不規則動詞goの過去形はなぜwent?過去分詞はなに?意味や使い方と例文
英語では動詞を過去形にする場合、基本的に-edをつけて表現しますが、goのように不規則に変化する動詞も存在します。
今回は動詞goの過去形wentに注目し、意味や使い方について例文を交えながら紹介します。
過去分詞が何かも思い出しましょうね!
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goの意味
goは中学校1年生で習う基本的な単語です。
動詞goの主な意味は次の通りです。
・出て行く、向かう、前に進む、移動する
・~の状態になる、達する
・通る、延びる
・なくなる、消える
・経過する
・続ける
・作動する
・しまわれる
・費やされる
goの基本的な意味は出て行くです。そこから派生したさまざまな意味で使われます。
goは不規則動詞
goは過去形・過去分詞形が不規則に変化する不規則動詞(不規則変化動詞)です。
過去形はgoedではなくwent
goの過去形は一般的な規則動詞のように語尾にedをつけてgoedではありません。正しくはwentです。
しかしながら歴史をさかのぼると、当初はgoedが過去形として使われていました。ですが発音がしにくいためどんどん使用されなくなったのです。
そして15世紀ごろ、goedの代わりに使われるようになったのが、ゆっくり行くといった意味を持つwendの過去形wentでした。
wendとgoの過去形としてwentは混同して使われるようになり、やがてgoの過去形はwent、wendの過去形はwendedになったのです。
wentの発音
米国英語
wént
英国英語
went
カタカナで表現するならウェントゥでしょうか。
goの過去分詞は?
そしてgoの過去分詞はgoneです。
過去分詞は次の4つの英文法で使われます。
・動詞用法(受動態・現在完了形)
・名詞修飾(前置修飾・後置修飾)
・補語として使用
・過去推測(may have・should have・must have)
ちなみにgoの現在分詞はgoingですね。
なお、goneは下記のような意味で形容詞としても使われます。
・過去の
・なくなった
・尽きた
・いなくなった
・亡くなった
goneの発音方法
米国英語
gˈɔːn
英国英語
gˈɔn
アメリカ英語はゴォーンとɔ音を伸ばすのに対し、イギリス英語はゴォンと長くは伸ばしません。
goの未来形
goに限らず動詞には過去形・過去分詞形のように原形を変化させて作る未来形はありません。
未来を表現する場合はwillもしくはbe動詞+going toを使用します。
どちらも~するつもりだと訳せますが、be going toの方が確実な未来を表し、~する予定だと和訳されることが多いです。
be going toにはgoの現在分詞が使われていますね。goのひとつの使い方として覚えておきましょう。
ところで、行くつもりだを表現する場合、will goは問題ないですが、be going to goは違和感がありませんか?
この表現、文法的には間違いではないのですが、実はgoの場合、現在進行形で未来を表せるんです。
私は来月大阪に行く予定です。
I am going to Osaka next month.
このように現在進行形にしてtoの後に目的地を置けば、行くつもりという未来を示す表現になります。
ほか現在進行形で未来を表せる動詞には、visit・leave・come・startなどがあります。
英語の過去分詞の変化形一覧・使い方については、こちらの記事が参考になります。
goの過去形wentを使った例文
ここからはgoの過去形wentを使った例文をご紹介します。よく使われるイディオムについても解説しますのでぜひチェックしてください。
go〜ing
go+現在分詞(〜ing)で〜しに行くという意味を持つ慣用表現です。もともとはgo on〜ingでしたが、onが省略されこの形となりました。
go〜ingでよく使われる表現
・go fishing(釣りに行く)
・go swimming(泳ぎに行く)
・go dancing(踊りに行く)
・go skiing(スキーに行く)
・go hiking(ハイキングに行く)
・go jogging(ジョギングに行く)
・go camping(キャンプに行く)
・go shopping(買い物に行く)
昨日昔からの友人と渋谷へ買い物に行った。
I went shopping in Shibuya with my old friend yesterday.
