アメリカ人は5分遅刻する場合どうする?ちょっと遅れるくらいが普通
外国人と友だちになると、意外なところで文化や風習、考え方の違いを目の当たりにしてカルチャーショックを受けることがあります。
こんなの日本じゃありえないけど、これが外国では普通なの?と驚くことはよくありますが、こうした文化の違いを体験できるのも貴重な機会です。
今回は日本人にとってはびっくりを通り越してありえない!となりがちな、外国人の時間感覚と遅刻の概念の違いについて紹介します。
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
アメリカ人にとって5~10分の遅刻は当たり前?
待ち合わせの時間に遅れそう!そんな時、あなたならどうしますか?
日本人であれば、携帯電話で連絡したり、LINEなどでメッセージを送るなど、なんらかの対応をするのではないでしょうか?
ところがアメリカ人の場合、事情がちょっと異なります。アメリカ人にとって多少の遅刻はよくあること。
待ち合わせに遅れるという連絡もないまま、待ち合わせ時間が過ぎてからふらっと現れる、なんてことは日常茶飯事です。
もちろん30分以上遅れるような場合はきちんと連絡が来ますが、待ち合わせから15分ぐらいの遅れであれば、彼らにとっては十分間に合ったという認識なのです!
5分前行動が推奨される日本人にとってはありえない感覚ですよね。
そのため外国人から日本人はpunctual
だと評されることがよくあります。
このpunctualという単語は時間どおりのという意味を持つ単語です。
時間をしっかり守る日本人の性質を良くも悪くも表す単語なので覚えておきましょう。
ですが文化や風習が違う外国で日本なら時間どおりに来るのが常識!と日本の常識を押し付けていいことはありません。
郷に入っては郷に従えとも言います。遅刻してくる友達を頭ごなしに批難しては、せっかく外国人と友達になるチャンスも潰してしまいかねません。
まずは相手の文化や風習、そして遅刻の概念をきちんと確認して理解の努力をしましょう。
お宅訪問は時間ぴったりか遅れるのがベター!
友達の家やパーティに誘われたりした場合でも、日本では指定された時間のちょっと前に到着するのが日本では常識ですよね。
ですがこれもやっぱり外国では事情が異なります。
日本よりはるかにのんびりしているアメリカ人の場合、待ち合わせの約束の時間になっても準備が終わっていないことも日常茶飯事。
そのため、日本の感覚で早めに到着してしまうとまだ準備終わってないのに…と、むしろ迷惑をかけてしまいます。
また、時間までにおもてなしの準備が完了していて当たり前の日本とは違い、待ち合わせの時間もまだ準備にバタバタしているのが普通であるとみんな理解しています。
つまりお客さんたちも準備にかかる時間を計算してあえて遅くやってくるのです。
そのため、on time
=時間ピッタリに到着しても、準備の邪魔をすることになるだけでなく、他の人が誰一人いないというケースが少なくありません。
国によってはパーティの開始時刻=家を出る時間という認識だったりするため、30分どころか1時間遅れでやって来る人も意外とたくさんいるのです!
誰かの家に誘われたりパーティに招待されたけれど、実際に何時に到着すればいいのかわからない…という場合は、主催者に率直にそれで、実際に何時に行けばいいの?と確認するのも手です。
日本人の感覚からすると待ち合わせ時間を聞いた上で更に確認するとか失礼じゃない?と思ってしまいがちですが、相手の想定よりも早く到着して準備の邪魔をするよりは、都合のいい時間をしっかり確認してちょうどいい時間に到着するほうがいいですよね。
文化や風習が変わればこちらも対応の仕方を変える必要があります。柔軟かつ臨機応変な対応で、国際交流を成功させましょう!
時刻表のない交通機関
日本人からすると当然のことですが、時間どおりに運行される日本の電車やバスは、外国人からすごい!本当に時間ぴったりだ!と称賛されています。
というのも、外国ではバスや電車が時間どおりに来ることはあまりありません。
地域によってはそもそも時刻表が存在しなかったり、〇時から×時は△分ごとに1本という表記だったりします。
もっとびっくりすることは、〇時△分に始発駅出発とだけ書いてあって、途中駅にはいつ来るのかわからない、なんてことはしょっちゅうです。
バスの場合だと、バス停に誰もいなくて降車ボタンが押されてなければ停車しないということもあるため、到着予定時刻ぴったりにバス停に行ったけれど、乗りたかったバスはとっくに通り過ぎていた、というケースも日常茶飯事。
こういった交通機関事情も、外国人が10分程度であれば遅刻を遅刻として認識しない原因のひとつでしょう。
ビジネスの場ではon time厳守で!
さて、友だちとの待ち合わせではちょっと遅れていくのがベターですが、商談や打ち合わせ、面接であれば、やはり遅刻は問題です。
特にアメリカではビジネスに関しては時間厳守がマナー。
だったら日本と同じで10分前行動がいいのかな?と思ってしまいがちですが、ここではon time=時間ピッタリがマストです。
なぜならアメリカ人はスケジュールに合わせて仕事をするので、早めに到着してしまうと相手の準備ができていない可能性があります。
早く行けば早く対応してもらえるというわけではなく、時間ぴったりまでレセプションなどで待つことになるため、5分以上前に到着するのは避けた方がいいでしょう。
まとめ
日本人にとってはありえないことでも、文化が違うのだから遅刻の定義も異なって当然です。外国人にとって、5分や10分ぐらいの遅刻は普通のこと。
どうして毎回遅刻するの?、遅刻するなら連絡してよ!、遅れたんだからちゃんと謝って!と一方的に責める前に、相手にとって何が普通なのかを確認してみましょう。
もしかすると、相手はそもそもどうして怒られているのかわかっていない可能性もあります。
また、外国人の友達から家やパーティに誘われたら、時間の前に到着するのではなくon timeか、もしくはちょっと遅れて到着するようにしましょう。
本当に遅れたほうがいいのかぴったりがいいのかわからない場合は、不躾に思えても率直に確認しましょう。
その方が迷惑をかけたり印象を悪くする可能性を減らせますし、次回以降の行動の指針にもなります。
ただしビジネスの場ではon time行動を守ってくださいね。
こうして日常のちょっとしたことに対する意外な認識の違いを知るのも国際交流の楽しいところです。
お互いの常識の違いでケンカをするのではなく、どうしてそうなのか理解をして友だちの輪を広げられたらいいですね!
動画でおさらい
もう一度、動画でおさらいしてみましょう。