ビジネス英語のリスニング上達法!文脈を読めば会話が成り立つ!
今回は、「ビジネス英語のリスニングを上達させる方法」について、お話ししていきたいと思います。
方法を大きく2つに分けて、紹介します。
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リスニングポイントは文脈を意識すること!
「The context is everything」
という言葉をご存じでしょうか?
contextは「文脈」をあらわし、意味合いとしては、「文脈はすべてである」ということになります。
これこそが、ビジネス英語のリスニングを上達させるポイントです。文脈の無い会話というのは、存在しません。
例えば、ビジネスミーティングに参加していると、想像してみてください。ミーティングの中で話される内容は、恐らく決まっているでしょう。
ほとんどの場合、参加者はミーティングの内容を知った状態で、ビジネスミーティングに参加することと思います。
そんなとき、どのような会話がされるのか、どんな質問が出てくるのか、そしてその質問に対してどういう答えを言うのか、というのは大体想像がつくはずです。
そして、「その文脈を理解した上でリスニングをすること」が大切です。
多くの方がしているリスニング方法としては、単語単位で全て聞き取ろうとしている場合があります。
しかし、リスニングをする時には、単語を全部を聞き取る必要性はありません。
それはなぜかというと、前述の通り文脈から読み解くことができることも多いからです。
ビジネスシーンで使用できる英語表現についてはこちら
キーワードを拾おう
「こういう形で会話が進んでいく」という流れさえ理解できた状態で聞けば、キーワードは拾えるはずです。
そのキーワードを拾っていくことで、文脈を読むことができるようになるでしょう。そうすると、リスニング力も勝手に上がっていくのです。
ひとつ例をあげましょう。
例えば、あなたが自宅でトイレに入って、トイレットペーパーが切れていたとします。そうなったら、トイレの中から家族の誰かを呼びますよね。
そうすると呼ばれた家族は、「あ、トイレットペーパーが無いんだな」ということを、たぶん理解するはずです。
一言もトイレットペーパーという単語を出していないのにもかかわらず、トイレットペーパーがないというのを理解できるのかという答えが、「文脈」にはあるのです。
いかに文脈を知ることが大切なことか、理解いただけたのではないでしょうか。
リスニング力が勝手に上がる方法とは?
これらのことから、仮に単語の意味がわからない、すべてを聞き取ることができないという状態でも、文脈を読む事さえできれば、リスニング力というのは勝手に上がっていきます。
そして、日常会話の中で文脈を読むのは、なかなか難しいものです。
なぜかと言うと、日常会話の場合はさまざまなトピックが会話のテーマとなるからです。
しかし、ビジネスでの会話ならまた違ってきます。
ビジネス英語のリスニングやミーティングなど、ビジネスシーンでの英語の会話は、趣旨があらかじめある程度決まっているはずです。
そして、その趣旨以外のことはほとんど話されないケースが多いです。
その趣旨について話して、話した内容についてどんな質問をされるのかということも想像がつくと思います。
どういう風に会話が流れてくのかも、日本語で考えれば簡単に想像がつくでしょう。
想像がついた状態で、ビジネス英語のリスニングをするのと、何が来るのか全くわからないと思っている状態でリスニングをするのとでは、どちらが聞き取れる可能性が高いでしょうか。
普通に考えれば、文脈を理解してこういう会話がされるだろうな、こういう質問がされるだろうな、というものを頭の中に置いた状態で聞いた方が、聞き取れるはずです。
文脈を理解するという事に着目し、努力していく事ができれば、あなたがすでに知っている英単語、英文法だけで、リスニング力はアップするのです。
「文脈がすべて」ということを、常に忘れないよう覚えておいてください。それがリスニング力向上のカギとなります。
ビジネス英語を上達する方法。こちらの記事も参考になります
上達しない英語リスニングの落とし穴
毎日英語を聞いたら耳が慣れていくという理由から、ひとつのリスニングの勉強法としてよく「英語聞き流し」がありますよね。
私たち日本人が日本で生活しているとリアルな英語を聞く機会はほぼ無いですから、英語を理解したいのであれば積極的に聞くことは確かに必要です。
よく、語学を学ぶ際は赤ちゃんにもどった気持ちでと言われる場合がありますが、赤ちゃんが最初から大人が話す言葉を聞いているわけではありません。
家族などを通して、だんだん大人の話していることを理解できるようになりますよね。
これと同様に私たちも、最初は意味のわかる英語を繰り返し聞くことが大切です。まずは今の自分のレベルを把握し、それに合った教材を選びましょう。
もしあなたが、全く何を言っているのか分からない英語を聞き流している場合は、教材を見直す必要があります。
無料ツールを十分に活用!目的別オススメ勉強法
移動時などのスキマ時間で始めやすいのが携帯アプリ。ここでも注意したいのがどのような英語を学びたいのか。こちらでは用途別にオススメを紹介していきます。
TOEICリスニングスコアを伸ばしたい!
英語のスキルを計る基準として日本で普及しているTOEICスコア。
英語学習は人気の分野なため、本屋さんへ行ったりインターネットで調べると情報が多すぎてどれが本当にいいのか分からないことがありませんか?
