海外では伝わらない!「〜はちょっと難しいです」を英語で言うと?

仕事を頼まれた時に、他にもやることがたくさんあり、仕事を引き受けられない時に、ちょっと難しいですと言って断ることはありますよね。
このちょっと難しいですが、英語に訳した際、表現によっては、日本人が意図しているニュアンスで受け取ってもらえないことが多いのです。
今回は、日本人がやんわり断る表現ちょっと難しいですをニュアンス通りにネイティブに伝えるにはどのような表現をすればいいのかを紹介します。
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「ちょっと難しい」と英語で言うと?
さっそく、ちょっと難しいですを英語に訳してみましょう。直訳しようとすると、難しい表現ではないですよね。
It’s a little difficult.
もしくは、
It might be a little difficult.
という表現が思い浮かぶでしょう。
この2つの表現は、文法的には間違っていませんが、日本人が言う、ちょっと難しいですの意味合いとは少し違った捉え方をされてしまいます。
It’s a little difficult.
It might be a little difficult.
と言うと、ネイティブはどのように捉えるのかを次章で紹介します。
It’s a little difficult.ネイティブの捉え方は?
日本人がちょっと難しいですと言った場合は、冒頭でも書いた通り、やんわりと断っていますよね。つまり、難しい=できないというニュアンスを含んでいることが多いと思います。
日本人にとって、できませんと断るのはダイレクトすぎるので、ちょっと難しいです。とやんわりと断っているのです。
それでは、ネイティブに、It’s a little difficult.や、It might be a little difficult.と伝えた場合は、どのように捉えられるのでしょうか。
結論から言うと、難しいのはわかった。だから何?と思われてしまうことが多いです。
むしろ、難しいけどできるということね。と思われてしまうこともあるでしょう。
difficultは、ただ難しいかどうかというの難度を表しているだけであり、できる・できないの回答とはなりません。
ネイティブは、難しいこと=できないとは捉えないことを頭に入れておきましょう。
「ちょっと難しい」と断りたい時は?
私たち日本人が伝えたいちょっと難しいです(なのでできません)というニュアンスを、ネイティブに伝えたい場合は、はっきりと言い切らないと伝わりません。
たとえば、以下のような表現をすれば、日本人が伝えたいニュアンスと近いのではないでしょうか。
〜をすることが、できるとは私は思いません。
I don’t think I can 〜
すなわち、
〜することはできないかもしれません。
〜することはちょっと難しいです。
というニュアンスになります。
そのことについては、あなたを助けすることはできないかもしれません。
I don’t think I can help you with that.
という風に、できるかできないかを表すcanや
possible
を使い、言い切ったほうが、ネイティブにも伝わりやすいです。
やんわり断りたい場合に使うフレーズ
I don’t think I can help you with that.というフレーズ以外にも、先ほど紹介したように、canやpossibleという、単語を使えば、ネイティブはきちんと理解してくれます。
しかし、canや
impossible
を使い、
I can’t .
That’s not possible.
と言うと、日本人の感覚からすると少しきつく感じてしまいますよね。
したがって、やんわりと断りたい場合には、相手に申し訳ない気持ちを伝えるのもいいでしょう。
I’m sorry. I can’t do this.
I’m afraid that we can’t do this.
I’m afraid that’s not possible.
というように、I’m sorryや、I’m afraidを冒頭につけると、日本語のやんわり断るニュアンスに近くなります。
日本語を英語に直訳するとニュアンスが違う場合がある
ここまで見てきたように、日本人は遠回しの表現を好む傾向にあるので、日本語を英語に直訳してもネイティブには違うニュアンスで捉えられてしまうことがあります。
〜はちょっと難しいです。という表現以外にも、たとえば仕事の場面で、〜したほうがいいですよ。と言われた場合、日本人は、〜しなさいと言われたと捉えますよね。
しかし、ネイティブは、〜したほうがいいですよ。と言われた場合、自分には、やるかやらないかという選択肢があると捉えます。
はっきりと、〜してください。と頼まれなければ、忙しい場合はやらないことを選ぶ場合があります。
このように、日本人がする遠回しの表現をしても、ネイティブには日本人が伝えたい意図が伝わらない場合があるので、英語では遠回しの表現はせず、はっきりと表現しましょう。
はっきりと言い切ってしまえば、確実に通じることが多いですし、ミスコミュニケーションもなくなるはずです。
まとめ
日本人は遠回しの表現を好みます。
しかし、海外の人とは文化がちがうので、はっきり表現しないと伝わらないことも多いでしょう。
ネイティブと話す際は、できるだけ言い切る表現で、わかりやすく伝えるように気をつけて下さいね。
仕事を頼まれて、できないかもしれないと思った時は、It’s a little difficult.と伝えても、ネイティブは、できるのかできないのか、はっきりとした回答が欲しいといます。
仕事を引き受けられない場合は、はっきりと、
I don’t think I can help you with that.
I’m afraid that’s not possible.
のように、canやpossibleという、できる/できないの単語を使い、はっきりと答えるようにしましょう。
動画でおさらい
もう一度、動画でおさらいしてみましょう。