意識の英語|consciousの読み方や英会話で使える「意識高い系」などの例文20選
意識の英語は何でしょうか?少し硬いイメージのある言葉ですが、相手を意識する、意識を高める、苦手意識があるなど、日常会話でもよく使われます。他にも意識レベル、意識障害などの医療関係用語もありますね。
この記事では意識の英語に焦点を当てて、例文や関連表現をまとめました。今回の学習内容は中級以上レベルなので、会話などで使えるようになると、自分でも英語力アップを実感できますよ。
では早速見ていきましょう!
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意識の英語
まずは基礎として2つの英単語を紹介します。
consicousness(意識/知覚/思考)
意識
consciousness
スペルと読み方が少し特殊な単語ですね。真ん中のsciousの部分はシャスのように発音します。このconsciousnessは知覚としての意識を表す英単語です。周りを意識しながら運転するのように、意図的に生じさせる意識というよりは、意識があるorないのような用法をイメージしてみてください。
なお、このconsciousnessは形容詞のconscious(意識している、意識がある)が名詞化したものです。
彼は突然意識を失った(気絶した)。
He suddenly lost consciousness.
意識を失うという英語表現は、lose consciousnessの他に、定番の2つを知っておくと便利です。
意識を失う/失神する/気絶する
faint
pass out
例)
弟は血を見て気絶した。
My brother fainted when he saw blood.
恐怖で失神するところだった。
I was about to pass out with fear.
be about to〜は、まさに〜しようとしている、〜するところだを表す熟語です。
もう1つconsciousnessの例文を見てみます。
昔の人々は強い階級意識を持っていた。
People in old times used to have a strong class consciousness.
上記で使われるconsciousnessは意識、知覚というよりは、思考という意味に近いです。
awareness(意識/気づいていること/認識)
意識
awareness
2つ目の基礎単語がawarenessです。このawarenessも形容詞aware(気づいている、知っている)から派生した名詞です。
ニュアンスとしては気づいていること、知っていること、自覚のようなイメージで、外側から情報を見たり感じたりすることによって生じる意識です。
例1)
兄は環境問題に対する意識が高い。
My brother has a high awareness of environmental problems.
〜に対する意識が高いは、〜に対する(〜への)高い意識を持っているという直訳になるhave a high awareness of〜で表すことができます。
対義語の意識が低いはhave a low awareness of〜、もしくはbe unconscious of〜となります。consciousの前にunを付けることで否定の意味を表します。同じ構成を取る他の英単語ではunhappy(不幸な)やunofficial(非公式の)などがあります。
例2)
その会社は従業員に意識調査を行った。
The company conducted an employee awareness survey.
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be conscious of〜とbe aware of〜(意識する)
上記で形容詞のconsciousとawareについて簡単に触れましたが、ともにbe動詞+conscious(aware)+of〜で〜を意識する、〜を意識しているという意味になります。
これらはほぼ同義で使われるため入れ替えが可能ですが、あえて違いを挙げるとしたら、という観点で例文を紹介します。使い方のイメージを掴んでみてください。
彼女は私の彼女への気持ちに気づいているようだ。
She seems to be conscious of my feelings for her.
be conscious of 〜は心で意識している状態で、他の日本語にすると気になる、気にしているのようなニュアンスになります。上記例文の場合は、気づくを意味するnoticeを使って下記のように言い換えることもできます。
She seems to notice my feelings for her.
続いてbe aware of〜の例文です。
彼は誰かから見られているのに気づいている。
He is aware of being watched by someone.
be aware of〜は意識する、意識しているというよりは、認識している、気づいている、注意しているという日本語訳がより近いでしょう。
意識にまつわる英語-応用編
実際の日常生活の中で、意識という言葉は意識がある、苦手意識を持つのように定形表現として多く使われます。これらを英語でどういうのか、例文で見ていきましょう。
意識を高める/意識向上
例1)
貧困問題に対する意識を高めなければならない。
We have to raise awareness of the poverty problems.
raiseの代わりに強化する、さらによくするという意味をもつenhanceを入れてもOKです。
例2)
その教師は生徒の道徳意識の向上に尽力した。
The teacher made efforts to enhance the moral consciousness of his students.
意識を集中する
例)
仕事に意識を集中させようとしたが、息子が邪魔しに来た。
I tried to concentrate on working, but my son came to disturb me.
この場合、意識は無理に訳さなくても大丈夫です。
意識不明/意識がない
例1)
彼は意識がない。
He is unconscious.
He is not conscious.
