英語のパラフレーズとは?英作文や英会話で使える言い換えのやり方と勉強法
「いつも似たような単語やフレーズばかりを使ってしまう…。」
「マンネリな会話で話が弾まない」
日常の英会話や英作文で、自分のボキャブラリーのなさに悩むことはありませんか?
そんな方におすすめなのが、別の単語や熟語に言い換えるパラフレーズ。
今回は、英語におけるパラフレーズの具体例やメリット、勉強方法を紹介します。パラフレーズを使いこなして表現の幅を広げましょう!
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英語のパラフレーズとは?
まずは、英語のパラフレーズについて紹介します。パラフレーズの押さえておきたい特徴は次の2つです。
・元の文章の意味を変えずに別の単語を使って表現する方法
・英作文・英会話でも重要なスキル
上記の特徴を知ると、英語に限らず普段からパラフレーズを使っていることに気がつきます。それでは、詳しくみていきましょう。
元の文章の意味を変えずに別の単語を使って表現する方法
元の文章の意味をそのままに、別の単語や熟語などを使って表現する方法が、パラフレーズ。
パラフレーズは日本語にもあり、以下のように同じニュアンスを持ったまま言い換えられるフレーズのことをいいます。
・〜へ行く
・〜へ向かう
・〜へ足を運ぶ
重要視されるパラフレーズ
英作文や英会話の上達には、重要なスキルと言われるパラフレーズ。
このスキルが重要視されている理由は、同じ単語やフレーズばかりだと相手に幼い印象を与えてしまうから。
さらに、パラフレーズによるシンプルで端的な表現の方が、言いたい内容をスムーズに伝えられるということにもあります。
具体的には、同じ主語で始まる文章ばかりだと幼さが残る、1センテンスが不必要に長くなるなど、それらを解消するために、英作文や英会話でもパラフレーズが重要視されているのです。
英語のパラフレーズのやり方・具体例の一覧
英語のパラフレーズのやり方・具体例を一覧にまとめました。パラフレーズの種類は、大きく分けると次の3つです。
・単語・熟語などを言い換える
・言い回しをシンプルにする
・構文や態を変える
単語・熟語などを言い換える
まずは、単語・熟語などを言い換えます。たくさん例がありますが、次のようなものです。
到着する
arrive = reach
※ arriveは自動詞・reachは他動詞
年1回の
once a year = annual
寝る
go to bed = sleep
よく使う単語や熟語などの言い換えをチェックしてみてくださいね。
言い回しをシンプルにする
次は、言い回しをシンプルにしてみましょう。文章の内容を具体的にイメージしながら、違う視点を持つのがおすすめです。
例えば次のようなもの。
私は、鎌倉市で生まれました。
I was born in Kamakura city.
→私の故郷は、鎌倉市です。
My hometown is Kamakura city.
彼に会えたのはラッキーでした。
It was lucky for me that I saw him.
→幸運にも、彼に会えました。
Luckily, I saw him.
私にとって速く走ることは簡単です。
It is easy for me to run fast.
→私は速く走れる。
I can run fast.
このようにシンプルな言い回しにすると、言いたいことをストレートに伝えられます。
構文や態を変える
構文や態を変えると、使える表現の幅が広がります。また、同じ主語の繰り返しを避けるのにも便利です。
例えば次のようなものです。
禁止する
ban = be not allowed
私は、それは美味しいと思う。
I think it tastes good.
→それは美味しいかもしれない。
It may taste good.
→それは美味しいだろう。
It would taste good.
東京には多くの良いカフェがあります。
There are many good cafes in Tokyo. = Tokyo has many good cafes.
