書籍レビュー:[動画アクセス+音声DL付]ニューヨーク発 最強英語発音メソッド
最近日本人スポーツ選手の活躍がめざましいですね。
外国人のインタビュアーに対して流ちょうな英語で受け答えしている姿をみると、自然に英語を話せていてるように感じます。
もちろん彼らは海外で活躍することを視野に入れていたり、外国人コーチと会話をするために語学を磨いていたりします。
海外遠征などを通じて英語に触れる機会も多くあります。
そんな姿を見て、自分も英語がスムーズに話せたらいいな、と思ったことはありませんか?
そんなかたにおすすめしたいのが、この『[動画アクセス+音声DL付]ニューヨーク発 最強英語発音メソッド』です。
この本の著者は日本人のモリヤマハルカさん。
モリヤマハルカさんは、英語のバイリンガルではありません。
ニューヨークで母国語とするネイティブの俳優や女優、アナウンサーを指導する発音矯正専門家グリーン先生から発音を学んだ経験から本書を執筆されました。
当時演劇の勉強をしにアメリカに渡ったモリヤマハルカさんは、英語の発音に苦労したことをきっかけに、さまざまな経験を体験しました。
そこで、生みだされたのが本書で紹介されている『スライドメソッド』です。
日本人には日本語を話すために発達した口周りの筋肉の連動があるそうです。
これが、正しい英語を話す際に邪魔をするとのこと。
そこで、英語を話すために必要な口を作るメソッドとして『スライドメソッド』が作りだされたんだそうです。
このメソッドのうれしい点は、毎日2分間の練習のみでいいという点です。
これを2週間以上続けていると変化がみられると著者は紹介しています。
忙しい方が多い中、一日のうちの短時間で済ませることとができるのはありがたいですよね。
さらに、動画と音声付きなのでどのような口の形にすればいいのか、どのような発音で話すことが正しいのかを知ることができます。
鏡を見ながらトレーニングすることが推奨されていますが、こうすることで自分の口の形や舌の形を確認しながら練習することができます。
本の中にも口の形・舌の形が図解されているので、見比べることができるでしょう。
ただ、これを見ただけでははっきりとどのような形にすればいいのかはわかりません。
それを動画が補足してくれ、音声が自分の発音の正しさを証明してくれる作りになっています。
また、全体的な流れとしては『単母音』『子音』『二重母音』というように、音別に紹介されています。
単語一つ一つについて発音していくのではなく、音別に練習することができるのです。
そして、それを活かすために『リンキング』と『実践編』もあります。
英語の全音について学習した後で、実践に役立てる方法も学ぶことができるのです。
ちなみに『リンキング』とは、単語と単語をつなげて発音することでよりネイティブの発音に近づけることができるという発音方法のことです。
たとえば、What are you doing?という文があるとします。
この場合「What」「are」「you」「doing」と単語ひとつづつを発音するのではなく、「What」と「are」をつなげて発音します。
リンクさせて発音することで自然な英語になるのです。
実践編と合わせてトレーニングをおこなうことで、ネイティブに伝わる英語の発音ができるようになる構成になっています。
また、実践編でのコラムでは、ニューヨークのコーヒーショップのドリンクメニューを練習することができます。
とっても身近なテーマだけに、知っておくと海外旅行で実践するための練習にもなり、勉強の励みにもなります。
このようなコラムが本書の中にちりばめられているのも特徴です。
最短2週間の練習で変化が現れるひともいるという『スライドメソッド』を、動画と音声で習得することができる『[動画アクセス+音声DL付]ニューヨーク発 最強英語発音メソッド』。
発音にコンプレックスのあるかた、短時間で発音スキルをアップしたいかたにおすすめの1冊です。