kindの意味は2つ|kind ofとkind toの違いや名詞(種類)と形容詞の使い方まで
You are so kind!
あなたは優しいね!
You are kind of silly!
あなたは何だかおバカちゃんだね!
これら2つの文章にはいずれもkindが使われていますが、意味が全く異なりますよね。なぜなら、kindは名詞と形容詞で全く異なる意味をもつ単語だからです。
また、kind ofなどkindを含むイディオムはたくさんありますが、それぞれ意味や使い方が異なります。
そこでこの記事では、kindの意味と使い方、kind ofなどkindを含むイディオムを紹介します。使い方をマスターして、kindを使いこなしましょう!
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
kindの意味と使い方
kindには名詞と形容詞の用法があり、それぞれ意味と使い方が異なります。
kind(形容詞) | 優しい、親切な |
kind(名詞) | 種類、タイプ |
また、kindは単体ではなくkind ofとして使われることも多く、その場合はまた違う意味を持ちます。
kind ofは、名詞kindの意味を引き継いで「〇〇の種類」という意味の他に、「なんとなく」「どちらかというと」「ある意味で」「ちょっと」など曖昧な表現をする時に使われます。
では、それぞれの意味で、どのように使うのかを例文と共に見ていきましょう。
形容詞kindの意味
形容詞のkindの意味は、「優しい」「親切な」で、人の性格や行動に対して使われます。
使い方のパターンは2つ。他の形容詞と同じ使い方なので難しいことはありません。
①主語+be動詞+kind :〇〇は優しいです
②kind+名詞:優しい〇〇
①〇〇は優しいです
まずは、「主語+be動詞+kind」で「〇〇は優しいです」を表現した例文を紹介します。
彼はとても親切です。
He is very kind.
彼はいつも私に優しいです。
He is always kind to me.
※kind to ~とすると、「~に(対して)親切である」「~に(対して)優しい」という意味になります。
彼は今日はやけに優しいです。
He is being kind today.
※beingが入ることで、「一時的」または「いつもと違って」といったニュアンスが入ります。
②優しい〇〇
次に、「kind+名詞」で「優しい〇〇」を表現した例文を見ていきましょう。
あなたはなんて優しいお母さんなの。
You are such a kind mother.
「kind+名詞」のパターンは、お礼を言う際にも役立ちます。以下に紹介するフレーズは、ネイティブがお礼を言う際によく使う定番フレーズなので、このまま覚えましょう!
親切に手伝ってもらいありがとうございます。
Thank you for your kind help.
親切に助けてくれてありがとう。
It is kind of you to help me.
※直訳すると不自然ではありますが、It is kind of you to ~で、「~してくれるとは親切ですね」「~してくれてありがとう」という意味の定番フレーズとして使われています。
名詞kindの意味
名詞としてのkindは、「種類」「タイプ」「型」という意味です。
形容詞の意味が「親切な」なので名詞でのkindは「親切」という意味では?と思う人もいるでしょう。
しかし、「親切」を意味する名詞は、kindではなくkindnessです。
よくある間違いなので注意しましょう。
サンドイッチを下さい。どんな種類でも構いません。
Could you give me a sandwich? Any kind will do.
このサイトでは、さまざまな種類のミイラが発見されています。
Mummies of many different kinds have been found on this site.
上の例文のようにkindだけで「種類」を表現することもありますが、一般的にはkind ofの形で使われることの方が多いです。
この場合、kind ofは「〇〇の種類の」「〇〇のような感じの」のように訳されます。
どんなスポーツが好きですか?
What kind of sports do you like?
古い建物をみたんだ。なんか家みたいな。
I saw an old building. It was a kind of home.
ここの図書館にはたくさんの種類の本があります。
There are many kinds of books here in the library.
こんな感じの音楽を聴くのが好きです。
I like listening to this kind of music.
