3ステップであなたも英語脳!ぺらぺらへの道のり

今回は、英語脳を作るための4つのポイントとエクササイズを解説していきます。
本屋さんに行くと、英語脳の作り方のような本がたくさん置いてありますが、結局のところどういったことに留意すればいいのでしょうか。
英語脳を作るのに、何をすればいいのかを考えていきましょう。
英語脳について
はじめに、英語脳について考えてみましょう。そもそも英語脳とはどんなものなのでしょうか?
例えば、ネイティブ方が、
元気?
How are you?
と話しかけてきたと想像してみてください。このように英語で挨拶されても頭の中で日本語に翻訳せず、とっさに
元気ですよ。
I’m good.
と反射的に応えられる状態。これがまさに英語脳です。
つまり、「How are you?」と聞かれ「I’m good.」などの表現を反射的に返せるようにまずはなること。
そして、順にボキャブラリーを増やすこと。これが、英語脳を作るポイントです。
英語脳を作らないデメリットは?
英語脳を作らずに学習を進めると、大まかに以下の2つの壁にぶち当たるはずです。
① 翻訳癖が抜けず、相手の会話ペースについていけなくなってしまう。
② 日本語訳と英語で一致しない言葉に対応できない。
例えば、➁の例としては、
Open your umbrella.
と言わた場合です。
日本語訳に直して理解する癖が染みついてしまっている場合、これが「傘をさす」という意味であることが理解できない等、壁が生まれてしまうというわけです。
ポイント①:基本は「STV」
まず最初に、SVT を意識することが大切です。それぞれを簡単にあらわすと、
S = Subject(主語)
T = Tense(時制、いつの話なのか)
V = Verb(動詞)
です。英語というのは基本的に、この順序で出てきます。
ということは、この順序で自分が話せるようになれば、英語脳を形成できるということです。
日本語の文章の場合、このSTVの順番にはなっていません。
STV、誰が何をいつするのか、という順番で、何も考えずにセンテンスを作れるようになったとき、英語脳が出来上がっているはずです。
まずは、STVで考えられるようにしましょう。
「STV」の使い方はこちらの記事も参考になります
ポイント②:「マジック4」は、自分の意思を伝えるキー
その次に留意したいのが、「マジック4」です。
マジック4とは?
マジック4とは、
And = そして
Because = なぜなら、だから
So = だから、それで、その結果
But = しかし
という4つの接続詞のことです。では、この接続詞がなぜ大切なのでしょうか。例をもとに考えてみましょう。
例えば、
お腹が空いています。/お腹すいた。
I’m hungry.
という文章を話すとします。
この文章に、But、So など、上記マジック4のなかで理由を補足するときに使える接続詞を足すと、次に言いたい文章がすんなりと思い浮かぶようになるはずです。
このように、マジック4を使うことで、次の文章へとスムーズに接続することができるのです。
3~5センテンスを意識してみよう
STVを使うと、ワンセンテンスを基本的にしっかりと組めるようになります。
しかし、1センテンス単位で会話をすることはあまりありません。
実際の会話の中では、3~5センテンスを話して質問して、質問されて、という形で会話が進められることが非常に多いです。
つまり、最初の1センテンスだけでは会話にならないのです。
これでは、英語脳になれているとはいえません。
これを、完璧な英語脳に近づくために出てくるのがマジック4です。
同じ I’m hungry. でも、Butが入って「お腹が空いてるのだけど、ダイエット中なんだよね。」かもしれません。
もしくは、Because が入って「お腹空いてるんだよね。なぜというと、朝ごはんを食べてなかった。」 となるかもしれません。
このように、日本語で考えてみると、次に続く文章が頭に浮かんできますよね。
こういった文章を、STVを通して、ちゃんと英語のセンテンスにしていきます。
自分が言いたいことを5センテンスぐらいスラスラ言えるようになると、完璧な英語脳になってきている、ということになります。
1センテンス言うたびに、基本的にこのどれか、接続詞を思い浮かべ、文章を続ける努力をするようにしてください。
ポイント③:質問を通して会話になる
最後は質問についてです。
先ほどの説明を聞くと、STVの1センテンス、マジック4の複数のセンテンス、これだけでも十分と思われるかもしれません。
しかし、会話というのは実は質問を通して前に進んでいきます。一方的に話続けることはありません。
自分も相手に質問をしますし、相手も自分に質問をしてきます。
会話を成立させるためには、質問ができるようにならないといけないので、この質問をする練習を意図的にしていくことが非常に大切です。
多くの英会話スクールでは、先生が生徒さんに質問をして、その質問に対して生徒さんが1センテンスで答える、答えたら先生がまた質問をして、生徒さんが答えて、先生が質問をするという形でレッスンをします。
先生が質問をする役で、生徒さんは答える役という文化が成り立ってしまっていることが非常に多いです。
しかし、実際の会話では、質問に答えるだけではなく、相手に質問をすることもあります。
日本語の会話で考えても、自分が一方的に喋って相手に質問をしないということはないでしょう。
このことから、質問ができるようになるだけで英語脳により近づきます。
しっかりと1センテンス作ることができる、複数のセンテンスを作れるようになる、そして相手に質問できるようになる、これが英語脳になるための3ステップです。
英語脳についてはこちらの記事も参考になります
実践!英語脳エクササイズ!
英語脳は、意識をすることで必ず取得できます。
3つのことを意識しながら、今日から英語脳エクササイズをしてみましょう。
①翻訳せずに英語を読む&聞く こと
身の回りを見渡して、買ってはみたものの使っていない英語の本はありませんか?また、お気に入りの洋楽CDはありませんか?
英語学習は身近なことから始められます。
これらの本やCDなどを用いて読む/聞く習慣を作りましょう。
②聞いた英語をそっくりそのまま口に出して反復すること
例えば、お気に入りの洋楽アーティストの曲を1曲選んでみましょう。
そしてその曲をよく聞き、同じように発音してみましょう。
また、分からない単語が出てきた場合には、英⇔和ではなく英⇔英辞典で意味を調べてみましょう。
結果として、英⇔和で調べたほうが断然早いです。しかし、英⇔英検索することで、英単語の意味を英文で理解することによって、英語を読む習慣をつけることができます。
また、類義語を参照したり、単語を理解する中で出てきた知らない単語を調べることにより、ボキャブラリーが格段に増えます。
カラオケの練習にもなり、一石二鳥かもしれませんね!?
③実際に使ってみる
最後は、実践あるのみ!
お気に入りの1曲で表現と意味を覚えたら実際に使ってみましょう。
例えば、ロマンス系の曲であれば曲の一節を恋人やパートナーに伝えるもGOOD。
誰かを励ましたいシチュエーションには、その内容にあった曲から歌詞を応用して使ってみるのも楽しいですよ!
3ステップであなたも英語脳!ぺらぺらへの道のりまとめ
しっかりと1センテンス作ることができる、複数のセンテンスを上手く接続詞を使って話すことができる、相手に質問することができる。
この3つができるようになれば英語脳になっていると言えます。
1センテンスを作るだけであれば、できる人も多いですよね。しかし、実際の会話でそのやり取りは話の盛り上がりに欠ける時もあります。
日本語で会話をするときを想像すると、相手の話に興味を持って質問や意見を投げかけていませんか?
これは、英語を話すときも同様です。英語を話すという意識より、会話する相手や、話の内容を聞くという意識にしていきましょう。
英語は案外身近なものから学習が始められます。意識をしながら楽しく英語を習得していきましょう!
動画でおさらい
「3ステップであなたも英語脳!ぺらぺらへの道のり」を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。