構文を変える、能動態や受動態に言い換えるなどを検討してみましょう。
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英語でパラフレーズが使える5つのメリット・効果
英語でパラフレーズが使えるメリット・効果をまとめました。具体的には、次の5つです。
①語彙・フレーズ・表現の幅が広がり適切な言葉選びができる
②英語を日本語に訳さずに理解できる
③シンプルな表現で自分の言いたいことを伝えられる
④言い換えることで自分や相手の理解を確認できる
⑤流暢・知的・洗練された印象を与えられる
上記のメリット・効果を把握すると、パラフレーズの重要性が分かります。それぞれ見てみましょう。
①語彙・フレーズ・表現の幅が広がり適切な言葉選びができる
パラフレーズが使えると、語彙・フレーズ・表現の幅が広がり適切な言葉を選べるようになります。なぜなら、関連した語彙やフレーズなどのニュアンスの違いも一緒に覚えられるからです。
例えば、like・love の意味はどちらも「好き」ですが、like はカジュアルに色々な物事に対して使い、love は愛情やそれに近い深い気持ちを意味します。
また、懐かしい・愛着のある物事の修飾として形容詞の fond を使うのもありです。 このように、パラフレーズを学ぶと言葉選びが上達します。
②英語を日本語に訳さずに理解できる
英語を日本語に訳さずに理解できるようになります。というのも、パラフレーズにより英語を英語で説明できるからです。
例えば、動詞の write「書く」は to produce a new book「新しい本を作り出すこと」とも言えます。
つまり「〜 to produce a new book 〜」の言い回しは write の1単語だけで理解でき、わざわざ日本語に訳す必要がありません。日本語に訳さずに英語を理解できると、会話のスピードも上がります。
③シンプルな表現で自分の言いたいことを伝えられる
シンプルな表現で自分の言いたいことを伝えられるのも、パラフレーズのメリット。その理由は、コミュニケーションしやすくなるからです。
例えば、make a reservation 「予約をとる」は、動詞 book だけでも表現できます。熟語も間違いではありませんが、余計な情報が増えて冗長になりがちです。
そのため、パラフレーズで自分の言いたいことをシンプルにまとめるとコミュニケーションコストが減ります。また、急に単語が思い出せなくなっても、ほかの表現を使えて便利です。
④言い換えることで自分や相手の理解を確認できる
自分や相手の理解を確認する方法として、言い換えが役立ちます。
それは、単語そのものではなく話の内容にフォーカスできるから。
例えば、相手からの会話に対して「つまり〜ということですよね?」とほかの単語・言い回しを使って確認ができます。
同じ単語やフレーズを使わないからこそ、理解などのチェックにぴったりです。
⑤流暢・知的・洗練された印象を与えられる
相手に流暢・知的・洗練された印象を与えるのに、パラフレーズが威力を発揮します。というのも、相手からの多彩な表現をスムーズに受け取れ、すぐに返せるからです。
知っている表現が少ないと「それはどういう意味ですか?」と頻繁に聞き返す必要があり、結局やりとりが単調になってしまいます。
その点、パラフレーズを使いこなすと言葉遊びもできるようになり、英語慣れした印象を与えられます。
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英語のパラフレーズの勉強・練習方法
最後は、英語のパラフレーズの勉強・練習方法を紹介します。おすすめな方法は、次の3つです。
・単語帳を使って知っている語彙と新しい語彙を結びつける
・英英辞典や類語辞典を使って関連する単語・フレーズを確認する
・難しい言い回しに出会った際に他の表現がないか考える
上記の中で自分にとって始めやすいものから取り組んでみてください。それぞれ解説します。
単語帳を使って知っている語彙と新しい語彙を結びつける
単語帳を使って、知っている語彙と新しい語彙を結びつけてみてください。知っている語彙から新しい語彙を学ぶため、即効性があります。
例えば、頻繁に使う単語を単語帳で調べ、言い換えられる単語・熟語を実際に書く・発音してみるといいですね。
すでに知っている語彙と知らない語彙を結びつけると、少しずつパラフレーズが身につきます。
英英辞典や類語辞典を使って関連する単語・フレーズを確認する
英英辞典や類語辞典で関連する単語・フレーズなどを確認するのもおすすめです。
なぜなら、単語の意味をほかの英語で説明している英英辞典はパラフレーズの宝庫と言えるから。
似たシチュエーションなどで使える単語がまとまった類語辞典も参考になります。英英辞典や類語辞典で単語やフレーズなどをチェックしてみてください。
難しい言い回しに出会った際にほかの表現がないか考える
難しい言い回しに出会った際、ほかの表現ができないか考えるのも練習になります。その理由は、実際に遭遇して悩んだなどリアルな経験があると身につきやすいから。
例えば、英会話や映画などで難しい言い回しに出会ったらチャンスです。
また「ぴったりな単語が思い浮かばず、回りくどく説明するしかない…」と焦ったときもパラフレーズを学べますね。もっと簡単でシンプルな表現ができないか考えてみましょう。
まとめ
英語におけるパラフレーズを紹介しました。
パラフレーズを勉強すると語彙が増えるだけでなく、洗練された英作文・流暢な英会話ができるようになります。ぜひ取り組んでみてください!