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英語の聞き流しって効果あるの?リスニング力アップは音とのリンクが最も重要

リスニング力アップの勉強法として、好きな洋画を観る、英語のニュースを聞く、などの記事や情報を目にしたことはありませんか?

果たして本当に英語を聞くだけでリスニング力がアップするのか?と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、「英語を聞くだけでリスニング力はアップするのか、それともしないのか」について、お話します。

諸説あるとは思いますが、今後の英語勉強法の参考になれば幸いです。

聞くだけで英語は聞き取れるようにはなる

近年、さまざまな英語を聞くだけの教材が販売されており、実際聞くだけでリスニング力が上がっている人はいます。

結論からいいますと、基本的には、聞くだけでも英語は聞き取れるようになる、ということです。

ただし、問題点がひとつ。それは、聞き取れるようになるまでに非常に時間がかかるということです。

一般的には、英語を聞きとれるようになるまで1000時間かかるといわれています。つまり、1000時間、英語を聞く時間に充てなければならないのです。

練習を1日1時間とした場合、単純計算で1000時間はおよそ3年間に相当します。

1年間で聞き取れるようになりたければ、毎日3時間英語を聞き続けないといけません。

日本に住んでいたら、会社に行って仕事をしたり、主婦の方も毎日家事があったり、みなさん忙しい生活を送られているでしょう。

そんな日常生活の中で、1日1時間、3時間という時間を作ってリスニングの練習をするのが、効率的かそうでないか。考え方は人それぞれですが、あなたはどう思われますか?

留学をすると英語は聞き取れるようになる

聞くだけでどうして英語が聞き取れるようになるのか、例をあげて説明します。

例えば留学をするとしましょう。

最初は英語を聞き取ることもできないし、会話をすることもできないという状態から始まります。そして、ネイティブの人が話している英語を、シャワーのように聞き続ける毎日がひたすら続くのです。

これが3ヵ月、4ヵ月続いていくと、リスニングの時間はどんどん積み重なっていきます。留学をしてしまえば、英語を聞きとれるようになるまでに必要な1000時間にあっという間に到達するのです。

当然1000時間を越えても、毎日ずっと英語を聞き続ける日々が続きます。

また、コミュニケーションをとるためには、相手が何を言っているか、必死で聞きとり理解しようとするはずです。トータルするとものすごい量のリスニングのトレーニングを続けていることになりますね。

留学をすると簡単に英語が聞き取れるようになるのは、日々の生活の中で、膨大な量のリスニングをこなしているからです。

音と状況のリンクがカギ

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では具体的にどのようにして英語を理解できるようになるのでしょうか。

これは英語だけでなく何語でも同じで、人間が言語を理解するときは、音と状況がリンクしています。

犬も人間の言語を理解できるようになる

生後5ヵ月の犬が家に来たと仮定します。

当然まだ人間が言う言葉を理解してはいません。しかし、1ヵ月、2ヵ月と時間がたっていくうちに、だんだんと人間の言葉を理解するようになります。

1年半も経つと、ごはんや散歩という単語を理解し、言われるとうれしい反応するようになります。

ケージの中で飼っている場合、中に入るよう指示すると嫌がる反応をする犬が多いです。これは、中に入るという言葉の意味を理解しているからといえます。

犬はどのようにしてこれらの単語を理解できているのか。言われる言葉とその後何が起こるのか、つまり音と状況とがリンクしているので、理解できるようになったのです。

「ごはん」と言った後は必ずごはんが出てくる。

それが毎日繰り返されると、ごはんという音が聞こえた後には、ごはんが出てくるということを理解するようになります。

これが、音と状況がリンクするという意味です。

散歩もこれと同じ、散歩という音と、毎日朝と晩に行われている状況とがリンクしていきます。

毎日繰り返していると「散歩」と言った後は、必ず散歩に連れて行ってもらえると理解できるようになるわけです。

同じ状況の繰り返しが重要

基本的には、人間も犬の場合と同様です。

例えば、
Never mind. (あ、もう気にしないで。)

という意味のという表現。

これは日常会話で頻繁に使われます。

私が以前、英語がほとんど分からない状態で留学した時の話です。

当然話すことも聞きとることもできません。会話の中で何度も相手に、
Pardon?

Excuse me?と聞いていました。

Pardon?と言うと、相手は「言っていることがわかっていないんだな」と察して、同じことをもう一回言ってくれます。それでも聞きとれなければ、もう一度Pardon?と聞いていました。

そのようないうやりとりを何度か繰り返すと、相手はだいたいの場合Never mind.と言ってくれます。

初めは何を言われているのか意味が分かりませんでしたが、何度も同じ状況が繰り返されるうちにわかってきたのです。「気にしなくていいよ」と言われているのだと。

聞き返しても聞き取れなかったときに、Never mind.という音が耳に入り、同時に「あ、気にしなくていいのか」という状況がリンクします。

これを何十回、何百回と繰り返すと、状況と音が一致して、Never mind.=「気にしなくていいよ」と理解できるようになるのです。

さきほど説明した、留学をした人が英語を聞き取とれるようになる理由と同じですね。

毎日のようにたくさん表現を聞いて、音とその状況とが一致していくことによって、聞き取れるようになっていきます。

1000時間聞き続けると英語が聞き取れるようになるというのは、音と状況のリンクによるものです。

聞くだけの勉強法は継続が難しい

繰り返しになりますが、日本での忙しい生活の中で、留学と同じ状況を作ろうとすることは効率的なのかそうでないのか。個々の判断にもよりますが、大きな問題です。

さらに、初心者の方が、最初から聞くだけの勉強法に取り組むと、挫折してしまう恐れもあります。

実際に1日1時間、3時間という時間をとるのは、忙しい日々の中では難しいことなのです。

また、わからない単語や聞き取れない部分が多すぎると、英語を聞くこと自体つまらなくなり、モチベーションが下がる可能性もあります。

こういった点を加味すると、聞くだけの勉強法は、リスニング力向上の手段としては、誰にでも合う方法ではないといえるでしょう。

中級者にはおすすめ

英語中級者のレベルにある方には、英語を聞くだけの勉強法はおすすめです。判断基準は、ネイティブが何を言っているかある程度聞き取れて、英文の内容を理解することができるかどうか。