ここで覚えておきたいのは、市販されている教材の難易度にバラつきがあるということ。
簡単すぎず、難しすぎないものを選びたいもの。どんな教材を入手するか迷うという人は、TOEIC公式問題集を選んでみましょう。
無料サイト
こちらのサイトでは、本番同様の模擬テストを5回受験できます。今、どれくらいのスコアがあるのかを把握したい時にもオススメです。
こちらのサイトでは、問題数が正規TOEICテストとは異なります。
どのような問題が出題さるか把握したい時や、苦手パートの強化にオススメです。
こちらのサイトは。TOEICビジネス英語などの過去問題の出現頻度をベースに語彙力を診断できます。あくまでも語彙力のみですので単語強化にオススメ。
また、TOEICスコア470点~950点までがレベル分けされており、25問の単語穴埋めのクイズ形式なのでゲーム感覚で楽しめますよ。
こちらのサイトでは、15分でできるTOEIC形式ミニ模試があります。
手軽な始めやすさと、苦手ポイントを診断にオススメ。
有料サイト
こちらは、リスニングと短文読解の上達におすすめです。こちらは、オンラインスタイルのTOEICシュミレーションテスト。一か月あたり2,000円で何度も受験することができます。本番受験前の集中ブラッシュアップなどにも最適です。
ビジネス英語学びたい!
こちらでは、ビジネス英語にフォーカスした動画を配信しています。ビジネス英語でのメール返信をはじめ、ビジネス英語表現のみならず、値引き打診など実際に使用できそうなシーンを紹介しています。
こちらは、週2回/全8回ネイティブから学ぶビジネス英語レッスンです。
オンラインで講義を受講するタイプですが全世界に受講者がいるのが特徴です。ライブレッスンではその場で質問することが可能です。
また、録画された講義を確認することも可能で、オンラインキャンパスの感覚を体感できます。
ニュース英語が聴きたい!
CNNやBBCは会話のスピードが早く、本物のニュースのリスニングにはもう少し勉強が必要な時にオススメです。
こちらは、ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)というアメリカの放送局が作っている、英語学習者向けのニュースサイト。レベルごとに学べるほか、国際ニュース、アメリカのニュース、エンタメ、芸能のジャンルがあり興味のあるジャンルを選択できることも利点。
学習サイトですが最新ニュースを扱っているので、まずVOAで内容を確認しCNNで同じニュースを見るとより理解しやすくなります。インタビュー動画は字幕付きで、その他のニュースはスクリプトを確認しながら、ゆっくりした英語音声で聞くことができます。ニュースをアプリにダウンロードし、オフライン閲覧も可。
ビジネス英語を海外ドラマで!
ドラマにハマってついつい夜更かししてしまったなんて経験ありませんか?
ドラマには、さまざまなジャンルがありますよね。ネイティブの英語表現を覚えたい時などにそれぞれ舞台となっている海外ドラマを選ぶことで仕事に役立つビジネス英語を学ぶことが可能です。
例えば、リーガル系ならSUITや私はラブ・リーガルなど、同僚との会話にも注目するのもオススメです。
NETFLIXやHULUなど有料サイトには字幕切り替えが可能ですので、まず字幕なし文脈を予測し、英語字幕ありで文脈チェック、日本語字幕で答え合わせすると良いですよ!
ノンネイティブ&ネイティブの英語を理解したい
日本国内に方言があるように、英語アクセントが異なることがありますよね。
英語圏以外の国の人と英語で話す機会もビジネス上あるものです。
アメリカやイギリスの英語は映画やTVで聞く機会も多いと思いますが、英語を母国語としないノンネイティブの英語に苦戦する場合も多いもの。
電話など、話が一方通行になる場合など特にノンネイティブの英語は、英語の発音が離れているだけに聞きづらく苦労することがあります。
ネイティブの英語を徐々に理解していったように、ノンネイティブの英語も徐々に理解できるようになるには、彼らの英語に慣れることが重要です。
近年普及しているオンライン英会話レッスンでは、フィリピンなどアジア諸国で英語を共通語にしている国でのスピーカーから英語を比較的安値で学べるサービスもあります。
ノンネイティブとのビジネスが多い方は、そういったサービスを利用し徐々にノンネイティブ英語に慣れていき本番に備えるのも良いですね。
TEDでプレゼンの極意&リスニング強化
英語リスニングに慣れてくると、英語学習者向けのトピックでは物足りなくなってくるもの。
そのようになってきたら、ネイティブ向けサイトに切り替えをしていきましょう。
世界中の人がプレゼンを行い、英語学習はもちろん、その内容自体が勉強になると好評です。
5~20分ほどの動画の中で、最先端のアイデアをプレゼンしています。
プレゼンの仕方を勉強した人にもオススメで、日本語字幕と英語字幕の切り替えが可能で、上記で紹介した海外ドラマでの英語リスニング方法のように、まずは字幕なしで文脈を予測し、英語字幕で文脈確認、必要に応じて日本語字幕でブラッシュアップしていきましょう。
特にプレゼンの仕方を学びたい人は、スピーキング方法や構成の仕方を研究できます。
まとめ
ビジネス英語のリスニング力を向上させるためには、文脈を理解することが大切です。
ビジネスの場であれば、会話が始まる前にどんなことを話すのかなどをあらかじめ予想することが可能です。
そうした状態であれば、会話の流れやキーワードも捉えやすくなります。
リスニングというとすべてを正確に理解しなければならないと思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
文脈を理解して聞くことが大切なのです。
日常生活では文脈を予想することは難しいですが、ビジネスの現場では違います。リスニングの前には、しっかりと文脈を意識するところから始めてみましょう。
動画でおさらい
もう一度、動画でおさらいしてみましょう。