買い物に行くのgo shoppingも頻繁に使われる表現です。wentと過去形にすれば買い物に行ったですね。
go wrong
よくない方向に進むはgo wrongです。
うまくいかない、失敗する、故障する、不機嫌になるというような意味でも使われます。
昨日は何もかもうまくいかなかった。
Everything went wrong yesterday.
go wrongの反対はgo rightでよい方向に進む、うまくいくという意味です。
覚えておくと何かと使える表現です。
go down
go downには直訳通りの下へ行く以外に、次の意味があります。
・下りる
・墜落する、落ちる
・沈む
・敗れる、屈服する
・(病に)かかる、倒れる
下りていく、幕が下りる、船が沈む、太陽が沈む、建物が倒れるとさまざまなシチュエーションで使える熟語です。
・肯定文
彼の熱は今朝下がった。
His fever went down this morning.
・否定文
彼の熱は今朝は下がらなかった。
His fever didn’t go down this morning.
・疑問文
彼の熱は今朝下がりましたか?
Did his fever go down this morning?
熱が下がるもgo downで表現できます。
一般動詞の過去形を使った肯定文の否定文・疑問文を作る場合はdidを使って、動詞は原形に戻す、ですね。
熱というとfeverのほかに、temperatureを思い浮かべる方もいるでしょう。ただ、temperatureには気温、体温という意味があるので、The temperature is highとすると、気温が高いと伝わる可能性があります。
また、上記例文をHis temperatureとすると、体温が下がったという意味になり、元々熱がある状態だったことが明確に伝わりません。
temperatureを熱があるという意味で使いたい場合は、
私は高い熱がある。
I have a high temperature.
という風につかいましょう。
口語ではtemperatureにも熱がある状態という意味があります。
ただ、have a temperatureという使い方が基本です。高熱と言いたいならhighを入れた方がいいでしょう。
もしくは、
彼の体温は38度だ。
His temperature is 38 degrees.
というように具体的な体温を入れれば、彼は38度の熱がある。という意味で伝わるでしょう。
go off
慣用表現go offには、次の意味があります。
・立ち去る
・逃げる、駆け落ちする
・飽きる、嫌いになる
・腐る
・消える
・止まる、使えなくなる
・出かける、開始する
ほか、~から外れる、衰える、効き目がなくなる、退場するなど、実にさまざまな意味で使えます。
先週土曜のケンのバースデーパーティーはとっても楽しかった。
Ken’s birthday party went off last Saturday.
go offはこのようにとても楽しいという意味でも使われます。
goのイディオムはさまざまな意味を持ちます。辞書で詳しく見てみることをおすすめします。
goの成句一覧
その他、日常で使えるgoの成句には以下のようなものがあります。
(goを動詞以外の品詞で使用しているものも含みます。)
・go to~ ~に行く
・go to it がんばれ
・to go 残されている
・on the go 働きづめで
・go on for 続く
・go for~ ~を呼びに行く、~を取りにいく
・go in for~ ~に参加する ~に携わる
・all the go 流行して
・have a go やってみる
・go with~ ~と一緒に行く
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不規則動詞goの過去形はなぜwent?過去分詞はなに?意味や使い方と例文まとめ
一般動詞にはtalkやwantのようにedをつけてtalked、wantedとすれば過去形、過去分詞形になるものもあれば、今回のgoのように過去形wentと過去分詞形goneと不規則に変化するものもあります。
eatも過去形ateと過去分詞形eatenで不規則動詞です。flyも過去形flewと過去分詞形flownで同様です。sleepのように過去形と過去分詞形が共にsleptというパターンもあります。
なんでこんなに不規則動詞があるんだろうと思うかもしれませんが、現代英語ではこれでも元々不規則動詞だったものが規則動詞になっているので、減っているそうです。
不規則動詞を見ると、使う頻度が多そうなものばかりだと気づくでしょう。それは不規則動詞で定着して規則動詞に変えられなかったという事情があるようです。
不規則動詞は覚えるしかないので、原形、過去形、過去分詞形の一覧表を作る、実際に使うなどして頭に叩き込みましょう。
また、goを使った慣用表現はたくさんあります。ひとつの慣用表現でもさまざまな使い方があるので戸惑うかもしれませんが、基本イメージは共通しています。
まずはそれを掴むようにすると、なんとなく意味が想像できることが多いです。
さらに、たくさんの例文に触れることも役立つでしょう。
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メジャーなgoという動詞ですが、この記事で過去形と過去分詞形が違うことを思い出したという方もいるでしょう。
知っていると思っている単語でも、忘れていることや知らない使い方があるものです。
中学英語を改めて復習してみると新たな発見があるかもしれません。