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書籍レビュー:サバイバル英会話「話せるアタマ」を最速でつくる (NHK出版新書)

サバイバル英会話 話せる「アタマ」を最速でつくる』は、時間や労力を無駄にすることなく、効率的に英会話を習得するためのガイドブックです。

高速マスターのテクニックに始まり、人と話をする時の基本的な態度・心構えである「マインドセット」や、言葉に詰まった時の切り抜け方に至るまで、英会話のコツやヒントが満載です。

留学しなければ英語は話せるようにならないと思っている人、これまでの学習法ではイマイチ効果が出なかった人、何から手をつけたらよいのか途方に暮れている人など、全ての悩める英語学習者にとって、本書は最高の武器になるでしょう。

学生も社会人も日々忙しいので、英語の勉強ばかりしているわけにもいきません。

時間のロスを防ぎ、途中で挫折しないようにするためにも、まず何のために英会話を学ぶのか、自分自身の目的をしっかり具体的に決めましょう。

本書では、学習のイロハはもちろん、どんな教材を使うべきか、テキストの選び方についても詳細に述べられているので、英語の勉強をスムーズにスタートすることができます。

【英会話本7つのタイプ】

① 発想系:
自分の体験から導かれる考え方や学習法など
(ビジネス書テイストの本に多い)。

② 慣用表現系:
How are you?から入り、よく使われる英語表現をまとめたもの。

③ 瞬発力系:
ポンと聞かれてポンと返す英語の知識と瞬発力を鍛えるもの。

④ 雑談系:
自己紹介などのモデルスピーチや「自分のことを話してみる」系。

⑤ 文法駆使系パターン1:
定番の表現から会話表現を覚えるもの。
語句を入れ替えるタイプの会話本。

⑥ 文法駆使系パターン2:
文法事項を英作文形式で確認するもの。

⑦ 資格試験・プレゼン系:
英検の二次試験(面接試験)の対策など。

最近では英語教材が数多く出版されているので、書き手の立場と本の性格の双方を見極めて選ばないと、挫折する要因になりかねません。

本書のアドバイスをもとに自分にぴったりのテキストを見つけて、学習の入口でつまずかないようにしましょう。

教材選びがうまく行ったら、いよいよ英会話の心構えをする段階に入ります。

英会話の雑談は「準備」が9割と言われており、プロの通訳も世界で活躍するアスリートも、英語を話す前に入念な準備を行っています。

日頃から会話のネタを仕込んでおかなければ、日本語の雑談ですら、とっさに気の利いた一言は出て来ません。英語なら尚更のことです。

従って、英語で会話をしたいなら、自分が目指す分野や話したいことに関連する単語を事前に調べて、きちんと準備しておくことが何よりも重要なのです。

多くの人は、単なる準備不足を「英語が話せない」と勘違いしているだけなので、今日からその誤った思い込みは捨ててしまいましょう。

本書では、どうやって心構えをすべきかについても詳細に書かれているので、もう準備不足で慌てることはありません。

【英語を話せるまでの「地図」とは?】

話せるまでの道のり①~スピーキング以前の壁~

話せない以前に聞きとれていない。
単語・文法知識のインプット不足とリスニング力不足によるもの。
言われた瞬間に反応できるようになるには、長めの英文の音読が効果的。

話せるまでの道のり②~スピーキングの壁~

英語の壁:
スピーキングの知識不足。

瞬発力の壁:
知識が定着していない、瞬発力が鍛えられていない。

発想力の壁:
細かいことにこだわりすぎている。

日本語力の壁:
そもそも日本語でも意見が言えない。
自分がどこでつまずいているか常に確認することが大切。

話せるまでの道のり③~スピーキング以後の壁~

声量の壁、場の空気の壁、アクセントの壁、発音の壁、相手の壁

著者は、予備校の英語講師としての豊富な経験と海外生活の実体験を通じて、日本人の英語の悩みを丹念に分析し、英語というコミュニケーションツールを使いこなすにはどうしたらよいのか、学習者の目線で有効な解決法を語ってくれています。

必要に迫られて資格試験の勉強をしていると、ひどく回り道をしているような気分になることがありますが、そんな時こそ本書のガイダンスが大いに役立ちます。

英語の勉強に疲れた時、一服の清涼剤として気分をリフレッシュさせてくれる優れものです。

見知らぬ土地に行く時には地図やガイドブックが不可欠であるように、英語学習という旅路にも目的地までの「地図」が欠かせません。

今年こそ英会話の悩みを克服したいと切に願っているなら、この『サバイバル英会話 話せる「アタマ」を最速でつくる』は必ず強力な味方になってくれるでしょう。

英会話の心構えやテクニックはもちろん、英会話レッスンの効果的な受け方や、今日すぐにできる独学に至るまで、具体的なアドバイスがぎっしり詰まっています。

英語の旅のお供にぜひこの一冊。

道に迷いそうな時も、ちょっと冒険したい時も、いつもあなたの相談に乗ってくれる心強い相棒がここにいますよ。








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