なぜおすすめできるかというと、中級者になると、英語を聞きとれなかった部分の状況を予想することができるはずだからです。

ネイティブが話していることを7割、8割理解できると仮定しましょう。

残りの2~3割は表現や単語、文法が分からないとしても、状況を予想できるようになっているはずなんです。予想ができれば、予想した状況と英語の音をリンクさせることで、また新しい英語表現を学ぶことができます。

もしあなたが中級レベルにあるのであれば、アメリカのテレビドラマや字幕映画を積極的に見ることを続けてみてください。

「前後の文脈でこういうことを話しているから、この状況でこの表現はこういう意味なんだな」と気づくでしょう。このように、予想した状況と表現(音)をリンクさせていくのです。

結果的に、どんどん新しい表現を吸収でき、リスニング力アップにつながるというわけです。

ただし、あなたが初心者で、英語を聞き取るのが難しいのであれば、まずは自分が話すトレーニングをしてください。

コミュニケーションを取りたいとき、自分が言いたいことが多少なりでも表現できれば、その文脈の中で会話は続きます。

もし久しぶりに会った人と会話をするのであれば、決まったような会話になる場合が非常に多いです。

例えば以下のような会話になります。

「あ、久しぶり。元気にしてた?」
「元気にしてたよ。そっちは元気にしてた?」
「元気にしてた。最近どうなの?」
「最近忙しくて…」

つまり、この決まった流れを英語で表現できるようになれば良いのです。

自分の言いたいことがある程度言えるようになると、会話を文脈から察することができるようになってきます。また、たとえしっかりと英語を聞き取れなくても、状況の予測ができるようになってくるものです。

ですので、初心者の方は、まず自分が言いたいことが言えるように、スピーキングの方に力を入れて勉強すると良いでしょう。

理想はネイティブのようなかっこいい英会話

中級ぐらいになって、ある程度英語で言いたいことが言えて、聞き取れるようになったら、耳で聞く学習方法を試してみてください。

そういう方であれば、聞くだけの教材でも、アメリカの海外ドラマでも、英語が話されているものならどんな媒体からでも学べます。

人気のインターネット動画などを利用するのもおもしろそうですね。

なるべく英語を聞く機会を増やして、その中から新しい表現をどんどん手に入れていきましょう。

ネイティブのような、スムーズでかっこいい英語表現が使えるようになることを目指していくといいと思います。

よりリスニング力をアップさせる3つのコツ

英語を聞くだけの学習法を実践する場合、より効果を上げるためのコツがあります。
せっかく時間をかけて勉強するわけですから、その時間を無駄にしたくはないですよね。

①何も考えずに聞くのはNG

意味を意識して聞くことが大前提です。

集中して聞き、状況や意味を理解しようと努めるからこそ、発音や音のつながりに気づき、状況と音をリンクさせることができるのです。

②意味がわかるもの選ぶ

いきなり全然意味のわからないような難しいレベルのものを聞くのはやめましょう。

意味がわからなければ、リスニング力アップの効果はありません。

また、わからないことがストレスになり、確実にモチベーションダウンにつながってしまいます。

自分が興味のある題材で、なおかつ最初に2~3文聞いてみて、ある程度理解ができるものにしてください。

せっかく勉強するなら、楽しく取り組みたいですよね。

③まずは同じものを繰り返し聞く

何度も同じ英文を聞くようにしましょう。

繰り返し聞くことによって、発音や音のつながり、変化が感覚的に聞き分けられるようになってきます。

そうすると、わからなかった英文の中で、単語がどのようにつながっているのかわかるようになり、英文の意味もわかるようになるのです。

スマホアプリで気軽に始めよう

リスニング練習用のスマホアプリを活用するのも方法のひとつです。忙しい中でも、スキマ時間を利用して気軽に何度も聞くことができます。

絶対に気をつけたいのは、自分のレベルに合ったものを選ぶこと。

最近ではさまざまなレベルに対応したアプリがありますので、今の自分のリスニングレベルに合ったアプリを選ぶことができますよ。

リスニングアプリは無料のものが多いので、まず一度試して自分のレベルを把握し、最適なものを選ぶといいでしょう。

まとめ

リスニング力をアップさせたい。

英語を学んでいる人ならば、誰もが思うことでしょう。ただ、短期間で簡単に効果を出すことは難しく、それなりの時間がかかります。

さまざまな教材や題材がありますが、何より自分が長く続けられる学習方法であることが重要です。

英語の学習で一番大事なのは、継続。

忙しい中でどれだけ生活の中に英語を聞く時間を組み込めるか、習慣にできるかがリスニング力アップのカギになります。

毎日英語を聞く時間を習慣化し積み重ねていくことで、英語は必ず聞き取れるようになります。

自分の力を信じて、楽しみながら取り組んでいってくださいね。

動画でおさらい

英語の聞き流しって効果あるの?リスニング力アップは音とのリンクが最も重要を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。







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