「だったが」を表現!けれどもの意味を持つ三大英単語を使い分ける3つのポイント
だったがのが、つまり、けれどもの意味を持つ逆接の英単語としてbutを思い浮かべる方は多いでしょう。
しかし、but以外にもけれどもを表す英単語はたくさんあります。
このページでは逆接の意味をもつ英単語をご紹介します。
それぞれの単語のニュアンスや使う位置などを理解すれば、上手に使い分けることができますよ!
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けれどもの三大英単語の使い分けポイントは3つ!
けれどもの意味をもつ三大英単語といえば、but・although・howeverです。
どれもニュアンス、使う位置、つなぐものという3点で特徴があるので、それを把握して適切に使い分けられるようになりましょう。
使い分けポイント1|ニュアンスの違い
まずはニュアンスの違いを確認しましょう。
but
でものような口語的でカジュアルなニュアンス
although
だけれどもとbutよりも堅めなニュアンス
however
しかしのようなalthoughよりも堅い文語的なニュアンス
butは3つの中でもっともカジュアルなニュアンスを持ちます。家族や友人との日常会話で使うもので、書き言葉には向きません。
althoughは、butよりも少々堅いです。そのため、論文やビジネス文書にも用いられます。
howeverはこの中で1番堅く文語的です。論文や契約書などの公的文書で使うならhoweverが最適です。
使い分けポイント2|使う位置
3つの単語は置ける場所が下記の通り異なります。
※接続詞はピリオドで区切る一文の中で、~だけれども~と述べるために使う
・but→接続詞(文中のみ)
・although→接続詞(文頭・文中)
・however→副詞(文頭・文中・文末・主語の直後など)
butとalthoughは共に接続詞ですが使用できる位置に差があります。
butは文中のみ可です。そのため、文頭にButを置いて~でもとし、カンマを入れて次の文章につなげるということはできません。
一方、althoughは文頭・文中共にOKなので、butではできなかった文頭での使用が可能です。althoughより後ろのS+Vの部分を~だけれどもと翻訳します。
そして、howeverは副詞のため、接続詞のbutやalthoughよりも使い方に自由度があります。文頭・文中・文末・主語の後ろなどさまざまなところに置くことができます。
使用する際は、ピリオドで前文を結んだ後、新たな文章の
・文頭では→ However,
・文末では→ , however.
・主語の後では→ , however,
とカンマで区切りを入れて使用します。
さらに、前文をピリオドで終わらせず、後文との間に置く場合は、前文; however, 後文というようにカンマやセミコロンで区切ることを忘れないようにしましょう。
なお、butとalthoughは接続詞のため、前文をピリオドで終わらせた後の文頭に置いて新しい文章を続けるという使い方はNGです。
使い分けポイント3|何をつなぐか
何をつなぐかで使用する単語も異なります。
・but→S+Vの文同士だけでなく、文と句・単語をつなぐことができる
・although→S+Vの文同士のみをつなぐことが可能
・however→butのように使うがつなぐという意識は薄い
それぞれの例文を見ていきましょう。
義理の妹はまだ高校生だけど尊敬すべき女性だ。
My sister-in-law is still a high school student but a respected woman.
このようにbutの場合、後ろに句を置くこともできます。
なおbutはその前後の情報を同等の重要度で扱う等位接続詞です。
例文の場合、義理の妹はまだ高校生も尊敬すべき女性も同じくらい主張したい事柄ということになります。
対して、althoughは文中だけでなく文頭にも置ける、S+Vの文同士を逆接でつなぐ接続詞です。
義理の妹はまだ高校生だけれども尊敬すべき女性だ。
Although my sister-in-law is still a high school student, she is a respected woman.
従属接続詞であるalthoughには、although以降のS+Vをサブ的な情報としてメイン文に従わせる働きがあります。
例文の場合、義理の妹は尊敬すべき女性だがメインで伝えたい情報で、彼女はまだ高校生だはサブ的な情報ということです。
義理の妹はまだ高校生だ。しかし、尊敬すべき女性だ。
My sister-in-law is still a high school student. She is a respected woman, however.
howeverは接続詞ではありません。そのためつなぐという役割は薄いです。
例文のようにピリオドで一文を結んだ後、新たな文でhoweverを入れて、前文とは逆説的なことを述べるというのがhoweverは可能です。
butを使っただったがの例文
butを使っただったがといった意味を含む例文を紹介します。
〜だったが〜した
すごい疲れてたけど夕食作ったんだ。
I was very tired, but I made dinner.
butは文中で使う接続詞です。それぞれが単独で成り立つS+Vの文と文をつなぐ場合は、基本的にbutの前にカンマを入れます。
これまでは〜だったが
これまであなたは正しいと思っていたけれど、今回はあなたが間違っていた。
Up until now I thought you’re right, but you were wrong this time.
Up until nowはこれまでという意味の熟語です。
これまではそうだったけれど今は状況が違うということを含ませられる表現です。
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althoughを使った例文
althoughを使っただったがの例文を紹介します。
初めは〜だったが
初めは乗り気ではなかったけれど、パーティーに参加することにした。
Although I was not in the mood at first, Idecided to join the party.
文頭に置いたパターンです。この場合、S+Vの文と文の間にカンマを入れましょう。
at firstと組み合わせることで初めは~だったがという表現ができます。
〜だったが〜になった
彼は生涯独身だったが日本で1番成功した俳優になった。
He became the most successful actor in Japan although he remained single all his life.
although~でサブ的な情報を逆接として追加している形です。
~になるはbecameですね。
howeverを使った例文
howeverのだったがの例文もみてみましょう。
確かに〜だったが
その車は確かに燃費は良かったが、若年層が購入するには高額過ぎた。
The car certainly had good fuel consumption; however, It was too expensive for young people to purchase.
副詞のhoweverは基本的に前の文をピリオドで終わらせてから、それと逆説的なことを言うために続く新しい文中の文頭、文末、主語の後などに入れます。
ですが、例文のようにピリオドの代わりにセミコロンを入れて2文をつなげたままの形にし、howeverを置くという方法もあります。
確かに~だったがを表現するならcertainlyを使いましょう。
以前は〜だったが
以前は多くの若者が車を運転していたが、最近の若者は免許さえ持っていない。
Many young people used to drive a car. Young people today, however, don’t even have a driver’s license.
howeverを主語の後に置いたパターンです。
used toは以前は〜だった、昔は~だった(今はそうではない)という意味の頻出フレーズなので覚えておきましょう!
けれどもの意味をもつ英語表現
ここからは、過去形の文章と組み合わせればだったがになる、けれどもの意味を持つ英単語やイディオムをご紹介します。
in spite of
in spite ofは、〜にもかかわらず、という意味をもつイディオムです。in spite of の後ろには、S+Vの文ではなく、句が入るので使う際は注意しましょう。
yet
まだ~ないという意味の印象が強いyetですが、butと同じ前後の文を同じ重さで扱いたいときに使う等位接続詞としても使えます。butとは違いフォーマルなシーンで使用され、yet以降の文が大きな意外性を持ちます。
still
まだ〜という意味でよく知られているstillも、副詞でそれにもかかわらずという逆接の意味を持ちます。
nevertheless
neverthelessも、それにもかかわらずという意味をもつ副詞です。文語的なので会話で使われることは少ないです。
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まとめ
だったが、という文章を作れる、逆接の意味をもつ英単語but・although・howeverのニュアンスや使い方の違いについて詳しくご紹介しました。
けれどものような意味を持つ表現はたくさんあるので、シーンによって使い分けられるよう、語彙力を増やしていってくださいね。
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