英語で「お手数ですが」をどう表現する?アメリカでは使わない表現

「お手数ですが」という表現は、日本では、特にビジネスの場面でよく使う表現ですよね。
はたして、英語でどのように表現するのでしょうか。
今回は「お手数ですが」というクッション言葉は、電話やビジネスメールでどのように表現するのかについて紹介します。
お手数ですがに当てはまる英語はない!?
「お手数ですが」という言葉は、相手に手間や時間をとらせてしまった際に、迷惑をかけて申し訳ないという気持ちを伝えるために使います。
実は、日本語の「お手数ですが」という言葉に、上手く当てはまる英語はありません。
例えば、取引先の会社の女性の方に電話をかけましたが、その方が席を外している時、電話に出られた方は、日本語だとこのように答えることが多いですよね。
「〇〇は今席を外しております。お手数ですが、一時間後に再度お電話していただけますか?」
これを英語にすると、
I’m sorry she’s not at her desk right now.
Can you call back in an hour?
英語に訳した時は、「お手数ですが」にあたる表現が入っていません。
しかし、丁寧語や謙譲語に値する表現なので相手に失礼にはならずに、決まり文句として使える英会話なので、覚えておきましょう!
「お手数ですが〜してください」「お手数ですが教えてください」の英語表現
ビジネスシーンにおいては、「お手数ですが」という言葉を使う場面は、他にもたくさんあります。
たとえば、相手に面倒なことを頼む場合、
「お手数ですが、〜してもらってもいいですか?」
と言ったり、
自分が相手へ何か確認をお願いしたい場合には、
「お手数ですが、ご確認よろしくお願いいたします。」
と丁寧に依頼することはよくありますよね。
このような場面では、
Would you mind〜?
Sorry for inconveniencing you, but〜?
Sorry to bother you, but〜?
というような表現を使います。
英語には、日本語でいう「お手数ですが」という便利な表現はないので、このように様々な表現で、日本語の「お手数ですが」に近いニュアンスを表現します。
いくつか例文と単語の解説を見ておきましょう。
お手数ですが私にその書類をとっていただけますか?
Would you mind passing me that documents?
Would you mind〜は、〜してもらえませんか?という丁寧な敬語表現なので、日本語でいう「お手数ですが」のニュアンスに近くなります。
お手数ですが、もう少し詳しく教えてもらえませんか?
Sorry for inconveniencing you, but would you explain a little more in detail?
inconvenience
は、迷惑や不都合という意味です。
迷惑をかけて申し訳ないのですが=お手数ですが
というニュアンスの言い方ができます。
お手数ですが、あとで私に電話をしていただけませんか?
Sorry to bother you, but could you call me back later?
botherという単語は、手間をかけるという意味があるので、
お手間をかけますが=お手数ですが、お忙しいところ恐れ入りますが
という意味で使われます。
ビジネスメールでよく使う「お手数ですがご確認お願いします」
ビジネスシーンにおいては、
「お手数ですがご確認お願いします」
という表現をよく使いますよね。
煩わせる、面倒をかけるという意味を持つ、trouble
を使った表現で、
I am sorry to trouble you, but 〜
という表現は、ビジネスメールでもよく使われる表現なので、合わせて例文を見ておきましょう。
お手数ですがご確認よろしくお願いいたします。
I am sorry to trouble you, but I would really appreciate it if you could confirm.
ちなみに、confirmは確認するという意味の単語で、確認をお願いする時によく出てくるフレーズです。
下記ご確認ください。
Please confirm the following information.
こちらも覚えておくと便利です。
まとめ
「お手数ですが」を一言で表す便利な英単語はありませんが、いろいろなフレーズでニュアンスの近い表現ができます。
ビジネスシーンで役立つ表現ですので、ぜひ覚えてみましょう。
これらの表現を覚えておくと仕事をする際に、丁寧な表現ができる人、言葉をちゃんと扱える人という印象を持たれますので、使えるようにしておくといいですね。
動画でおさらい
英語で「お手数ですが」をどう表現する?アメリカでは使わない表現を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。