※this kind ofで「この種の~」「このような~」の意味になります。
その他にもkind ofには以下のような使い方があります。
使い方 | 意味 |
a kind of ~ | 一種の~ ~のような |
that kind of | あの種の~ あのような~ |
all kinds of | 全ての種類の~ |
kind ofの意味と使い方
kind ofは「〇〇の種類の」という意味以外に、曖昧さを表現する際にも使われます。
さまざまな曖昧さを表現でき、色々な日本語訳があてはまります。
曖昧さを表すkind ofの日本語訳:なんとなく、どちらかと言うと、ちょっと、いくらか、多少、ある程度、ぼちぼち
使い方は、「主語+be kind of ~」が基本形です。
曖昧さを意味するkind ofのニュアンスを例文で確認していきましょう。
彼ちょっとイカれてるよね。
He is kind of crazy, isn’t he?
なんだかちょっと悲しい出来事でした。
It was kind of sad.
レース開始がいくらか遅かった。
It was kind of late to begin the race.
また、人に質問されて、「まあね」「そんな感じ」などとハッキリとしない答え方をする時にも使われます。
A:楽しかった?
A:Did you have fun?
B:まあね。
B:Kind of.
kindを使ったその他の表現
kind of以外にも、kindを含んだ表現にはさまざまなものがあります。いくつか日常会話でよく使われる用法を紹介します。
my kind of ~
kindの直前にmyなどの所有格を入れることで、「〇〇の好みの~」と、人の好きな物や場所、人を表現できます。
ここは彼女が好きなタイプの場所だ。静かでいい。
This is her kind of place. It’s nice and quiet.
なお、my kind of person/peopleというと、自分と同じ興味や価値観を持つ人、あるいは個人的に良い人のことを指します。
色んなタイプの人と一緒に暮らしたい?それともあなたと同じような人とだけ一緒に暮らしたい?
Do you want to live with many kinds of people or just our kind of people?
two of a kind
two of a kindは、「似た者同士」「似たり寄ったり」「同類」という意味で使われます。
似ている対象(人やモノ)の数によって、three of a kindやfour of a kindなど数字は変えることができます。
ちなみに、ポーカーの「スリーカード」は英語で、three of a kindと言いますよ!
あなた達は似た者同士ね。
You guys are two of a kind.
リサとエマと私には似たところがあるね。
Lisa and Emma and me, we’re three of a kind.
なお、one of a kindとなると、「唯一無二の」「唯一の」という意味になります。
このガラスは唯一無二です。
This glass is one of a kind.
some kind of
some kind ofとなると、「ある種の」「なにかの」という意味で、何かわからないモノを述べる時に使用されます。
わからないけど、なんだか大きな虫だったよ。
I don’t know but it was some kind of big bug.
また、some kind ofは、スラングで「最高の」などと人やモノが最上級であることを示したり、「すごい」「なかなかの」などとその後に続く言葉を強調したりする使い方もあります。
あんたらは最高のヒーローだね!
You guys are some kind of heroes!
わぁ、ちょーすごいね!
Wow, that is some kind of wonderful!
kind-hearted/kind-heartedness
kind-heartedは、形容詞で「親切な」「心の優しい」「思いやりのある」を意味します。
名詞はkind-heartednessで、「親切な気持ち」という意味で使われます。
彼は心優しい人です。
He is kind-hearted.
まとめ
kindは名詞で「種類」、形容詞で「優しい」を意味します。
kind ofの形で使われるパターンも多く、「〇〇の種類」を意味するほか、「なんとなく」「どちらかというと」「ある意味で」「ちょっと」などと曖昧な表現をする時にも使われることがわかりましたね。
他にもtwo of a kindで「似た者同士」、some kind ofで「最高の」などとモノや人が最上級であることを示したり、「すごい」「なかなかの」などとその後に続く言葉を強調するスラングの意味もあります。
「kind=優しいまたは種類」と限定的に覚えることなく、kindを含めたさまざまな表現を覚えることで、表現の幅を広げていきましょう!