insane・crazyの意味と使い方!ネイティブがよく使うスラング
crazyと同じ意味を持つ単語にinsaneがあります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、スラングとして使われることも多く、ネイティブとの会話でしばしば登場します。
今回はinsaneとcrazyの意味と使い方についてご説明します。
この機会にマスターして、ネイティブ相手にぜひ使ってみてくださいね。
insaneの意味は?
日本人にはあまり馴染みのないinsaneですが、どのような場面で使われるのでしょうか。
まずはinsaneの意味について見てみましょう。
日本語の意味
insaneにはcrazy同様、正気ではない、狂気のという意味があります。精神異常者のためのと訳されることもあり、かつて精神科病院はinsane hospitalと呼ばれていました。現在では差別的なニュアンスがある英語表現とされ、代わりにpsychiatric hospitalと呼ばれることが多いようです。ちなみに精神障がい者はmentally handicapped personといいます。メンタルにハンディキャップがある人というわけですね。
insaneの読み方と発音
insaneの発音はアメリカとイギリスとでは若干異なります。発音記号はアメリカ英語がìnséɪn、イギリス英語がɪˈnseɪnで、カタカナ表記にするとインセインとなります。
insane(アメリカ英語)
insane(イギリス英語)
insaneの語源
insaneという単語は、saneに否定を表す接頭辞in-がついたもの。
saneは正気の、分別のあるという意味で、否定のin-がついて正気ではないとなるわけですね。
saneは健康な、健全なという意味を持つラテン語sanusに由来しているため、insaneには健康的ではない、病的な、不健全なといったニュアンスがあります。
insaneの名詞
insaneの名詞形はinsanityです。狂気、愚行、精神疾患などの意味があります。不可算名詞なので冠詞はつけずに使います。
insanity
insaneの副詞
insaneの副詞形はinsanelyで、狂ったように、非常識にといった意味を持ちます。
また程度が桁外れであることを表す際に用いられ、極めて、とってもと訳されることもあります。
insanely
insaneをフランス語でいうと?
フランス語で英語と同じスペルのinsaneを使うこともありますが、気の狂ったという意味を持つfouという単語も使うようです。
ネイティブがよく使うinsaneのスラング表現
狂気の意味を持つinsaneですが、ネイティブたちの日常会話にはスラングとして頻繁に登場します。
ネイティブがよく使うinsaneのスラング表現について見てみましょう。
日本語でいうヤバい
insaneのスラングは、前述した副詞形insanelyと同様で、常識外れのすごさを表したい時に使います。日本語でも普通じゃない、尋常じゃないといいますよね。今風にいえばヤバいです。
ポジティブな意味合いもある
狂っていると言われて嬉しい人はいませんが、スラングではinsaneがポジティブな意味合いで使われることもあります。
これは先に挙げたヤバいを例に考えるとわかりやすいです。
ヤバいも本来は危ない、状態や具合が良くないという意味ですが、最近では程度がずば抜けている場合にも使われることが増えてきています。
例えば、とてもおいしいものを食べた時でも、ヤバいと言いますよね。
これと同じで、大絶賛したい時のスラングとしてinsaneが使われることもあるのです。
似た意味のcrazyよりも狂っている
アメリカでは狂気を表す際にcrazyもよく使われます。ですが、狂気の程度としてはinsaneの方が強いです。
insaneは精神疾患を表す際に用いられることもあり、かなり強いインパクトを持っています。
イギリスではmadが類似表現
イギリスの場合は類似表現としてmadがよく使われます。
ちなみにアメリカでmadは怒っているときに使うことが多いので、Are you mad?という文章もイギリスとアメリカとでは意味が違ってきます。
イギリス人なら、頭大丈夫?ですが、アメリカ人なら、怒ってる?と言っている可能性が高いのです。一口に英語といっても、場所や相手によって意味が変わるのは面白いですね。
変な人という意味でも使われる
insaneは変な人という意味でも使われることがあります。常識外れなことをしたり言ったりする人だから、変な人というわけですね。
insaneを使った例文
insaneの持つ意味やニュアンスについて説明してきましたが、最後に実際にinsaneを使った例文をご紹介しましょう。特にスラングは説明だけではピンと来ないこともあると思います。例文を参考にしてイメージを掴んでくださいね。
1.ママといると気が狂いそうだわ!
