英語の慣用句「Let it go」の意味と使い方・発音
Let it go.
は、多くの日本人が聞いたことや見たことのある英語だと思います。
しかし、Let it go. の本当の意味を尋ねられたら、あいまいな方も多いのではないでしょうか?
今回はその正しい意味と使い方を紹介します。
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let it goの意味とは
Let it go. は慣用句、すなわち、イディオム
idiom
ですので、単語一つ一つではなくこの3語全体で「諦める」や「手放す」といった一つの意味を持ちます。
例文を見てみると、
もう諦めなよ。
You should let it go.
諦めることができない。/まだ諦めることが出来ないんだよ。
I can’t let it go.
となります。
雰囲気やニュアンスとしては、「ぐっと握っているものを放しなさい」という内容の表現です。
そのため、日本語に訳すときには「諦める」と訳されることが多くなっています。
Let it go. を単独で会話中に使う場合、具体的な方向性を相手に示すのではなく、「あきらめなよ」「ほっとけよ」といったニュアンスで使います。
ですので、相手の話をあまり聞かずに Let it go. と言うと、投げやりな感じになってしまいますので注意が必要です。
その他にもある、英語の慣用句はこちら
区切らない発音の仕方
また、Let it go. の発音ですが、ネイティブスピーカーは
Let/
it/
go.
と単語ごとに分けて発音はしません。
Let it go. を発音する際には、まるで一語のようにくっつけて発音をします。
ネイティブの発音をカタカナで表現するならば「レリゴー」となります。
3つの単語で構成されているにもかかわらず、ひとつの単語のように切れ目なく発音されるのです。
使役動詞Letの使い方
Let it go. の Let は使役動詞と言われる単語で人やものに「~させる」「してもらう」という意味です。
※他の使役動詞には、 have/make/get があります。
let+目的語+原型不定詞(do) の形式で使います。
(目的語)に~させる、という意味で、let には、やりたいことを許可する、というニュアンスが含まれています。
Let it go. の目的語は it になりますが、この it は人ではありません。
いったい何に許可しているのでしょうか?
実はこの it は、感情、思考、意識など抽象的なものを意味します。
それを 、go(行かせる)させることから、「諦める」や「手放す」といった意味になるわけです。
使役動詞としての Let を同じように使ったフレーズで、
「行こうよ」
Let’s go.
がありますが、Let’s go. = Let us go. だと知っていましたか?
また、ややこしいことに
Let’s
と省略する場合は、「一緒に〜しよう」という意味になりますが、
let us
と言うの場合は、「私たちに〜させて」という意味になります。
なお、
let go
は、 let it go と一語違うだけなのですが、「解雇する」という意味で
fire や
lay off
の婉曲表現です。
大きく意味が異なりますので、間違えないように気を付けましょう!
Let it goを含んだフレーズ
彼女は諦めませんでした。
She wouldn’t let it go.
そんな簡単に手放すことはできない。
そんな簡単に諦めることはできない。
I can’t let it go just like that.
そのことは忘れて、先に進もう。
You should let it go and get on with your life.
諦めなよ、いつかいい思い出になるよ。
Let it go, it’s gonna be a good memory someday.
今回は大目に見ましょう。
I’ll let it go this time.
解放の時だ。/潮時だ。
It’s time to let it go.
彼女は私が起きるまで放っておいてくれなかった。
She didn’t let it go until I woke up.
私は彼女からの返事を待っていたが、ついにあきらめた。
I waited for her reply, but let it go.
まとめ
Let it go. の本当の意味、お分かりいただけましたでしょうか。
よく見聞きする単語でも意訳が定着してしまうことによって、正しい意味を理解せずに使っていることがあります。
正しい意味を確認し、実際に使ってみることによって、きちんとした英語力として今回のような慣用句(idiom)もだんだんと身に付いてきますし、応用も効くようになります。
今回の記事をぜひ今後の英語学習に役立ててみてくださいね。
動画でおさらい
もう一度、動画でおさらいしてみましょう。