英文をスラスラ読める4ステップ!最初はできなくても必ずできる
実はこれまでの英語教育で身につけてきた英文和訳の癖が邪魔をしているのです。
今回は身についてしまった癖を矯正しながら英文をスラスラ読めるようになるための4つのステップを紹介します。
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英文の理解に必要なたった一つのポイント:STV
英語をスラスラと読めるようになるためにまず理解するべきは、STVです。
S:Subject 主語
T:Tense 時制
V:Verb 動詞
Sは文章の主体となるのが誰・何なのかを示し、Tはこの文章が過去・現在・未来のいつを表しているのかを示します。最後のVはどんな状態か、何をするのかを表します。
ただし現在形や過去形ではTとVをひとつの動詞で表現される点に注意しましょう。
詩や歌詞のような特殊な文章でもない限り、英語は必ずこのSTV、すなわち誰がいつ何をするのか・どんな状態なのかを中心に構成されています。
STVは文の最重要ポイントでもあるので、STVが意味する内容を把握すれば、その文は半分以上理解できたも同然です!
そしてSTVは大抵の場合、文章の一番先頭にあります。一度STVを意識するだけで、だいぶ英文が読みやすくなるのではないでしょうか?
あとは実際にたくさんの英文に触れて、STVを確認しながらの英文読解に慣れていましょう。
一般的な文章には、様々な人物や時制、シチュエーションが登場します。新しい英文と出会うたびにSTVをしっかり把握して、その文がどんな状況を表しているのか、また自分の身近なシチュエーションに合わせるとどんな風にできるのか考えてみましょう。
この訓練を繰り返すことで、英文の読解力だけでなく英文を作る力も鍛えられますよ!
英文はきちんと前から順番に読もう
学校の試験ではよく「この英文を和訳しなさい」という問題文がありましたよね。こういったテストの攻略法として、英文を後ろから訳す、というテクニックを習った人もいるのではないでしょうか?
これは日本語と英語で語順が異なるため、効率よく和訳するには本来の英語を日本語で読む必要があるためです。
ですが実はこのテクニックこそが、日本人が英語をスラスラ読めない最大の原因なのです!
当たり前のことですが、ネイティブは英語を前から順番に読んで理解します。ネイティブと同じ速さでスラスラと英文を読みたいのであれば、ネイティブと同じように英語を前から順番に読んで理解しなければなりません。
さて、前の章でも説明したように、文は大抵STVで始まります。
主語(S)がいつ(T)、何をする・どんな状態にある(V)のかを確認しましょう。
英文和訳に慣れてしまっていると、英文を前から順番に読むのは難しいかもしれません。そんな場合は英文を声に出しながらゆっくりと読んでみましょう。
目だけで英文を読もうとすると、どうしても癖で英語の語順を入れ替えるように視線が動いてしまいます。でも声に出して読み上げる場合は、絶対に前から順番に読むことになります。
このとき、発音は気にしないようにしましょう。
二兎追うものは一兎も得ずです。
まずは声に出しながら英文を読むことで、英語を前から順に読むことに慣れましょう。
辞書はなるべく使わない!知らない言葉は推察して読もう
英語で文章を読む際は、辞書はなるべく使わないようにしましょう。
学校や英会話スクールなどでは知らない・わからない単語や表現はとにかく調べるように教えられるためか、はじめて見る単語や表現はその場で辞書を引いたりインターネットで調べる癖が着いてしまっている日本人がとても多いです。
ですが考えてみてください。
日本語で新聞や雑誌、小説などを読んでいて、知らない言葉や漢字があったり、見慣れない表現があったとき、いちいち辞書で調べますか?大抵は多分こんな意味かな?、この漢字はこう読むんじゃないかな?と推察するのではないでしょうか。
英文読解上達のコツは、すべての単語の意味を調べて理解することではありません。文章が何を意味するのかを全体で捉え、把握できるようになることです。
まずはひとつの段落全体を通して読んでみましょう。
その中でわかりにくい文があれば、前後の文と一緒に何度か読み返してみて、どんな内容なのか推測してみましょう。どうしてもわからない場合は、これまで出会ったことのない単語や表現が使われている可能性があるので、ここで初めて辞書やインターネットを使って調べます。
これがスムーズにできるようになれば、10個の文章がある内で仮に3個の文章の中の単語が分からなくても、文脈全体で何が書いてあるのか、おおよそこんなことを言っているんだろうということが予測できるようになります。
こんな風に文章を読み進めていき、重要なポイントを前後の文脈と照らし合わせながら、辞書はなるべく無しで理解できたとき、英文読解力が上がったと実感できますよ!
どうしてもわからないなら飛ばしても大丈夫!
アメリカの大学では、宿題として次の授業までに何十ページ、場合によっては数百ページある本を読み込む、というものがあります。
まだ英語を読むことに慣れていない留学生がこんな宿題を出されたときに、わからない単語が出てくるたびに辞書で調べていては、時間がいくらあっても足りませんよね。
もちろん文章の内容を理解するのに必須の専門用語であれば話は別です。
でも、どうしてもわかりづらい部分は飛ばして読んでも、全体の内容さえ把握できれば学校の授業には問題なくついていけます。
なのでどうしてもわからない部分はまずは飛ばして読んで、全体を把握してから戻ってきて時間をかけてじっくり取り組みましょう。
単純に英語の単語力やが足りていないために理解できなかっただけ、という場合もありますが、初めて知る考え方や概念だったため理解できなかったという可能性もあります。
そんな場合はクラスメートに聞いてみたり、授業で質問することでより深い学習ができるかもしれませんよ。
まとめ
語順が自由な日本語と違い、英文は必ず主語(Subject)の次に時制(Tenses)、そして動詞(Verb)という構成になっています。
まずは文法の中で最も重要なSTVの概念をしっかり掴み、いろいろな英文を読むことでさまざまなパターンやシチュエーションのSTVを見ていきましょう。
その上で、英語を日本語の語順に直さず、英語の語順で読む訓練をしましょう。
英語を前から順番に読む訓練には、英文を声に出して読むのが一番です。
もし他の人に聞かれたくないというのであれば、声には出さず、口を動かすだけでも十分効果はありますよ!
英語を前から順番に読むことに慣れてきたら、次は辞書を使わずに英語の文章を読んでみて、どんな内容なのか把握する練習をしましょう。文章を理解するために一言一句調べる必要はありません。前後の文や話の流れから想像力や推理力を駆使して文章を読むようにしましょう。その際、どうしてもわからない箇所はどんどん飛ばして読んでいって大丈夫です。
とにかく文章全体が何を言おうとしているのかを理解することに集中し、英文を英語のまま理解してリーディングのスピードアップを目指してください!
動画でおさらい
もう一度、動画でおさらいしてみましょう。