例2)
彼は意識不明になった。
He became unconscious.
lose consciousnessは意識を失うという行為を指し、be unconsiousやbe not consciousは意識がない状態を表すという違いがあります。
苦手意識がある/苦手意識を持つ
例)
多くの日本人は英語に苦手意識がある(苦手意識を持っている)。
Many Japanese people have feelings of being not good at English.
Many Japanese people think that they cannot speak English well.
嫌うこと、嫌悪の意味を持つaversionを使ってhave an aversion to〜という英訳で苦手意識があるという意味にもできますが、このような中級レベル以上の英単語はなかなか出てくるものではありません。
そのような時は、苦手意識=できないと思っていることのように、簡単な言葉で置き換えると、上記例文のように訳しやすくなります。
なお、これは英会話力アップの秘訣の1つでもあります。同じ意味でも英語の表現は1つではありません。英会話の中で単語やイディオムが思い出せない、もしくは単語やイディオムが分からないという時は誰にでもあるものです。そんな場合は別の日本語に噛み砕いて、知っている英語表現を使って説明するという練習を続けると、徐々に臆せずにコミュニケーションができるようになりますよ。
英語の発音に苦手意識を持ちやすい日本人。早口言葉で楽しく発音の練習をしてみましょう!
意識高い系
例)
彼はたくさんコネがあるって言っていたけど、実際は彼のビジネスはうまく行っていない。彼はただの意識高い系だね。
He told me that he has a lot of connections, but actually his business is not going well. He is just a smart aleck.
意識高い系という日本語は、どちらかと言うとネガティブな言葉です。中身が伴わないのに自身を過剰にアピールしたり、イニシアチブ、リテラシーなど流行りのカタカナ用語をあえて使うような、少し空回りをしている人たちが、意識高い系と呼ばれます。
英語では皮肉を込めたネガティブな意味でsmart aleckという用語で表しますが、このaleckというのは実在した詐欺師の名前で、彼の実話に基づいた単語が、このsmart aleckです。
無意識に〜する
無意識に
unconsciously
without thinking
例1)
無意識に貧乏ゆすりをしてしまう。
I cannot stop shaking my legs unconsciously.
海外では、足をゆする=貧乏になるという考え方はありませんが、貧乏ゆすりは一般的にマナーとして嫌がられます。
例2)
私はいつも無意識に3杯以上のコーヒーを飲む。
I drink more than three cups of coffee per day without thinking.
without thinkingの直訳は考えずにとなります。この例文の場合は、毎日3杯以上コーヒーを飲むのが習慣になっていて、無意識に体が動くというイメージです。
潜在意識
潜在意識
subconsciousness
潜在意識で
subconsciously
例)
私達の潜在意識を活かした学習法を作りました。
I invented a learning method that makes good use of our subconsciousness.
無意識と少し似ていますが、潜在意識は心の奥に潜んでいるものなので、意識が無いという状態ではありませんね。副、従という意味を付け加える接頭辞subをconsciousnessの前に付けることで、副次的な意識つまり潜在意識という訳になります。
なお、顕在意識は明確な意識、つまり通常の意識のことなのでconsciousnessのみで表せます。
意識朦朧
例)
彼に殴られて意識が朦朧とした。
He punched me and I felt light-headed.
He punched me and I felt foggy.
foggyは霧を表す英語fogに由来する形容詞で、霧がかった、視界が悪い、ぼんやりしたという意味を持ちます。また、punchはげんこつで殴る時の動詞ですが、手でひっぱたく時はslapを使います。
医療で使う意識の英語
意識障害
disturbance of consciousness
意識レベル
level of consciousness
例)
意識レベルが低下した。
The level of consciousness decreased.
日本の医療業界では、英語のlevel of consciousnessの頭文字を取ったLOCが意識レベルの意味として認識されています。もう1つ、loss of consciousness(意識消失)の略語としてもLOCは使われています。
まとめ
今回は意識を英語で?というテーマで進めてきました。少し硬めの学習内容になりましたが、いかがでしたか?
この記事で勉強した表現を一度に覚える必要はありません。特に医療用語などは、なかなか使う機会もないので、こんな言葉があるんだ!程度に考えてみてください。
特によく使うのはbe aware of〜やbe conscious of〜(〜を意識している)、have feelings of being not good at〜(〜に対する苦手意識)あたりです。こういった表現に対して、自分で例文を作ってそれを声に出して読んでみるのも良い練習になります。
英語はインプットも大事ですが、アウトプットも定期的に必要です。誰かと英語で会話をしたり、チャットなどでコミュニケーションを取る機会をぜひ作ってみてくださいね。