ディクテーションの効果を高めるには?知っておきたい3つのポイント
ディクテーション学習をご存知でしょうか?
リスニング力の向上に役立つ方法として知られており、実践している人も多いかと思います。
しかし、ただ漫然とディクテーションをしていても劇的な効果を望むことは難しいでしょう。
どのような勉強法も少し意識を向ける方向を工夫すれば、学習効果が飛躍的に向上することがあります。ディクテーションも同様です。
今回は、「ディクテーションの効果をあげる」ために、何を意識しながら勉強すればよいのかをご紹介します。
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ディクテーションとは?
まず最初に、ディクテーションというのは書き取りのことを言います。
聞こえてきた英語をそのまま書き取っていくという練習がディクテーションです。
リスニング力を上げていくためによく用いられる方法で、勉強の効果も高いと言われています。
その他にもある、ディクテーションのポイントはこちら
⇒徹底解明!なぜリスニングが出来ないのか!
リスニング力を上げるのにGOOD
「リスニング力を上げるには、とにかく聞くことが大切なんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、あなたが「しっかり聞いている」と思っているその文章、本当に聞きとれているでしょうか?
実は聞いているだけの状態は、知らない音が右から左に流れている状態です。
そのため、聞いているだけでは、なかなかリスニング力は向上しません。
もし本格的にリスニング能力を鍛えたいのであれば、聴くだけの勉強法はなるべくやめて、ディクテーションをすると良いでしょう。
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⇒発音を上達させるコツとは?
会話には流れがある
会話とは何なのか、というのを考えてみましょう。
会話の中に必ずあるものは文脈です。
会話には流れがあります。
会話の流れを読めるようになるためには、ある程度長い文章を聞き取る練習をしていく必要があります。
そのためディクテーションをする際にも、文脈が存在しない短文を書き起こすよりも、ある程度長文で、文脈があるものを使った方が良いでしょう。
その方が会話の流れを聴き取る練習になります。
STVと5W1H
ディクテーションをする際に注意したいのが、STV 5W1Hです。
まずSは主語のことを指しています。
英語の文法上、99% S(主語)が、一番初めに来ます。
次にTは、「 テンス」のことで、時制という意味です。
「この話がいつの話なのか」という情報が主語の次に入ります。
そして最後に Vが来ます。
Vは「ヴァーヴ」の頭文字で動詞のことです。
場合によっては動詞が時制を含んでいるということがありますが、基本的に英語はSTVの順序で話されます。
1.「誰が」
2.「いつ」
3.「どうした」
という順序で英語は話されているのです。
これが英語の文法なので、ほとんど変わることはありません。
聞き取りの練習をする際には、STVを意識しましょう。
この主語は何を指しているのか、いつの話なのか、そしてどうなったのか、という順番で話されていることをしっかり聞きとります。
これを意識しないでも聴き取れるようになったら、頭の中が英語の文法に順応しているはずです。
次に5W1Hについてです。
5W1Hは、端的に言うと情報のことを表しています。
会話というものは基本的に情報のやり取りです。
そこで「情報とは何か」と考えると、5W1Hで構成されていることが分かります。
何が
What
いつ
When
誰が
Who
どこで
Where
なぜ
Why
どのように
how
how に関しては、how much
やhow often
などもありますが、これも情報です。
日本語や英語ももちろんそうですし、その他の言語であっても「情報」というものは概ね5W1Hしかありません。
リスニング力を上げるために本当に必要なことというのは、S「誰が」T「いつ」V「何なのか」、そして会話の相手はどのような情報をあなたに与えたいのか、をしっかりと聞き分けられるようになることです。
それぞれのキーワードを聴き取れるようになることが重要です。
これらをディクテーションする時に意識すれば、英語のリスニングは簡単になってきます。
文脈のある長文で、STV5W1Hを意識しながらのディクテーションに是非チャレンジしてみてください。
まとめ
英語の学習方法の1つにディクテーションという方法があります。
聞こえてきた英語をそのまま書き取るものですが、リスニング力の向上に役立つといわれています。
そしてこのディクテーションは、上記で紹介したように工夫して行うことでより効果を高めることが可能です。
また、リスニングをするときにはSTVや5W1Hを意識することで情報やキーワードが聞き取れるようになります。
こうした点を意識してディクテーションをすることで、リスニング力の向上につながるでしょう。
今回紹介した方法を、ぜひ活用してみてください。
動画でおさらい
ディクテーションの効果を高めるために意識するべき3つのポイントを、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。