書籍レビュー:TOEIC(R) L&Rテスト 超即効スコアUPテクニック114
『TOEIC(R) L&Rテスト 超即効スコアUPテクニック114』は、超高速でTOEICのスコアを上げたい人のために書かれた究極のテクニック集です。
初めてTOEICを受ける人から長らく伸び悩んでいる人まで、試験前にちょっと目を通すだけで50点のスコアアップを叶えてくれる魔法のような一冊です。
近年、猫も杓子もTOEICという風潮がはびこっていて、こんなのは絶対に何かがおかしいと薄々感じてはいるものの、受験や仕事の都合でどうしてもTOEICのスコアが必要になってしまったそこのあなた、ついにお待ちかねの裏技集が出ましたよ!
人生の貴重な時間を有効に使うためにも、手っ取り早くスコアを稼いで、本当に自分のやりたいことに時間を割きましょう。
本書の特徴は、普通のTOEIC対策本とは異なり、問題文のタイプごとに「どの選択肢が正解か」を単刀直入に教えてくれる点です。
「こういう問題が出題されたら、ズバリこれが答えである」という114の法則が惜しみなく披露されているので、ページをめくるたびに、一体これまでやっていた勉強は何だったのだろうとため息が漏れるかもしれません。
実は、TOEICという試験は、人間の心理や思考のクセをもとに緻密に編み出された内容になっているので、問題文・設問・選択肢の至る所に「ひっかけ」や「釣り」がちりばめられています。
従って、真面目に勉強していても、罠や落とし穴を回避するテクニックを知らなければ、思うようにスコアが伸びないのは当然のことなのであって、英語力があるとかないとかの問題ではないのです。
逆に、それだけ緻密に作られている試験であるならば、最初から最後まである一定の法則に従って作成されているということであり、TOEICを構成している基本的なルールさえ押さえておけば、実力以上のスコアを獲得できるということでもあります。
【テクニック例】
Part1写真描写問題で使えるテクニック
① 動作を聞け!:
人物写真では、放送前に人物が何をしているかを確認する
⇒放送される動詞を待ち伏せする⇒選択肢の英文を全部聞こうとしないで、まずは動詞に集中する。
② 横並びはside by side!:
複数の人物が写っている写真では、人物の共通点がセオリー
⇒放送前に人物の共通点をイメージして待ち伏せる⇒横並び写真はside by sideが頻出。
③ 視線・向きが出る!:
Part1作成者は視線が大好物
⇒「見ている」写真が出たら、選択肢の動詞に集中する
⇒look at, watch, view, examine, faceなどが頻出。
④ 写真にない物は不正解!:
写真に写っていない物が出てきたらすぐに消去する
⇒目立つものがない写真では、消去法が絶大な力を発揮する。
⑤ 商品展示はdisplay!:
商品が展示されている写真は定番
⇒be displayed(展示されている)やon display(展示中で)の単語を待ち伏せる
⇒風景描写問題で人物を表す単語が出てきたら不正解。
⑥ 風景写真のbeingは不正解!:
風景写真の不正解の選択肢としてbeingがよく使われるので消去する
⇒物が積み重ねられている写真ではbe stackedかbe piled upが出る。
⑦ 「列」写真はin a row!:
何かが「列」になっている写真は頻出
⇒be parked in a row(一列に駐車している)be arranged in rows(列に並べられている)be lined(列になっている)を覚えておく
⇒選択肢中で「似た発音のどっちかが正解」と思わせる罠に注意。
一見「邪道」に見える114のテクニックですが、実はこの「邪道」こそが「正道」に通じているのです。
本書は、
- 本番テスト頻出フレーズ271個
- 頻出フレーズチェックテスト
- 日本人には聴き取りにくいTOEICの英語50
- 重要ボキャブラリー
- 欄外ミニテスト
- 著者のおもしろコラム
- 学習効果を診断できる本番そっくり模試
などのコンテンツも充実しているので、即効薬となる裏技のみならず、英語力も養える究極のバイブルなのです。
TOEICはいわば手品やゲームのようなものです。
もちろん、基本的な単語や文法が何もわからない状態ではせっかくのテクニックも役立ちませんが、ある程度の基礎を身に着けた学習者にとっては、本書は「種明かし本」や「攻略本」としてすさまじいパワーを発揮するでしょう。
先にネタバレしたら面白みが半減すると思う人、裏技でよいスコアを取るのは邪道だと思う人は、無理して読む必要はありません。
しかし、『TOEIC(R) L&Rテスト 超即効スコアUPテクニック114』を本当に必要としている人というのは、英語の勉強ばかりに時間を割いていられない忙しい学生や社会人です。
人生は時間が限られているのですから、TOEICのスコアという呪縛から一刻も早く自らを解放して、素敵な自己実現のために時間を使いましょう。