Mum is driving me insane!
drive 人 insaneのフレーズが使われた例文です。これは人に面倒をかけて困らせるという意味です。driveというとカタカナ表記のドライブが思い浮かびますが、drive+目的語+補語で、人を~させる、~に追いやるといった意味になります。
例文の場合、ママが私をinsaneの状態に追いやるということですから、ママのせいで気が狂いそうと訳されているわけです。
2.精神科医はその少女は初めて会ったときから異常だったと言った。
The psychiatrist said that the girl had been insane since the first time he met her.
こちらの例文では精神面の異常を表すためにinsaneが使われています。psychiatristは精神科医です。少女には最初から精神面に異常が見られたと医師が証言しているわけですね。
3.10日経たずに離婚するなんて正気じゃない行動だ。
It’s insane behavior to get a divorce within only 10days.
insane behaviorを使った例文です。behaviorは振る舞い、行動という意味ですから、つまりは狂気の沙汰だというわけですね。get a divorceは離婚するという意味で、divorceは動詞としても使えます。withinは~以内という意味です。
4.昨日、連ドラの最終回観た?やばかったよね?
Did you watch the final episode of the serial drama yesterday? Wasn’t it insane?
こちらの例文ではinsaneがスラングとして使われています。すごかったよね!と感嘆しています。serial dramaは連続ドラマのことです。serialはシリアルですね。日本語でもよく使われるシリアルナンバーは通し番号のことです。ちなみにコーンフレークなどのシリアルはcerealです。スペルは違いますが発音は同じなので、英会話の際には前後の文脈で判断してくださいね。
5.「毎日欠かさず5km走ってるんだ。」「すごいよ少年!」
I run 5km every single day. You’re an insane boy!
こちらの例文でもinsaneがスラングとして使われています。insane boyは狂った少年ではなく、ヤバい、マジすごいといったニュアンスで、すごい奴だと少年をポジティブに称賛しているわけです。
every single dayは毎日欠かさずです。single dayは1日、everyはことごとくですから、余すことなく全ての日というわけです。every dayだけでも毎日という意味ですが、singleを入れることで毎日が強調され、一日も欠かすことなく毎日といった意味になるわけですね。
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insane・crazyの意味と使い方!ネイティブがよく使うスラングまとめ
insaneやcrazyなどネガティブな意味を持つ単語は、学校の英語学習や英会話スクールの教材にはなかなか出てこないもの。しかし日常会話ではスラングとして登場することも多いので、この機会に覚えてしまいましょう。
スラングを学ぶには洋画や海外ドラマを日本語字幕付きで視聴するのがおすすめです。すごいと驚いている場面での一言がgoodでもgreatでもwonderfulでもなかったら、それはinsaneかもしれません。ヤバいと字幕が出たら、insaneと言っていないか耳を澄ませてみてくださいね。
日本語字幕で見た後に英語字幕版を見れば、聞き取った単語の答え合わせができるでしょう。
スラングを理解するのに役立つ情報が盛り込まれた辞書もたくさんあります。
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覚えた単語は実際にネイティブとの会話で使ってみてくださいね。
言葉は生き物ですから、辞書の意味だけでは理解できないスラング表現も数多くあります。生きた英語を学ぶには、リアルな英会話を体験しましょう。
海外に行かなくてもネットを通じて英語に触れるチャンスはたくさんあります。苦手意識が先立つと英語コンテンツは避けたくなりますが、最初は意味がわからなくて当たり前と開き直ることも大切です。
まずは英語の音に耳を慣れさせることから始めてくださいね。