、その速さに圧倒されてしまいます。

センター試験のリスニングは受験英語なのでほどほどの速さではありますが、それでもわからない!難しい!!と焦った記憶がある人もいることでしょう。

こうしたネイティブのスピードについていけない(同じようなスピードで読めない)というプレッシャーのせいで、ものすごく難しいと意識しがちになるのです。

このように、英文解釈を難しいと思わせている主な原因は思い込みによるものだと気づいてもらえたでしょうか。

この思い込みを解消し、長いセンテンスの英文を解釈するのに役立つのが、これから紹介する英語脳です。

英語脳になるための2つのコツ

英語、特に長いセンテンスを解釈しようとする際、2つの原因から難しさを感じることがわかりました。

この原因を解消してくれるのが、英語脳です。

英語脳があれば、英語を感覚的に理解することができ、和訳がとても簡単にできるようになりますよ。

コツその1:英語に触れるときにはS・T・Vを意識する

英語脳を作るには、英語の文書を読む・話す・聞くときに必ずS・T・Vを意識してください。

Subject(サブジェクト)
:主語

Tense(テンス)
:時制

Verb(ヴァーブ)
:動詞

英語というのは、基本的にS・T・Vで表現されることが非常に多いです。

つまり、誰が・いつ・何なのかという順番で英語は話されます。

これを理解したうえで冒頭の長文をひとつずつ見ていくと、実はそんなに難易度が高くないことに気づくと思います。

ではS・T・V(誰が・いつ・何なのか)を意識しながら、最初の一文を見てみましょう。

U.S. President Barack Obama spent his first night in Japan dining on sushi with Prime Minister Shinzo Abe.

S(誰が)
U.S. President Barack Obama
アメリカの大統領バラク・オバマ

T(いつ)
spent
spend

の過去形なので、過去

V(何なのか)
spent
過ごした

U.S. President Barack Obama spentの部分を前から順に読みながら、アメリカの大統領バラク・オバマが(過去に)過ごしたと意味をつかんでいきます。

そして何をどのように過ごしたのか、過ごした内容をより詳しく説明する部分がこの後に続きます。

何を:his first night in Japan
(日本での最初の夜)

どのようにして:dining on sushi
(お寿司を食べて)

誰と:with Prime Minister Shinzo Abe
(安倍晋三総理大臣と)

以上の内容をふまえて

①学校で習ったような、文章の後ろから順に和訳する方法
②英語脳での解釈

この2つの違いを見てみましょう。

①アメリカのバラク・オバマ大統領は、安倍晋三総理大臣とお寿司を食べて、日本で最初の夜を過ごした。

②アメリカの大統領バラク・オバマが/過ごした(過去)/日本で最初の夜を/お寿司を食べて/安倍晋三総理大臣と。

一見①の方が綺麗で良いように思えます。

でも単語をひとつずつ、しかも文章の後ろから意味を把握していくこの方法では、長文読解で時間がかかってしまいますし、会話で意味を考えている間にどんどん話が進んでいってしまいます。

つまりついていけない、難しいと感じる状況に陥る可能性があるのです。

一方、英語脳での解釈はとても感覚的です。

そのまま文章として記述するのには適しません。

でも英文の解釈をスムーズに行うには、意味を綺麗に訳そうとするのではなく、英語をそのままの順で、感覚的に取り込んでいくことが大切なのです。

コツその2:知らない単語があっても前に進んで予測する

英文解釈の際、知らない単語に出会うことがあると思います。

こういった場合でも、読んだり聞いたりするのを止めないでください。

前後の文脈や文章の他の部分から、全体の意味を大まかにつかむことが可能だからです。

予測とはいえ、ある程度は知らない単語の意味を補うことはできます。

では本当に補えるのか、例文の2番目の文章(一部抜粋)で考えてみましょう。

Obama addressed Abe as “Shinzo”

ここで注目したい単語はaddressedです。

edがついているので、これは過去形だということがわかります。

過去にどうしたのかということですが、addressの意味がわからないと悩んでしまうケースがあります。

address

は名詞だとあて名・住所という意味だとよく知っていますが、ここでは相応しくありませんね。

こうした意味のわからない単語で悩み、つまずく人は結構多いのです。

そこで、とりあえずaddressedを飛ばして読み続けてみましょう。

Abe as “Shinzo”asは、~としてという意味です。

よってAbe as “Shinzo”=安倍を晋三としてになります。

S・T・Vを意識した解釈でまとめてみると、オバマさんは/〇〇(過去)/安倍さんを晋三としてまで把握できました。

〇〇の意味が抜けている分、読むのと同時にオバマさんは安倍さんを晋三としての形で意味が拾えていると思います。

この流れで〇〇部分はなんとなく予想がつきませんか?

呼んだ・呼びかけたという意味が入りそうだと思えれば、しめたもの。

正解はこうです。

Obama addressed Abe as “Shinzo”
オバマさんは安倍さんを晋三と呼んだ

このようにaddressという動詞の意味は知らなかったけれど、オバマさんは安倍さんのことを晋三って呼んだんだなということが、予測できました。

全ての英単語の意味がわからないと、その文章を理解することができないと思われていた人は多いと思いますが、実はそんなことはありません。

長文読解の問題や文書、会話など、大体の意味がわかれば大丈夫なケースが多いのです。

指定された文章の和訳や、契約関連など細部までキッチリと把握する必要があるものは別ですが、一般的には英語を聞くときも読むときも、英単語や英熟語の意味を全て知っている必要性はありません。

例え意味のわからない部分があろうとも、最後まで文章を読めば(聞けば)何を伝えたいのかという予測がつき、最終的には意味を理解できるということです。

知らない単語にあまりこだわらず、良い意味で割り切って解釈を進めるようにしてください。

英語脳での勉強法

英語脳ができあがると、英文を見聞きしたとき、内容を把握する力がぐんとアップします。

この力が読解力だけでなく会話にもついていける、つまり、コミュニケーションをスムーズに取れるようにしてくれます。

英会話をやり直したいと思ったときは、実際の会話練習に入る前に、まずは訳例が載った簡単な英語の本を手に入れて、英語脳を作る練習をしてみてください。

そして普段の暮らしの中でも英文にアンテナを張り、英語脳を作るコツを意識して触れるようにしてみるとよいでしょう。

見聞きするのと同時に自然な流れで意味を感じることができたら、英語脳ができてきている証拠です。

少しずつ長い文章に手をつけていき、英語脳を完成させてくださいね。

では最後に、冒頭の例文をもう一度見てみましょう。

今度はS・T・Vを意識しながら読み進み、意味をつかんでみてください。

U.S. President Barack Obama spent his first night in Japan dining on sushi with Prime Minister Shinzo Abe.
Obama addressed Abe as “Shinzo” and Abe replied in English, saying ”How are you?”
They shook hands and disappeared behind the shop’s curtain.

アメリカのオバマ大統領は、安倍晋三総理大臣とお寿司を食べて、日本での最初の夜を過ごしました。
オバマさんは安倍さんを「晋三」と呼び、安倍さんは「やぁ、元気?」と英語で答えました。
彼らは握手をして、お店のカーテン(のれん)の向こうに姿を消しました。

まとめ

今回は会話力につながる和訳の勉強法、英語脳について紹介しました。

基本的に英文は全て、主語・時制・動詞といったS・T・V(誰が・いつ・何なのか)の順番で書かれていますし、話されています。

これを意識しながら文章を見聞きするようになると、仮に意味がわからない単語があったとしても、大体の文脈でこういう内容なんだろうなと大方の予測ができるようになります。

これがまさに英語脳です。

英語脳を身につけると、英語を感覚的に解釈する力がつくので、和訳や会話内容の把握力がアップします。

もちろん、受験生だった頃の勉強法が一番合っているという人は、構文を分析したり、単語帳やノート・問題集を使って勉強し、力をつけるという方法もあります。

でも大人になると、なかなか時間的にも体力的にも厳しいもの。

そういうときこそ、普段からこの英語脳を意識して英語に触れるようにしてください。

長文解釈に苦手意識を持っている人や、英会話を基礎レベルからアップさせたい人は、ぜひ試してみてくださいね。

動画でおさらい

英文解釈を難しくする2つの原因!楽ちん和訳勉強法を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。